編集者・出版社の「思い」なんて、残念ながら消費者には関係ない
ちょっと気になったホリエモンこと堀江貴文さんのツイッターでのやりとり。
先月末に発売した新刊『最大化の超習慣』をめぐる話なのだが…。
この本を見て感動した歯科医の方が
「書籍をコピーして患者さんに配ってもいいか?」
とホリエモンに打診。
すると…。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) February 12, 2022
堀江さんは快諾したのだが…。
本来的にはNGですが、
— 徳間書店 広報宣伝部 (@tokumashoten_pr) February 12, 2022
堀江さん @takapon_jp も🆗とおっしゃっているので、
是非、書籍『#最大化の超習慣』も一緒にオススメして頂けたらと思います🙇🏻🙇♀️https://t.co/yKe01fp5r0 https://t.co/LlABktfrCF
販売元の徳間書店が「横やり」を入れてきた。
それに対し著者のホリエモンが…
え?本来的にはNGなの?嘘でしょ?こんな勝手に宣伝してくれるのにNGって、どんな昭和の感覚なん?この本出してる出版社の宣伝部がそんなコメント出しちゃダメっしょ、、、 https://t.co/tT01LDBa0i
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) February 12, 2022
と、軽くキレた。
徳間書店の広報宣伝部の「中の人」がどんな思いで【本来的にはNG】と言ったのかが分からない。
「コピーを許しちゃうと大元の書籍が売れなくなるじゃん!!」
という気持ちからなのか?
「いくら著者との間で話が成立しても、著作権法に引っかかりそうなので止めて欲しい!」
という気持ちからなのか?
ただ…その【本来的にはNG】という編集者や出版社の「思い」が、堀江さんからすれば「昭和の感覚」だという。
俺が出版社側ならどう感じるだろうな〜。
山川さんの【有料note】に感銘を受けました!
この有料部分のノウハウを他の放送作家志望者にも伝えたいので、プリントアウトして配ってもいいですか?
と言われているようなもんだからな…。
自分が当事者になるとちょっと迷うね(苦笑)。
ただ最近、思うことがある。
秘伝の虎の巻だろうが、別にそんなの知らなくても私達は生きていける。
あんたが「お宝」だと思っているものを後生大事に抱えて死んでいけ。
そう言われているような気がしているんだよね…俺の【有料note】の販売具合を見ていると。
ぶっちゃけ「リーチの外側」にいる人には一生かかっても作品は届かない。
ホリエモンの書籍を使って考えると…
【ホリエモン】の考え
ミクロの部分で勝手に宣伝してくれる上に、その文章に感銘を受けた患者さんがもしかしたら最新刊を買ってくれるかもしれない。
一部をコピーしたものが配られてことで、結果的にその本が売れる可能性が上がるのでバンバンやってよ!
【出版社】の思い
無料でコピーさせちゃ(あなたの)書籍が売れませんよ!
タダで配って一体どうするつもりなんですか!?
本は「買って読む」のが当たり前です!
という構図(考え方)なのだと思うけど。
改めて言うが。
徳間書店の広報担当の「本来的にNG」の本当の思いはわからないが…。
個人的に言わせてもらえば「タダで配ってるから買わなくなる」んじゃない…。
そもそも(患者は)そんな本が発売されていることも知らないし、そもそも(患者は)堀江貴文に興味がないから買わない
んだよ。
「放っておいたら”絶対”に堀江貴文の本なんて買わない人に勧めようとしてくれる行為がなぜNGなんだ?」というわけだ。
ホリエモンは【ソレ】を分かっているから、宣伝してくれるならOK〜という意味合いで配ってもいいよ、と許可を出したわけで。
こうした「無料公開」論争の発端は、おそらく西野亮廣さんの『えんとつ町のプペル』だろうね。
2017年1月、西野先生は絵本を全編無料で公開するという前代未聞の作戦に打って出た。
これには、他のクリエイター含め「そんなことしたら作品の価値が下がるじゃないか!」と世間から猛反発をくらい大炎上した…というのは本人も語っているところで。
じゃあ、後生大事に…虎の子を抱えたまま…。
隠し続けたままで『えんとつ町のプペル』が面白いかどうかなんて分からないじゃないだろうか?
西野先生はこう語っているらしい
作品は届かないと、
生まれたことにはならない
そうなのよね…。
消費者へ届けないといけないのに、昔からのしきたりというか慣例というか…。
作品をチェックしたいなら本屋で立ち読みしろ!
そのうえで買え!
ビニールカバーで中身が読めないなら諦めて買え!
というのが当たり前で。
この旧態依然からの考え方は、どのクリエイターも疑問に思わなかったし、どの出版社(発売元)もそれが当たり前だと思っていた。
なぜなら、そうやって本を売ってきたわけだし、それなりに売れてきたから。
それが…西野先生みたいに誰もが見られるインターネットで全編を公開するという「前代未聞」の手法を取れば…「なんてことしてくれてんだ!」ってなるわな。
加えて近年の日本は、不倫・失言よろしく
「出る杭を打つべし!打つべし!」
「気に入らない奴は徹底的に潰す!」
のが文化になっているので。
「虎の子を抱えているつもりの作家」からすれば腸が煮えくり返ったことだろう。
でだ。
これを「俺の『漫画』における無料公開の考え方」に紐づけて考えてみる。
俺は今…
『ニコニコ漫画』
『LINE マンガ』
主にこの2つのアプリで無料公開の漫画を見ている。
で、時々感じるのは…
とにかく課金させたくてさせたくてたまらない!
という出版社(配布元)の手口だ。
「既に完結している古い作品なのに無料公開が1冊だけ」
「分冊版にして話単位での販売」
「最新話しか読めず、バックナンバーをチェックできない」
という作品があまりにも多すぎる。
出版社や漫画家の側からすれば
「私達が心血注いで作り上げた作品を安売りしてなるものか!」
「良い作品は時代を経ても売れ続ける!」
という考えなのだろうけど。
それがホリエモンの言う「昭和の考え方」なわけだ。
俺もそう思うし。
「あなたたちの作品を大切に扱おうという『思い』は俺の心に一切届きませんし、そんなガッチガチに隠された作品をわざわざお金を出して見るつもりはありません」
と…。
俺が、無料公開がキッカケで作品を知ることとなり、今は最新巻を書店で購入することで出版社・漫画家へちゃんとお金を落とすようになった漫画はいくつもある。
『パリピ孔明』
『異世界薬局』
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』
『ありふれた職業で世界最強』
…etc
『パリピ孔明』に関しては、「BOOK OFF」の中古の本ではなく新刊で買い始めたキッカケは…4巻・26話(英子の歌)を呼んで”夢を思い出したAZALEAの話”に感動し「この作品、手元に置きたいな」と思ったからだ。
この作品は偶然にも近所の「BOOK OFF」に6巻まで揃って売っていて、無料公開されていた1巻以降はそこで立ち読みし、内容を確認出来たから(7巻目以降は)新刊で買うことにしたわけで…。
もし「BOOK OFF」に1〜2巻ぐらいまでしか置いてなかったら…おそらく4巻の話に出会うこともなかったので、本を揃える気にはならなかっただろう。
『ありふれた職業で世界最強』も…新刊で買うようになったのは6巻からだったな…確か?
1巻だけを読んで「この作品の続きが見たい!」ってなったのって…。
ここ数年だと…『転生したらスライムだった件』だけかも?
コレに関しては全部電子書籍で集めているが、偶然、楽天Edyのポイントを大量保有していたということで…”勢い”で買ってしまったってのもあるが(苦笑)。
で、何が言いたいかと言うと、
たかが1巻とか1話を
無料公開したぐらいで
作品の面白さが
伝わっていると思うな!
ってこと。
自信を持って送り出した【我が子】なのだから大切に扱うのも分かるし、邪険に扱いたくないのも分かる。
が、出し渋りすぎて…「作品の良さ・面白さ」が全然読者に届いていない漫画が多すぎる。
なので、読者からすれば「そんな漫画があったんだ?」状態になるわけで。
漫画の単行本を含め「紙の書籍」というのは、今は「美術品」の類と一緒だと思っている。
「この作品をアートとして手元に置きたいかどうか?」
「自分の好きな時に愛でたい作品か?」
それが俺にとって(紙・電子書籍で)集めるか、無料公開だけで十分か…の判断基準。
…などと書いていたら
「俺の有料noteも隠しすぎているのかな…」
というブーメランが飛んできたわ(苦笑)。
無料公開の範囲を広げる作業…
始めるかな
