ネットテレビは「オールドメディアが出来ない企画」で躍進したんじゃないのか説
インターネットテレビの『ABEMA』が開局以来、初の四半期黒字を達成した…というニュースを見かけた。
サイバーエージェント25年10~12月決算を発表し、同期間で初の四半期黒字化を達成したことを明らかにした。
AbemaTVは2015年度の開局以来、赤字が続いていたが、25年10~12月で約5,000万円の営業黒字を計上。売上高は159億円となった。
広告主数は開局時の2016年は40社だったが、22年に349社、23年に545社、24年に840社、そして25年は996社と1,000社に迫るまで急拡大。
「FIFA ワールドカップ カタール 2022」での全64試合無料生中継が「一つの分岐点になった」と解説した。
そうだったんだ…。
10年以上頑張って、頑張って、頑張って…ようやく達成したんだね。
前社長の藤田さんが、出身である福井県にテレビ局が少ないことを嘆いての”意地”みたいな部分があったかもしれない。
「地方にも都会同様のエンタメを届けたい!」っていう。
だって、巨額のお金をつぎ込んでいるのに、待てども待てども黒字化しないんだもん。
10年以上赤字を垂れ流す事業なんて、通常だったら諦めてしまうよね…。
で、実は!
何を隠そう、自分も初期の頃に『イマっぽTV』という番組でAbemaTVと関わり合いになったことがあった。
みちょぱさんがここまで有名になる前に出ていたレギュラー番組でもある(笑)。
イマっぽTVありがとうございました♡今日はなんとあたしの地元赤羽にて生放送しましたーー!!ちっちとはるも来てくれたりといつもと違ったイマっぽTV楽しかったなり✌🏽❤ https://t.co/6vWojUjOEk
— みちょぱ(池田美優) (@michopaaaaa) May 2, 2017
確か(地下鉄)の外苑前付近に会社があった頃だったっけ…。
今の宇田川町にある「Abema Towers」みたいな立派な巨大ビルなんぞ建築されていない頃だ。
懐かしいものだ。
ちなみに、記事によると…社長の発表では「分岐点はW杯」と語っていたようだが。
個人的には『オオカミには騙されない』や『今日、好きになりました。』といった恋愛リアリティーショーが今のABEMAの原動力になっているような気がしている。
そもそも、こういった企画は元はテレビが放送していた。
例えば、テレビ発の恋愛リアリティー企画の代表格と言えば…。
伝説の番組『あいのり』や、多くの恋愛中毒者を虜にした『テラスハウス』などが有名だと思われる。
もっと昔で言うと、TBS『ウンナンのホントコ!』の中の企画だった「未来日記」などもそうだ。
福山雅治の名曲「桜坂」や、サザンオールスターズの「TSUNAMI」も、この企画と共に大ヒットしている。
このように、昔は数多くの恋愛リアリティ番組が地上波で作られてきた。
しかし、新型コロナの流行以降はほぼほぼ作られていない。
当時は”密”が問題になったのと…『テラスハウス』での誹謗中傷事件がキッカケとなり、令和の地上波におけるコンプライアンスでは以前のような恋愛リアリティショーの制作が不可能になってしまったからだ。
その隙間を縫って、まだコンプライアンスが比較的緩いネットテレビが恋愛中毒者たちの【受け皿】となり、恋愛リアリティショーの番組を続々と生み出し、ヒット企画の誕生までこぎつけることができたんじゃないだろうか?
今、いろんな意味で話題沸騰中のMEGUMIさんがプロデュースした『ラブ上等』なんて…絶対に地上波じゃ無理(爆)。
まず、入れ墨の人を堂々と出すことがムズいし、あんなヤンキーの言動を地上波で流したら視聴者センターはクレームの電話が鳴り止まないだろう。
「金を払った人だけが見られる」…つまりは「見たくない人は金を払わない」。
この原理が上手く働いているのが今のネットテレビってことで。
そして、ネットテレビ(配信)が躍進したもう1つの理由が「収益モデルの違い」だろう。
地上波は「広告モデル」で、スポンサーから預かったお金を使い《B to B》で番組を制作。
一方のネットテレビは「ダイレクト課金モデル」で、視聴者から徴収したサービス利用料を使い《C to B》で番組を制作。
いくら視聴率が良くても制作費に頭打ちがあるテレビと違って、ネットテレビは加入者が増えれば増えるほど(次回作などに)投下できる資金が潤沢になる。
バラエティもそうだが、特に「ドラマ」の分野ではテレビとネットの予算の差が広がりまくっているよね。
今の地上波ではコンプライアンスも含め『地面師たち』『サンクチュアリ』『全裸監督(シリーズ)』といったコンテンツを制作するのは非常に難しい。
近年、予算的に最高点にいるテレビのドラマは『VIVANT』だろうかね?
【1話の予算=1億円】なんて噂もあるし。
通常の予算でそんなにかけられないから、若者に人気がありそうな俳優を出して恋愛模様を描き、ヒットを願うぐらいしか地上波には手立てがないわけで。。
そりゃネットに負けるよね…。
一応、昔から”そういう雑談”は業界仲間同士ではあった。
『踊る!さんま御殿』や『アッコにおまかせ』をお金を払って見る視聴者がどれだけいるか…?
という。
無料だから見るけど、有料なら見ない…という番組が地上波には結構ある。
天気予報ばかりやってるワイドショー番組なんかもお金を払ってまで見るのかっていうね。
会員になってお金を払ってでも見たい…とコンテンツが充実してきたからこそ、ABEMAも黒字化にたどり着いたんだと感じた。
ネット番組=低予算
ネット番組=マイナー
ネット番組=地上波にあぶれた人が出演
今まで常識だったレッテルが完全に覆る日も、そう遠くないのかもしれない。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?

