オッサン・オバサン世代の 【就職・転職】
自分は今、放送作家として10年以上に渡り報酬を得ている「プロ」であり続けている。
が! そろそろ年齢的なものだったり、実力・体力的なものだったりがあるので…いつお払い箱になってもおかしくないと覚悟はしている。
50歳や60歳になっても活躍し続ける放送作家もいるが、それは極めて「稀有」な例であり、大抵の放送作家は40歳を過ぎたあたりから勢いが落ち始め、50歳ぐらいになると相当厳しい状況に追い込まれる。
じゃあ、お払い箱になった時に他の企業に転職出来るかと言えば…厳しいのも現状。
一般企業に務めていた人が退職し、転職のためハローワークに行って類似の新しい仕事場を探す…なんてことが一切出来ない。
例えば…「資格」がゼロってのが、まずキツい。
放送作家で培った「会議を回す能力」とか「アイデア発想法」とか「台本&企画書作成能力」が必要な企業なんて、ハローワークでは見つからない。
せいぜい「パソコンが使える」ぐらいかな…役に立ちそうなのって。
(あと役に立つ資格は「車の免許」ぐらいだが、俺…免許無いのw)
ただ、昔は「オジサン世代がパソコンを使えない」みたいな例もあったが。
『Windows95』の発売から26年も経過してるんだから…。
22歳で卒業した新卒の大学生が48歳になり管理職やってるお年頃だもんな〜。
「オジサン世代はパソコンが苦手」って理由は徐々に駆逐されていくはず。
あと「スーツが苦手」なのもある。
フリーランスは服装自由な人多いし、自分も仕事でスーツを着ることなんて滅多にない。
テレビの現場でスーツを着ているのは、プロデューサーとタレントさんのマネージャーぐらいかな?
いわゆる「外交をするポジション」にいる人たち。
なので、満員電車に乗ってクソ暑い中スーツを着て…という生活は今更耐えられない。
となると、今、無職になってしまった場合、就職出来そうのはブルーカラーのお仕事…。
工事現場の誘導とかお弁当工場とか…”ひらめき”や”クリエイティブ”の能力を全く必要とせず、体力と時間をお金に替える仕事だけだろう。
ただ、徹夜する能力は身に付けたけど、力が足りないので…万が一、体力仕事になってしまったら役に立たないな…俺。
そんなこと考えていると、
「やっぱ、【若さ】って最大の武器だよな〜」
ということを痛感させられる。
25歳とかだったら、たとえ「無資格」でも採用してくれる企業の門戸はまだ広いと思う。
そこに「未来の可能性」があるからだ。
50とか60のオッサン・オバサン世代は「未来」の時間が20代の人より圧倒的に短いし。
あと、採用する会社側も「年上の後輩」って…ぶっちゃけキツイよね。
以前、『松屋』で飯食おうとした時、カウンターに初老の男性がいて、若いバイトリーダーみたいな人に指示されながら働いていたが…。
もう、1つ1つの動作がヨタヨタしているのよね。
俺だったら…そういう状況、困るな〜。
初老の男性がどのような理由で働き始めたのかは分からないが、父親ぐらいの年代の人がいきなり後輩になっても…強く指示しにくいし、ミスったところで怒りにくい。
もちろん、放送作家でもそういう現象は起きていて。
「ディレクター」というポジションは大抵が若い人がメインとなる仕事。
年齢がいった「ディレクター」は「総合演出」になったり「プロデューサー」のポジションへ移行するのが普通だからだ。
(中には50になっても60になっても現役って人もいるけど)
若いディレクターは、さすがに一回りも二回りも年上の作家と一緒に仕事をするのは辛いはず…。
直しを頼みにくいし、間違っていても「センス」とかだと指摘しにくいから。
なので、同世代の作家を見つけて番組に呼ぶわけで。
こうして放送作家の世代交代は行われる。
ただ、【若さ】や【ガッツ】もなかなか厳しい世界のようで…。
「一生懸命頑張ります!」もレッドオーシャンか(笑)。
中年の新人エンジニア…可能性はゼロじゃないけど、独立して頑張るしか道はないだろうな〜。
せめて、若い頃に車の免許をとっておけば…と若干の後悔。
そうすれば配送業とかで就職出来たかもしれない。
ま、最悪…無職で放り出されても配偶者がいないし住宅や車のローンもゼロなので、自分だけ食えていければなんとか生きていける。
それだけが「結婚してなくて良かった」と思える唯一の瞬間…(苦笑)。
