【エッセンシャル思考】AIで仕事を速くしても、まだ忙しい人に伝えたいこと
エッセンシャル思考を知っていますか?
僕は、YouTubeでサラタメさんが紹介している動画を見て、初めて知りました。
「エッセンシャル」と聞くと、少し難しそうです。
横文字に弱い僕は、最初に聞いたとき、
「意識の高い人が、朝5時に起きて実践する仕事術かな」
と思いました。
でも、内容はもっとシンプルでした。
エッセンシャル思考とは、
「より多くの仕事をこなす方法」ではなく、「本当に重要なことを選ぶ考え方」です。
エッセンシャル思考とは?
僕たちは、毎日たくさんの仕事に囲まれています。
上司や社内から頼まれた仕事。
お客さんから届いたメール。
急ぎの見積もり。
納期の確認。
そして、自分で今日やろうと決めていた仕事。
これらを全部、
「やらなければいけない」
と思ってしまいます。
メールを返しながら見積書を開き、電話に出たあと、途中だった資料へ戻る。
ところが、どこまで進めたか分からなくなり、またメールを確認する。
忙しい。
でも、大切な仕事はあまり進んでいない。
これが、エッセンシャル思考とは反対の「非エッセンシャル思考」です。
非エッセンシャル思考では、
「全部、大事だ」
「全部、自分がやらなければいけない」
「どうすれば全部終わらせられるだろう」
と考えます。
一方、エッセンシャル思考では、問いを変えます。
「今、本当に重要なことは何か」
「自分がやるべき仕事はどれか」
「そこへ集中するために、何をやめるか」
エッセンシャル思考は、単なる時短術ではありません。
作業スピードを上げ、10個の仕事を終わらせる方法でもありません。
10個の仕事の中から本当に重要なものを選び、そこへ時間と力を集中させる考え方です。
大きく分けると、3つの段階があります。
1.見極める
目の前の仕事を、すべて同じ重要度で扱わない。
何が成果につながるのか。
自分にしかできない仕事は何か。
今やらなくても困らないものは何か。
まず、本当に重要なものを見極めます。
2.捨てる
重要なものを選ぶだけでは、時間は生まれません。
重要ではない仕事を断る、やめる、後回しにする必要があります。
ここが、いちばん難しいところです。
会社員は、頼まれた仕事を断りにくい。
お客さんからの依頼なら、なおさらです。
だから僕も、つい全部抱えてしまいます。
3.仕組みにする
毎回、気合いで優先順位を決めるだけでは続きません。
重要な仕事を先に予定へ入れる。
細かい作業はまとめて処理する。
繰り返す仕事はテンプレート化する。
AIへ任せられる仕事は、AIへ渡す。
大切なことへ集中しやすい環境を、先に作ります。
つまり、エッセンシャル思考とは、
「全部を速くやる」のではなく、
「重要なことを選び、残りを減らし、それを続けられる仕組みを作る」
という考え方です。
僕が特に印象に残ったのは、
「より多く」ではなく、「より少なく、しかしより良く」
という考え方でした。
サラタメさんの動画では、エッセンシャル思考が会社員にも分かりやすく解説されています。
文章だけではイメージしにくい人は、こちらの動画を見ると理解しやすいと思います。
▼サラタメさんの解説動画はこちら
僕もこの動画を見ながら、自分の働き方を思い返しました。
そして、少し耳が痛くなりました。
なぜなら僕は、AIを使って仕事を速くしながら、空いた時間へまた別の仕事を詰め込んでいたからです。
値上げ案内を作っていたら、半日が終わった
営業の仕事では、ときどき複数の値上げ案内が重なります。
メーカーから届いた案内を確認する。
対象商品を調べる。
お客さんへ伝わる文章に直す。
社内で内容を確認する。
メールへ添付して送る。
値上げというだけで、お客さんに喜ばれる話ではありません。
文章が強すぎてもいけない。
かといって、理由が曖昧でも伝わらない。
表現を少し直す。
数字を確認する。
添付ファイルを開く。
また文章を直す。
画面には、似たような名前のファイルが並びます。
「値上げ案内_修正版」
「値上げ案内_修正版2」
「値上げ案内_修正版2_最終」
最終とは何だったのか。
会社員なら、一度は考えたことがあると思います。
その日も、値上げ案内の作成と確認に追われていました。
メールを返し、社内へ確認し、文章を修正する。
それを繰り返しているうちに、午前中が終わりました。
仕事をさぼっていたわけではありません。
むしろ、ずっと手を動かしていました。
それでも、本当は午前中に進めたかったことがあります。
AIを営業で活用するための仕組み作りです。
毎回ゼロから文章を考えなくても済むようにする。
よく使うメールや営業資料の作り方を整理する。
個人の使い方で終わらせず、実際の仕事の流れへAIを組み込む。
目の前の値上げ案内を一件速く終わらせるだけでなく、次回から同じ作業を減らす仕組みを作りたかったのです。
ところが、気づけばお昼。
値上げ案内は完成しました。
でも、未来の仕事を減らすための仕組みは、何も進んでいませんでした。

「全部を速くやる」から
「重要なことを選ぶ」へ
AIで10分浮いた。僕はそこへ、また仕事を入れた
僕は、メールの下書きや文章の整理にChatGPTを使っています。
値上げ案内も、伝えたい要点や条件を渡せば、文章のたたき台を作ってくれます。
ゼロから書くより速い。
表現を考える負担も減ります。
これまで20分かかっていた作業が、10分で終わることもあります。
「これで余裕ができる」
最初は、そう思いました。
でも、実際には違いました。
10分浮いた。
その10分で、別のメールを返す。
また10分浮いた。
今度は、次の資料を開く。
AIで作った時間へ、別の仕事をきれいに詰め込んでいたのです。
これでは処理件数が増えただけで、忙しさは変わりません。
AIは仕事を減らしてくれます。
でも、使い方を間違えると、
「やらなくてもよかった仕事を、高速で増やす機械」
にもなります。
問題はAIではありません。
空いた時間を何に使うか、僕が決めていなかったのです。
AIで生まれた10分を、次のメールへ使うのか。
それとも、次回から同じ仕事を減らす仕組み作りへ使うのか。
ここを選ぶことが、AI時代のエッセンシャル思考なのだと思います。
AIへの頼み方でも、同じ失敗をしていた
この問題は、noteの記事作りにも表れていました。
僕は最初、ChatGPTへこう頼みました。
「noteを始めたから、しゅうラボのテーマを決めて、いい感じの記事を書いて!」
短い。
そして、ほとんど何も伝えていません。
それでもChatGPTは、きちんと記事を書いてくれました。
短くすると、こんな内容です。
1回目の出力
AIを活用すれば、営業の仕事を効率化できます。
メール作成や資料作成にAIを使うことで、業務時間を短縮できます。
大切なのは、難しく考えず、身近な仕事からAIを使ってみることです。
まずは今日、ひとつの作業をAIへ任せてみましょう。
文章は読みやすい。
内容も間違っていません。
でも、読み返して思いました。
「正しい。でも、僕が書く意味がない」
値上げ案内に追われた話もない。
作りたかったAIの仕組みが後回しになった話もない。
AIで空いた時間へ、また仕事を詰め込んだ失敗もない。
読者なら、
「うん、知っている」
と思って、静かに画面を閉じるかもしれません。
AIが悪いのではありません。
僕が材料を渡していなかったのです。
冷蔵庫に卵しか入れていないのに、
「豪華なフランス料理を作ってください」
と頼んだようなものでした。
必要な経験を渡して、もう一度頼んだ
そこで次は、記事に必要な背景を伝えました。
「noteを始めました。
理由は、ゼロから中小企業の営業マンが、AI、副業、心理学、哲学について発信したいと思ったからです。
今回のテーマは『エッセンシャル思考』について深掘りしたいです。
YouTubeでサラタメさんの本の紹介を見て知りました。
その内容が、本当にAI活用と相性がいいのかを分析して記事にしたいです。
分からないことがあれば、記事を書く前にしゅうラボへ質問してください。」
重要なのは、長い指示を書いたことではありません。
最後に、
「分からないことがあれば、記事を書く前に質問してください」
と伝えたことです。
するとChatGPTから質問されました。
営業で仕事を抱えすぎた経験はあるか。
その日、本当は何を進めたかったのか。
エッセンシャル思考を知って、何を変えたのか。
僕は、自分の経験で答えました。
値上げ案内の作成に追われたこと。
AI活用の仕組み作りが後回しになったこと。
やらない仕事を決めたこと。
優先順位を絞ったこと。
予定に余白を作ったこと。
AIへ任せる作業を増やしたこと。
その材料を受けて完成した記事は、こう変わりました。
2回目の出力
値上げ案内を作り、メールを返し、社内確認に対応する。
午前中ずっと働いたのに、未来の仕事を減らすためのAI活用の仕組みは作れなかった。
僕に足りなかったのは、さらに速く働くことではありません。
目の前の仕事と、本当に進めたい仕事を分けることでした。
AIは、すべての仕事を速く終わらせるためだけの道具ではありません。
繰り返している作業を減らし、重要な仕事へ戻る時間を作るためにも使えます。
仕事を増やす前に、減らすものを決める。
それが、AI時代のエッセンシャル思考なのかもしれません。
同じChatGPTです。
特別なAIへ変えたわけではありません。
変えたのは、AIへ渡す材料でした。

AIに何を書かせるかより、
AIに何を渡すか。
同じAIなのに、何が変わったのか
比較項目 丸投げした記事 経験を加えた記事 テーマ AI活用全般 AI×営業×エッセンシャル思考 読者 ほぼ誰でも 事務作業に追われる会社員 内容 一般論 値上げ案内に追われた実体験 AIの役割 仕事を速くする 重要な仕事へ戻る時間を作る 読後の行動 AIを使ってみる AIで生まれた時間の使い道を決める 独自性 誰でも書ける しゅうラボが書く意味がある
ただし、
「プロンプトは長ければ長いほどいい」
という話ではありません。
「プロの編集者として」
「読者の感情を揺さぶって」
「圧倒的に分かりやすく」
そんな強そうな言葉を増やしても、僕の経験はAIへ伝わりません。
僕もプロンプトの中だけは、急に偉そうになります。
でも、AIに必要なのは、命令の強さより具体的な材料でした。
何に困ったのか。
そのとき、本当は何をしたかったのか。
何を変えたのか。
まだ何ができていないのか。
こうした経験を渡すと、文章にその人らしさが生まれます。
これも、何でも詰め込むのではなく、記事に必要な経験を選ぶエッセンシャル思考です。
何を伝えればいいか分からない人へ
自分の経験を、最初からきれいに説明するのは大変です。
僕も、記事本文を書いてもらう時間より、自分の経験をAIへ伝える時間の方がかかります。
正直、少しめんどくさい。
でも、ここを省くと、あとから何度も修正することになります。
何を伝えればいいか分からないときは、ChatGPTへ次の一文を加えてみてください。
「良い記事を書くために、足りない情報があれば、本文を書く前に私へ質問してください。」
AIから質問されたら、自分の経験で答える。
最初から完璧なプロンプトを作る必要はありません。
AIと対話しながら、記事に本当に必要な材料を見つければいいのです。
AIで作った時間を、何に使いますか?
AIで仕事を速くしても、空いた時間へ別の仕事を詰め込めば、忙しさは変わりません。
AIに記事を書いてもらっても、自分の経験を渡さなければ、誰が書いても同じ文章になりやすい。
大切なのは、
「AIに何をさせるか」
だけではありません。
「何のためにAIを使うのか」
を決めることです。
メールの下書きや文章整理は、AIへ任せられます。
でも、どの顧客へ時間を使うのか。
何を提案するのか。
自分のどの経験を読者へ伝えるのか。
そこは、自分で選ぶ必要があります。
全部を速くするのではなく、本当に重要なことを選ぶ。
AIで作った余白を、また仕事で埋めない。
その時間を、未来の仕事を減らす仕組みや、自分にしかできない仕事へ使う。
僕も、まだ実践の途中です。
値上げ案内に追われて、重要な仕事を後回しにする日もあります。
それでも、以前とは問いが変わりました。
「どうすれば全部終わるか」
ではなく、
「今、本当に進めるべきことは何か」
もしAIを使っても忙しさが変わらないなら、今日ひとつだけ考えてみてください。
あなたがAIで作った時間を、何に使いたいですか?
そして、今抱えている仕事の中に、
「実は、やらなくてもいいかもしれない仕事」
はありませんか?
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