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🇺🇿シルクロードの旅 8 | 「20世紀最大の環境破壊」、アラル海の旧港町モイナクへ


はじめに | ウズベキスタンへ

新型コロナが5類に移行され、やっと普通に海外旅行ができるようになった2023年GWの旅先にウズベキスタンを選んだ。2019年に洛陽から新疆ウイグル自治区のカシュガルまでシルクロードを旅し、なるべく早くその先にある中央アジアも訪れたいと思っていたためだ。

8泊9日で西から東へウズベキスタンを横断する




ヌクスからモイナクへ

元々アラル海沿いにあったモイナクという街に行くためには、空港のあるヌクスから4時間車に乗る必要がある。前日にヌクスのホテルでタクシードライバーと交渉し、100万スム(≒1万円)という破格でヌクス→モイナク→ヒヴァの移動手段を確保した。

メンテナンスが不十分なようで、
道路のひび割れや穴が多かった
自国の天然ガス資源を活かすべく、
メタン(CNG)を燃料とする車が多い



モイナク、船の墓場

1960年代以降、旧ソ連は綿花栽培を目的として、アラル海に注ぐアムダリヤ川およびシルダリヤ川の水を砂漠に引き込んだ。その結果、アラル海への流入水量が激減し、アラル海の海岸線は数十キロも後退してしまった。かつて活気ある港町だったモイナクは、現在、塩と砂の荒野に囲まれた廃村になっている。

ヌクスから4時間ほど快走しモイナク到着
旧・缶詰工場。
この街からは活気も雇用もなくなってしまった
かつてここに湖があった証拠
アラル海は世界第4位の面積を誇った湖だった
元々湖だったとは俄かに信じがたい
砂漠特有の爬虫類が住む場所に
湖面の後退スピードに追い付けず、
大型船は座礁して動けなくなった
船の中にも入ることができる



ランチ

海の墓場観光後、ドライバーおすすめのレストランにてランチを取った。

日陰は風が気持ち良い
ウズベキスタン名物のナン
中央アジアの蒸し餃子、マンティ。
饅頭が語源だろう
ワイルドな肉の塩茹で



おわりに | 覆水盆に返らず

アラル海では、短期的な産業振興を優先した結果、生態系と水資源が完全に破壊されてしまった。そして、巨額の資金を投じてもアラル海全体を元に戻すことは難しいようだ。温暖化によって地球の気候システムがティッピング・ポイント(臨界点)に近づく中、アラル海で生じた自然環境の不可逆性を歴史的教訓とできるかどうかが、人類に問われている。



備考 | ヌクスについて

アラル海へと向かう際の拠点となったヌクスは、典型的なソ連式の計画都市である。唯一の観光地であるサヴィツキー美術館は、ロシア・アヴァンギャルド作品への理解がない中ではあまり楽しめなかった。

右がウズベキスタン国旗、
左がカラカルパクスタン国旗

ヌクスおよびモイナクは、カラカルパクスタン共和国という自治共和国内である。一定の自治権(独自憲法や政府)を維持したまま、ウズベキスタンに留まっている形らしい。

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