見出し画像

映画感想『ツイスターズ』

ネタバレ気にせず

中途半端

迫力はありました。次から次へとトルネードがやってくる様は、モンスター映画のようで面白かったですし、これが実際の頻度なのかはわかりませんが、地球温暖化が進み、トルネードや台風が増えると思うと、おいおいと笑っていられない作品でした。

しかし観たかったのは、トルネードという自然現象に対して団結する人間たちです。最終的にはある程度全員で団結はしますが、その過程の、真面目な科学者とおちゃらけたユーチューバーたちがいて、一見真面目なチームが正しいように見えるが、実はユーチューバーたちの方が町の人々を救おうとしていました、という謎の敵対関係からのどんでん返し、みたいなものがあり、非常にしょうもなかったです。もちろん展開は読めますし、謎の不快感が終始ありました。恐らくその不快感は、主人公の女性がいくら過去にトラウマがあるとはいえあまりに簡単に陣営を移ってしまったり、暗い表情を見せるわりにフットワークが軽い感じがあったり、最後は結局ユーチューバーたちが正しかったです、という、人間対人間を見せられているような展開に対して抱いているのだと思います。考え方が違っても、互いを認め合って団結する人間の姿が見たかったです。

最終的にはトルネードが脇役にしか見えなくなってしまい、こんなに迫力があるのに怖くないのはおかしいと思うようになりました。むしろ主人公が最強に見えてきて、更なる困惑が僕を襲います。主人公に魅力があり過ぎるのが問題なんですかね。主人公ケイトが可愛すぎました。愛する人を失い、その喪失感に包まれているはずなのに、周囲の男性陣を惚れこませるフェロモンをあちこちにばらまいているような印象です。結局誰ともキスすらしないのが違和感だったくらいです。なんでこんな恋愛映画を観ている気持ちにならないといけないんだ、と困惑しました。主人公が可愛いことに対して文句はないですが、トルネードとの闘いが主題である作品において、その主題を奪うような人間関係は、僕としては邪魔でした。

観終わったばかりなのに、主人公が可愛かったな、という結論しか出てこないのは残念でした。もっとこう、トルネードの恐ろしさに凍り付いたり、極限状態で見せる人間の底力を期待してしまっていたんですよね。

人間が強すぎました。せっかく巨大なトルネードがキャストとして出てくださっているのですから、仲違いなんかしていられないくらいにもっと追い込まれるべきです。トルネードに迫力は感じたものの、恐怖はあまり感じませんでした。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集