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「無邪気な鈍麻」【詩シリーズ⑦】


「無邪気な鈍麻」

ここは 感情が並び販売されているお店 「The emotional」

大量の感情たちがディスプレイされている。
整然と並んでいる”それ”を見ながら、当たり前のようにみんなが買い物をしていく。

若い女性は「哀しみ」のコーナーで何やら店員さんと相談中。
「そうなの?哀しみに怒りが少し混ざるとこういう気持ちになるの?わたしはまだその先がわからないわ」
ほわほわほわほわ。

とある男性は家族連れで来店し、「喜び」のコーナーで何やら店員さんに熱く語っている。
「いや、違うよ。喜びってもっと複雑だよ。マイナスの感情があるから喜びがきわだつんだよ」
そういってその男性は、感情のオーダーメイドを選択したようだ。
おろおろおろおろ。

わたしは「感情がない」コーナーでどれにしようか悩んでいる
”無意識の封印”
”感じない演技”
”凍結した砂時計” 

うーん、どれもわかるな。

”無邪気な鈍麻” …これはなんだろう? 

ふわふわふわふわ。

今日は値札もなかった「無邪気な鈍麻」を消化して「喜怒哀楽」のその先を埋めるんだ。

お買い上げ!

※この詩の無断転載・引用・使用はご遠慮ください。
引用される際は必ず出典(@しゅか)を明記のうえ、事前にご連絡ください。

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