計り知れない『美味しんぼ』の影響
インターネットで情報収集が手軽に出来るようになる以前のお話。
栃木の田舎町。
学生だった自分の【情報源】となったのは、毎日の新聞にコンビニで立ち読みする雑誌…そして漫画ぐらいだった。
必然と”その中”に載っている情報しかインストールできないが、中でも漫画からの情報は一番大きかった。
特に『美味しんぼ』は、現在の俺の食生活にも相当な影響をもたらしており…。
例えば!
ワサビは醤油に溶かない
とかね。
これは未だにそう。
漫画の内容は…寿司屋にて、ワサビ農家の親父の前でワサビを醤油で溶いてしまい怒りを買う…というようなエピソード。
「へぇ〜それが”通”なんだ」と思って以来、絶対にワサビは醤油で溶かないようにしている。
で、なぜか馬肉を食べる時のニンニクとか、カツオのたたきの生姜とかも醤油(タレ)には溶かないようになった。
他には「マグロの刺し身にマヨネーズが合う!」とかも『美味しんぼ』で知ったなぁ…。
「こんな食べ方が!」と思い家族に「美味しいよ!やってみてよ!」と言ったけど、誰もやってくれなかった…(笑)。
あとは…「美食倶楽部に化学調味料は無い」とかね。
ここで言う『化学調味料』とは、今で言う『うま味調味料』…つまり【味の素】ってことだろう。
たまに、ラーメン店とかでやたら「無化調」をアピールするお店を見かけないだろうか?
あれって、化学調味料は入って無い…つまり「【味の素】は使ってません! 素材から出汁を取ってますから!」という健康食的アピールなわけで。
ただ…機械を使い人工的に「うま味成分」を抽出した【味の素】は入っていなくても、スープに「グルタミン酸」とか…【味の素】の成分がメチャクチャ溶け込んでいるよね?
北海道産の昆布とかしいたけで出汁を取っているだろうし。
グルタミン酸の抽出過程が「煮出す」か「サトウキビを機械で絞って作り出し粉末状にするか」の違いで、どうして「化学調味料」=「体に悪い」になるのか…。
漫画の中で【味の素】は完全に「保存料」とか「酸化防止剤」とかの【食品添加物】と同類に扱われている。
公式ホームページも、そうした噂を払拭するのに必死で…。
こうして訴え続けないと…
グルタミン酸ナトリウム
調味料として添加されうま味成分として知られている。
神経細胞を破壊するといわれ、アルツハイマーやうつ病の原因になるといわれている。
こんなことまで言われてしまうわけで…。
ってことは、グルタミン酸が含まれている昆布とかしいたけ、トマト・チーズなんかを食べるとアルツハイマーや鬱になるってことなんかね??
どちらかと言えば…
こちらの記事にあるように【味の素】の成分である「グルタミン酸ナトリウム」の”ナトリウム”部分が、高血圧の一因になりかねなかったり、亜鉛・カルシウム・カリウム・マグネシウムなど人間に必要なミネラル(必須微量元素)の働きを邪魔する恐れがある…という影響が強いんだろうな〜と言われた方が納得できる。
昔、『おもいッきりテレビ』や『あるある大辞典』で紹介した「健康にいい!」という食材・食品が、翌日のスーパーの棚から消える…なんて現象が度々があったが。
それとは逆の影響力に近い…
「化学調味料(味の素)」=「悪」
と決めつけた『美味しんぼ』の作者の主張が未だに人々に根付いているということを考えると…インフルエンス力ってのは恐ろしいものだ。
ちなみに…。
綿密な取材で「食のリアル」を追求するイメージのある『美味しんぼ』だが。
ご都合主義…と言うか、物語を展開させるためか。
一度だけ「テレポートが使えるエスパー」が登場した回がある(笑)。
テレビ朝日の人気ドラマ『科捜研の女』シーズン2で、内藤剛志さん演じるゴリゴリな叩き上げの土門刑事が「小説家になるぜ!」と警察を辞めていたことがあるのだが…。
長く続く作品には、必ず1つぐらいは黒歴史がある(笑)。
