インフルエンサーを広告に使う「代償」の実例
「マーケティングの天才」ともてはやされた森岡毅氏。
そんな天才が手がけた沖縄の『ジャングリア』が大変なことになっているみたいだ。
で、その大変な状況を逆手に取ったマーケティングを展開したことがニュースになっていた。
プロモーション表示はないものの、主にディープスポットを紹介する人気ユーチューバーのジョーブログ、「世界一のゆっけ、」名義でも活動する動画クリエイターの酒村ゆっけが、相次いでジャングリア沖縄に関する動画を公開した。
まるで、高知競馬で負け続けたことで人気が出た「ハルウララ」と同じ手法じゃないか(苦笑)。
判官贔屓というか、「負けているから応援してあげよう」という同情票を集めにかかったというか。
でもまぁ、こうするぐらいしか出来ないよね…打つ手としてはもはやさ。
そこでふと気付いた、、というか結びついた。
現在、お笑いコンビ「キングコング」の西野亮廣さんが制作総指揮を務めた映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』が上映中ではあるが、このPRを巡って「自称:マーケッター」からアドバイスが送られてきたという。
そのアドバイスというのが
HIKAKIN(=インフルエンサー)
とコラボすればいい!
というものだったとのこと。
西野さんはこの手法を全力で否定(否定)していた。
これをやったらダメになる…と。
インフルエンサー界では、有名人がYouTubeや SNS等で紹介することでバズることがそれなりにある。
料理研究家のリュウジさんが紹介すれば、調味料から食材・商品まで、ありとあらゆるものが(一時的に)棚から消えるし。
ピザチェーン店『ナポリの窯』の役員か何かに就任したことで「ヒカル砲」と言われる売れ方をしたこともある。
ただ、これらのインフルエンス力が永久に続くかと言ったらそうでもないわけで。
『ナポリの窯』、1回は注文して食べてはみたけど、それから頼んでない…という人は結構いるんじゃないだろうか?
あとヒカル氏がホリエモンと共同でやった餃子店も結局は潰れたよね?
これらから見るに、瞬間風速的に“強い風”が吹くものの、吹き続けるパターンが少ない(無い)のがインフルエンサー売れの特徴でもあるような気がする。
で、映画でその瞬間風速を吹かせるために「インフルエンサーを活用せよ!」というアドバイスが、西野さん的には「間違っている」というわけだ。
今時のネットユーザーは「ステルスマーケティング(ステマ)」を嫌う傾向にある。
例えば、HIKAKIN氏が『えんとつ町のプペル』に全く興味が無いのに「この映画は最高に面白い!」と宣伝すると「本当に観たのか?」「金貰って宣伝しているだけだろ!」とのコメントが来ることは想像に容易だ。
なので、インフルエンサー頼みにしてしまうと批判が集まってしまう…というわけだ。
この客集めの導線が『ジャングリア沖縄』の炎上と同じパターンになるってことで…。
だからインフルエンサーによるPR依頼は間違っているのだと。
時と場合、商品によってはインフルエンサーがPRすることが良い方向に出る場合も、もちろんある。
リュウジ氏なんかは最たる例で。
傾向的には物販方面が強いかな…インフルエンサーのビジネスは。
しかし、映画などの「好みや賛否が別れる」系のエンターテインメントとはすこぶる相性が悪い。
インフルエンサーの感覚・感性と顧客の思いが同じってことは半々ぐらいのケースだからだ。
インフルエンサーが「楽しい!楽しい!」言っても、、客は「それほどでもじゃ?」となったら、途端にステマ臭が拡散され、炎上して嫌われる。
その分別がつかない「自称:マーケッター」が、なんでもかんでもインフルエンサー頼みにしているわけだよね。
インフルエンサーとかSNSで拡散とかしか広告戦略が思いつかない…というか、馬鹿の一つ覚えみたいにそう言ってれば老人社長たちを騙くらかせると考えている人物が西野亮廣の相手になるわけがない。
「インフルエンサー・一本槍」で他人にマーケティングを語るなど10年早いんだよ。
