会社依存度チェック|30代会社員が先に把握すべき5つの数字
FIREに興味を持つと、つい
「いくらあれば会社を辞められるんだろう」
と考えたくなります。
僕もそうでした。
でも実際は、その問いに答えが出ても、不安が消えるとは限りません。
今振り返ると、その前に見たほうがよかったものがあります。
それは、自分がどれくらい会社に依存しているかです。
ここでいう会社依存度とは、
今の生活や安心感が、どれだけ会社員収入に支えられているか
くらいの意味で使っています。
言い換えると、会社が止まったときに、
自分の生活や気持ちがどれだけ揺れるかを見る感覚です。
お金の面だけではありません。
生活の回し方も、気持ちの安定も、
どこまで会社に乗っているかを見るイメージです。
この現在地が曖昧なままだと、
投資を始めても不安は消えにくいし、
FIREの話を読んでも、どこか他人事のまま終わりやすいと思っています。
逆に言えば、
今の自分の依存度が見えるだけでも、
「何から整えればいいのか」はかなりはっきりしてきます。
この記事では、
30代会社員が先に把握しておきたい
会社依存度を見るための5つの数字
を整理してみます。

まず最初に言いたいこと
FIREに必要なのは、いきなり夢の話をすることではなく、まず自分の現在地を知ること。
会社を辞めるかどうか。
いつFIREするか。
いくら必要か。
もちろん、どれも大事です。
でも、その前に
今の生活費はどれくらいか
最低限ならいくらで生きられるのか
どれくらい資産があるのか
毎月どれくらい積み上げられているのか
給与以外の収入はあるのか
このあたりが見えていないと、
どうしても判断が感情論になりやすいです。
会社が嫌だから辞めたい。
投資で増やせば何とかなる気がする。
副業を始めれば変わるかもしれない。
気持ちとしてはすごく自然です。
僕もそういうふうに考えたことがあります。
ただ、そういうときほど、
派手な情報より先に見るべきなのは、
足元の数字なんだと思っています。
会社依存度は、収入だけの話ではない
なんとなく不安なのに、その不安の正体がうまく言えない。
そういうときほど、会社依存度は収入だけで見ないほうが
いいと思っています。
会社依存度というと、
「会社以外の収入があるかどうか」
だけの話に聞こえるかもしれません。
でも実際には、もっと広いものです。
僕は少なくとも、次の3つを含めて考えたほうがいいと思っています。
収入面:生活がどれだけ給与に依存しているか
生活面:毎月どれだけお金が出ていく構造になっているか
心理面:会社を失ったとき、どれだけ不安になるか
この3つはつながっています。
たとえば、金融資産がそこそこあっても、
毎月の生活費が重ければ不安は残りやすいです。
逆に、資産額がまだ大きくなくても、
最低限の生活ラインが見えていて、
支出が軽く、少しでも給与以外の収入があれば、
感じる安心感はかなり違ってきます。
だからこそ、
FIREを考えるときに最初に見るべきなのは、
「いくら必要か」より先に
今の自分はどこまで会社前提で回っているのか
だと思っています。
会社依存度を見るための5つの数字

① 毎月の生活費
最初に把握したいのは、
毎月の生活費です。
当たり前のようですが、
ここが曖昧なまま不安だけが先に立っている人は意外と多いです。
生活費といっても、
最初から完璧に家計簿を作る必要はありません。
ざっくりでいいので、たとえば
家賃
食費
水道光熱費
通信費
保険
日用品
交通費
交際費
趣味や娯楽費
サブスク
このあたりを見て、
毎月いくら出ていっているかをつかむ。
ここが見えないと、
そもそも自分が毎月どれだけの収入を必要としているのか分かりません。
そして、必要収入が見えていない状態では、
会社への依存度も見えません。
不安の正体が分からないとき、
実はそのまま「生活コストの正体」が分かっていないだけ、
ということはかなりあります。
生活費が分からないまま不安だけが大きい人は、
まずここを見えるようにするだけでもかなり変わると思います。
② 最低限生きるための生活費
次に大事なのが、
最低限生きるための生活費です。
これは①の生活費とは別で考えたほうがいいです。
今と同じ生活を続けるためのお金と、
もし仕事が止まったときに最低限暮らしていくためのお金は、
本来同じではありません。
たとえば、
外食を減らす
交際費を一時的に絞る
サブスクを見直す
変動費を抑える
こうした前提にすると、
「今の生活費」よりかなり下がる人も多いはずです。
たとえば毎月30万円使っている人でも、
最低限なら20万円でいけるかもしれない。
この差はかなり大きいです。
なぜなら、
不安は「今の全部を守らなきゃ」と思うほど膨らむからです。
でも、最低限のラインが見えると、
いざというときの防衛ラインも見えてきます。
これはFIREのためだけではなく、
転職、休職、働き方の見直しを考えるうえでも大事な数字です。
“今の生活をそのまま守れないと終わり”と思っている人ほど、
この数字を出す意味は大きいです。
③ いまの金融資産
3つ目は、
いまの金融資産です。
ここでいう金融資産は、たとえば
預金
投資信託
個別株
ETF
暗号資産
その他の金融商品
などを含めた全体像です。
ただ、この数字で大事なのは
「いくらあるか」だけではありません。
むしろ見たいのは、
生活費の何か月分を持っているか
すぐ使える現金はどれくらいあるか
値動きの大きい資産に偏っていないか
このあたりです。
金融資産が増えていても、
その大半が大きく上下する資産だと、
気持ちの安定にはつながりにくいことがあります。
逆に、資産額そのものはまだ途中でも、
「最低生活費の何か月分があるか」が分かるだけで、
心理的な圧迫感がかなり減ることもあります。
大事なのは、
資産額を眺めることではなく、
生活との関係で資産を見ることです。
資産額そのものより、
「何か月分の安心があるか」で見たほうが、
現実の判断には使いやすいと思っています。
④ 毎月の積立額・入金力
4つ目は、
毎月の積立額・入金力です。
これは、今の自分が
未来の自由に向けてどれくらい前に進めているかを見る数字です。
たとえば、
毎月いくら投資に回せているか
毎月いくら貯蓄できているか
手取りのうち、どれだけ残せているか
このあたりです。
今ある資産ももちろん大事ですが、
同じくらい大事なのが
これからどれくらい積み上げられるかです。
なぜなら、
FIREに近づいている感覚は、
今の残高だけでなく、
毎月どれくらい前に進めているかでも決まるからです。
もし積立額が小さいなら、
問題は「まだ資産が少ないこと」ではなく、
支出構造か収入構造にあるかもしれません。
逆に、積立額・入金力がしっかりあるなら、
今すぐ辞められなくても、
ちゃんと前に進んでいると考えやすくなります。
「まだ足りない」と感じるときも、
残高だけではなく、毎月どれだけ積み上がっているかを見ると、
少し見え方が変わることがあります。
⑤ 給与以外の収入額
5つ目は、
給与以外の収入額です。
ここでいうのは、大きな収入である必要はありません。
配当
副業収入
小さな事業収入
継続性のある売上
こうした、会社以外から入ってくるお金です。
月1万円でも、
0円とは意味がかなり違います。
もちろん、月1万円で人生が一気に変わるわけではありません。
でも心理的には大きいです。
「自分は給与以外からもお金を生み出せる」
という感覚は、
会社依存度を下げるうえでかなり重要だと思っています。
FIREというと、
どうしても大きな資産額に目が行きがちです。
でも実際には、
給与以外の収入が1本でも立ち始めると、
“会社だけが命綱ではない感覚”が少しずつ出てきます。
この感覚は、数字以上に大きいです。
最初は小さくても、
「給与以外の流れがある」という事実そのものが、
選択肢を増やしてくれると思っています。
この5つの数字で分かること
この5つの数字を見ると、
少なくとも次のことが分かってきます。
今の自分はどれくらい会社に依存しているのか
不安の原因は、資産不足なのか、支出の重さなのか
まず何から整えるべきなのか
FIREを急ぐべきなのか、土台作りを優先すべきなのか
ここが見えていないと、
行動の順番を間違えやすいです。
たとえば本当は
まず固定費を見直すべき人
生活防衛資金を厚くするべき人
積立額を増やせる余地がある人
副収入の種を作ったほうがいい人
がいるのに、
全部まとめて「投資を頑張ろう」で終わってしまう。
でも、現実には人によって
先に整えるべき場所はかなり違います。
だから僕は、
FIREや自由を考えるなら、
最初に見るべきなのは“理想の金額”ではなく、
今の依存構造だと思っています。
最初から完璧に把握しなくていい
ここまで読んで、
「ちゃんと全部は把握できていない」
と思った人もいるかもしれません。
でも、最初から完璧である必要はありません。
家計簿が続いていなくてもいい
資産を細かく分類していなくてもいい
ざっくりの数字でもいい
大事なのは、
精度より先に把握することです。
曖昧なまま不安を抱え続けるより、
少し雑でも数字で見たほうが、
次にやるべきことはずっと見えやすくなります。
むしろ最初は、
「正確に出すこと」より
「逃げずに見ること」のほうが大事です。
5つの数字が見えてくると、次は「何から手をつけるか」の順番が大事になります。
その整理は、こちらの記事でまとめています。
投資の前に整える順番|固定費→生活防衛資金→投資
まとめ|FIREの前に、まず会社依存度を見る
FIREに興味を持つと、
どうしても「いくら必要か」という話に目がいきます。
でも、その前にやっておきたいのは、
自分が今どれくらい会社に依存しているのかを把握することです。
そのために、まず見たいのがこの5つです。
毎月の生活費
最低限生きるための生活費
いまの金融資産
毎月の積立額・入金力
給与以外の収入額
不安の正体は、
単なる資産額不足ではなく、
自分の現在地が曖昧なことにある場合も多いと思っています。
だからこそ、
会社を辞めるかどうかを考える前に、
まずは依存度を数字で見てみる。
それが、FIREや“会社に縛られすぎない生き方”に近づく
最初の一歩になるはずです。
まずは、5つ全部を正確に出そうとしなくて大丈夫です。
メモでもスマホのノートでもいいので、ざっくり書き出してみてください。
曖昧だった不安が、少しずつ「次にやること」に変わっていくはずです。
このあと次にやること
5つの数字が出たら、次に大事なのは「何から整えるか」です。
まず順番の考え方を整理したい方は、こちらの記事がおすすめです。
投資の前に整える順番|固定費→生活防衛資金→投資
そして、僕自身が実際にやってきた流れを、数字・固定費削減・生活防衛資金・投資・副収入・失敗談まで含めてまとめたのが、この有料noteです。
辞めたいのに辞められない30代会社員へ|「辞めても困らない状態」を作る現実的な手順
