ジャニーズ事務所のネット解禁 【私的考察】
活動休止中の”嵐”の二宮和也さんがYouTubeチャンネルを立ち上げ、ネット活動を本格始動。
早くも100万登録者を達成したことがニュースに。
何か…感慨深いよね。
だって、つい数年前まではインターネットで「事務所公式」の写真・動画はもちろん、芸能ニュースの宣伝写真でさえグレーに塗りつぶされてるような状態だったんだから。
ジャニーズ事務所の元社長、故・ジャニー喜多川さんは肖像権を重んじていたため、インターネットでの所属タレントの写真・動画掲載は絶対NG主義。
例えそれがドラマの主演であっても、番組公式ホームページの「登場人物相関図」に顔写真が載ることはなかった。
どんなに違和感があろうとも、ルールはルールとして掲載を拒否。
こうして、ネットが誕生して20年近く【デジタルNG主義】が貫かれてきたが…それが公に解禁されたのは、つい3年前の2018年のこと。
錦戸亮さんの映画の告知をキッカケに一部解禁されたことで、業界に衝撃が走った。
続けて、翌2019年にはジャニーズ事務所オフィシャルのYouTubeチャンネルが開設されることになり、このニュースもファンに衝撃が走った。
こうなると”解禁”の勢いは止まらず、ツイッターやインスタグラムといったSNSを始め、様々なプラットフォームでジャニーズ所属タレントの公式アカウントが続々と開設。
木村拓哉さんなんて、中国版ツイッター・微博にまで手を伸ばしてるし…。
嵐も活動休止前にSNSを通じて様々な情報を発信するようになっていた。
「肖像権を守るため、写真・動画含め所属タレントのネット掲載はNG」
を貫いていたジャニー喜多川さんが亡くなったのが2019年7月。
一方、ジャニーズ事務所がネット解禁したのは2018年1月…ジャニーさんが存命の時だ。
平成の時代…小泉首相就任で【IT革命】が着々と進行。
Windows 98の爆発的ブームから2000…そしてXPへとOSも着実に進化。
インターネットの通信環境も、ISDNからADSL、さらには光ファイバーが登場するなど、アクセスの速度が格段に上がっていった。
そしてiPhoneなどのスマートフォンの登場により、デスクトップだけではなく掌からインターネットにもアクセスできるのが常識に。
しかし! そんな社会的デジタル化の背景があったにも関わらず…iPhoneのバージョンが8とかXの頃ですら、ファンの掌の中で(公式に)ジャニーズタレントの写真・映像を見ることができずにいたのだ。
肖像権の名のもとに。
それが2018年に一挙解禁…。
ジャニーさんに「(ネット掲載することも)仕方ない」と言わしめた…それまでの”慣例”を捨てざるをえなくなった理由…それは多分
『新しい地図』の活躍
だと個人的に推察している。
2016年をもって解散した国民的アイドルグループ『SMAP』の元メンバー、稲垣吾郎さん・草なぎ剛さん・香取慎吾さんの3名が事務所から独立。
彼らが、それまでの主要メディアであったテレビ・ラジオからインターネットへ軸足を移し、2017年11月、AbemaTVで『72時間ホンネテレビ』を生配信したことを機に本格的にネット番組へと参戦。
さらに、稲垣さんはブログ、草なぎさんはYouTube、香取さんはインスタグラムと、それぞれのプラットフォームでアカウントを開設。
「YouTuber草なぎ」はパワーワードとして一時トレンドにランクインするほどだった(笑)。
それまで、ジャニーズ事務所を退所した人は再びメディアに登場し活躍するのは困難を極め、一部の人以外、細々とかつてのファンを相手に高額ディナーショーを開いたりするといった”信者ビジネス”をやるぐらいが関の山だった。
それが、インターネット…特にAbemaTVといったWeb番組やYouTube&SNSの登場で、タレント側のコンテンツ・情報の発信手段が多様化。
マスコミ業界に影響力を持つ事務所と言えども、さすがに「ネットでの活動」に忖度パワーを発動させることは不可能に近いので、これらの活動は見て見ぬ振りをせざるをえない状態に。
事務所を退所して衰えるどころか、ますます勢いを増して活躍している『新しい地図』に、さすがに古巣も黙っていられなくなったのだろう。
目には目を、歯には歯を、SNSにはSNSを…。
なので、ジャニーズにネット解禁のキッカケを与えたかもしれないのは、やっぱり退所した3人の活躍っぷりじゃないのかな…。
一方で、「退所後もインターネットさえあれば干されないし食べて行ける!」ということが判明したことが引き金になったかどうかは不明だが、ジャニー喜多川さんの死去以降は退所者が続出…
先月末はTOKIOの長瀬智也さんも事務所を去った。
事務所を辞めることの最大のデメリットは「大規模なイベント開催が難しくなる」ことだと思っている。
5大ドームツアーなどはまさに、事務所の力あってこそ実現出来るもののはずだし。
そこまで大きなイベントを開かなくても…ひと1人が楽しく生きていく分だけ稼ぐことを目的とすれば、事務所に所属しなくても良い時代や風潮になっているんだろう。
また、ジャニーズの他にも「美の総合商社」オスカーや、「笑いの殿堂」吉本興業など、大手老舗から独立する人のニュースが目立つようになってきたが…。
「独立」が「毒立」になると目も当てられないので、頑張ってもらいたいな〜と思った今日この頃。
