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ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ(アーティゾン美術館)

抽象絵画をひとまとめのテーマとしての企画展もなかなかめずらしい。アブストラクション。抽象画。私にとっては中傷画だ。なに描いてるんだかわかんないでどうしろというのか。まるさんかくしかっく~? おでんかよ🍢

絵画史的な文脈での近代抽象画の重要性はわかるがそんなに偉いもんなんだろうか。果たして絵画理論の到達点なのか? もともと絵画自体、三次元の自然を二次元に落とし込んだ抽象化だしね。描く対象物を具象表現しないで記号化するのなら、枯山水とかアラベスク模様とかだって抽象絵画の走りでしょ。

アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)には何度も来て収蔵作品は見飽きるほど見ているのに今日初めて見る作品がけっこうあった(新規購入分もけっこうあったが)。まだこんなに隠し財産があったのかブリヂストン。

最初は抽象画前夜ということなのか、「うち、こんなにすごいコレクションがあるんだよ」とのアピールなのか、ゴッホやマネの定番が出迎えてくれる。

フィンセント・ファン・ゴッホ 《モンマルトルの風車》 1886年
エドゥアール・マネ《オペラ座の仮装舞踏会》1873年

マネの黒。服の黒が人と一体化している。これは抽象表現の走りと言っていいものか。

続いて、パッと目に付くのが

ジョアン・ミロ《シウラナの教会》1917年

強い子のミロ。これはおもろいな。完全な抽象化ではないが緑の類型化でリズムを起こしている。狙いは琳派の燕子花みたいなもんだな。若い頃の作品らしい。 ミロって変てこな図形しか描けないのかと思ったらこんなのも描けるんじゃんそりゃそうか。

フランティセック・クプカ《赤い背景のエチュード》1919年頃

はい、これぞ抽象画というのが出てきたね。しかしクプカ? しらんな。未来少年コナンに出てくるのはレプカか。

「しょうもないボケ、バカね!」とモンスリーに怒られそうだ。

キャプションによればクプカは「抽象絵画の創始者のひとり」ということだ。うむ、いい感じにつまらん。このコテで塗りたくったようなヒラヒラしたのは花びら?とか決めつけてもいけない。ただ眼の前の色を色のまま捉え、自分の内面から湧き上がる何かを感じれば良い。このへんはゲルハルト・リヒターとかにも通じるのか? 一緒にするなとかいわれそう? 実際リヒターの方がきれいだ。

その点、似たような画風なのにとてつもなく面白いのがオキーフ!

ジョージア・オキーフ《オータム・リーフⅡ》1927年

艶めかしい骨とかが強烈に印象に残っている画家だ。この葉っぱもなんかエッチなんだよね(私の心が汚れている?)。
表題からいっても、明らかに葉っぱを描いてるのに、間違いなく葉っぱ以外のものが見るものに思い浮かんでくる。葉っぱのようで葉っぱでない、骨のようで骨でない。シルボライズとも違う、これもある意味アクロバットな抽象化?

ちなみに、どっかで見た葉っぱだなと思ったら、

完全に一致


ピート・モンドリアン 《砂丘》 1909年


クレーかと思った。パクリ?
モンドリアンはSOMPO美術館でいっぱい見たな。

他にもモンドリアンはあったが、撮影禁止。所蔵は国立近代美術館だかららしい。そこで展示されれば撮影できるのでは? こういうのってどうなってんだろ? 義理立てなのか?

展示作品は愛知県美術館からも多く持ってこられていることに気付く。あそこ地味なんだけど、かなり所蔵品のレベルは高かったりする。実はここにも数ヶ月前に行ってきて、まだ記事がまとめられてない。近日?アップ乞うご期待。

おお、ロスコもあったんだ。抽象化もこのくらいまで振り切ってくれると許せる。

マーク・ロスコ《無題》1969年

とはいえこの作品は…なんだかな。これそこらに立てかけられていたら掃除のおばちゃんにゴミだと思われてぜったい捨てられるわ。

もう一枚のロスコは、残念ながら撮影禁止。でもこちらは出し惜しみをされても納得のいい作品だ。滋賀県立美術館所蔵らしい。例によって3つにゾーン分けされた左官屋さんの技。ちょうど立って鑑賞する自分の目線に濃い焦げ茶色ゾーン、じっと見ていると見てはいけないものが浮かんでくるよう。下に真ん中よりは明るい茶色ゾーン、上には救いのような白いゾーン。


この日(金曜夜)はギャラリートークが開催された。賑わってたね。こんなにゾロゾロいるのはめずらしいかも。しかしお話の内容をさっぱり覚えてない…。つまらなかったわけではないのだけど。ちゃんとメモ取らないとな。

ギャラリートーク聞いていたら時間すっかり足らなくなっちゃった。駆け足で鑑賞。最後の階は現存する作家さんの作品が結構あるのかな。はい、みんなつまらん。まったく私と波長が合わない。

常設展の階はいつも楽しみにしているあのピカソのサルタンバンクとかがなかったのが心残り。

でも前回来た時に撮影していたのであった。

パブロ・ピカソ 《腕を組んですわるサルタンバンク》 1923年

ここはこれだけを見に来てもいい美術館なのだ。


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