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🎵「わたしを殺したのはあなた」【詩シリーズ⑥⑥&楽曲シリーズ㉒】

誰かに合わせすぎて、自分の輪郭が少しずつ薄れていくことがあります。
笑ったり、寄せたり、ごまかしたりしているうちに、
本当の声が静かに消えていくような気がすることはありませんか?

わたしは対極にありますが、
自分の中にもきっと、知らない「こういう部分」があるのだと思います。

今回の詩には、わたしたちの「存在の輪郭」がどのように変化していくのか、
という視点で書いたものです。可愛い黒猫も出てくるので 閲覧いただけたら嬉しいです 😊(=^・^=)

🎵「わたしを殺したのはあなた」

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📺🎤

🎧『わたしを殺したのはあなた』

あなたは
わたしのわがまま
どうして かなえたの?
笑顔が見たかった?
……それとも 面倒だっただけ?
大丈夫、わかってるよ
面倒なこと きらいだもんね
わかってるから…

あの夜 部屋は寒くて
毛布にふたりでくるまって
笑って 黙って ふざけあったね
「愛してる」なんて 言わなかったけど
その体温は たしかに 本当だった

あなたに合う女で いたかったの
期待に沿って
形を変えて
何度も何度も わたしを削った

笑って
甘えて
少しすねて
たまに黙って
すぐ謝って
がんばって機嫌直して
話をそらして
察してあげて

疲れてないふりして
泣きそうでも笑って
あなたの「好きそうなわたし」に寄せて
「正解の女」になろうとして
「面倒じゃない存在」になっていった

ほんとのわたしは「もっと自己主張つよい」って知ってたくせに

どうしてあなたは「無理してる」って思わなかったんだろう?
それとも
無理してくれるほうが 都合よかったのか…
今になってはわからない

言葉が冷えきった夜
わたしは ひとりで帰った
部屋の隅に
あの黒い猫が 丸くなってわたしを見つめてる

わたしの哀しみに そっとよりそって
わたしを ほんとうの“わたし”として見ていたね
誰にも気づかれなかった涙を
あの子だけは 見抜いてた

黙ってくれて、助かったんでしょう?
わたしが壊れてることに
気づかないふりができて
あなたは 優しいままでいられた

わたしの存在ってなに?
あなたの目に映ってた“わたし”は
ほんとうに わたしだった?

違うって知ってた
でも
見捨てられるくらいなら
虚構でもいいって 思った

あなたにとっての愛って
こんなふうに
相手が自分を捨てることだったのかもしれない
わかってるよ
わかってるんだ…
でもどうしようもなかったんだ

笑って 合わせて 壊れていって
それでもまだ
どうして いまも
あなたの目に 映りたかったんだろう

わたし
それでも
あなたの理想のひとになりたかったの…

この曲には、誰かに合わせていくうちに「自分とは何か」が
少しずつ揺らいでいく感覚がテーマとして入っています。

他者の期待に寄せていくほど、自分の輪郭が薄れていくことがあります。
笑ったり、ごまかしたり、合わせたりしているうちに、
本当の声が静かに後ろに下がっていくような感じです。

存在論では、これは“自己の境界が曖昧になる”現象として語られます。
主体は確かにここにいるのに、輪郭だけが溶けていくような状態です。

わたし自身は対極にありますが、
内側にはきっと、こうした層も静かに存在しているのだと思います。
この曲は、その揺れを音とことばにしたものです。


AマイナーのコードをメインにSUNOで作曲しております。

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※この詩の無断転載・引用・使用はご遠慮ください。
引用される際は必ず出典(@しゅか)を明記のうえ、事前にご連絡ください。


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