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『何様』(朝井リョウ)

【Facebook】2025年5月1日

就活、そしてビジネスシーンで求められるのは、要点を簡潔に伝えること。

かつて、ITジャーナリスト達が礼賛したTwitter(現在のX)をはじめとするSNSの流儀。それは短文重視で、長文は忌避されてきた。

著者の史上最年少直木賞受賞作『何者』でのサワ先輩の言葉が、朝井リョウの文学の基本スタンスなのではないだろうか(私はまだ『桐島、部活やめるってよ』も『生殖記』も読んでいないが)。

私がいう文学のスタンスとは、お金儲けの役に立たない文学部不要論者に対する「人間宣言」ということになるね。

「だから選ばれなかった言葉のほうが、よっぽどその人のことを表しているんだと思う」

『何者』(朝井リョウ著)新潮文庫 204ページ

「たった一四〇文字が重なっただけで、ギンジとあいつを束ねて片づけようとするなよ」

同上

「ほんの少しの言葉の向こうにいる人間そのものを、想像してあげろよ、もっと。

同上

この『何様』は、『何者』の登場人物たちの豊饒なストーリーの一部が明らかになる仕組みで、今まで感じたことのなかった読後の満足感。
こういうのってさ、「ナラティブの快感」っていうんだよ。
今、思いついた造語だけど。

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