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テレビ局だけじゃない…『マンガワン』騒動に見る大企業病?

 過去に性加害事件を起こした作家を、名前を変えて起用し続けたことが大問題となって炎上している小学館。
 他の事案も含め、謝罪文を発表した。

 小学館がどこまで内々で沈静化させようとした(=握りつぶそうとした)のか分からないが、さすがに漫画家の先生方が原稿を続々と引き上げる様を見て上層部は真っ青になっていることだろう。

 個人的には高橋留美子先生が動いたのが大きいと思う。
 小学館の連載陣の中でも《重鎮中の重鎮》である先生が「一部作品の撤退(=遺憾の意)」を実行したわけだから。

 『LINEマンガ』とか『ピッコマ』みたいに、各出版社を横断して掲載(配信)している漫画アプリと違い、『マンガワン』は小学館専用の漫画プラットフォーム。
 その「肝」となる漫画家の作品を載せられないとなったらアプリ運営の死活問題につながるわけだし。


 上記の東洋経済の記事の中では3つの問題点を指摘している。

1. 過去に逮捕されていた漫画家のペンネームを変えて再起用した
2. 被害女性との示談交渉に編集者が関与した
3. 疑惑が浮上した段階で十分な対応、説明を行わなかった

 確かにその通りで…。

 で、こうした経緯を見て最初に思ったのは、

「フジテレビ騒動と根幹がほぼ同じじゃね?」

 だ。

 記事を読み進めていくと、同じくフジテレビ問題にも触れていたがまさにこれで。
 俺もライターも感じているということは、おそらくみんなが思ったことなのだろう。

<加害者>
中居正広 = 性加害を行った原作者

<暗躍>
番組編成マン = 担当編集者

<舞台>
大手テレビ局 = 大手出版社

 構図がめっちゃ似てるやん…。
 「大手企業に務める社員が、加害者を守るべく奔走したことが明るみに出て国民から問題視される」ってさ。

 特に漫画家先生の感情を最大限に逆撫でしていると思われるのが

取引先に性事件を起こした加害者を積極的に守って、かつ、その事件を隠蔽しようとする人物がいること

自分の至り知らないところで、自分が生み出した“子ども(=作品)“が葬り去られてしまう恐怖・不安

 だろう。
 フジテレビにおける編成マンだったり、小学館における編集者だったり。
 そんな人物・会社に、命を削って描いた原稿を預けるなどしたくないよね…そりゃぁさぁ。


 あとは、その「問題」を担当編集者の上司がどこまで知っていたかによる気がする。
 第三者委員会が立ち上げられたということで、いずれは報告される案件だとは思うが。

 『アクタージュ』の原作者の件はとばっちりというか、タイミングが悪かったとしか言いようがない。
 正規ルートでシャバに復帰しようとしたものの、名前を変えたことが姑息に見えてしまったのだから。

 が、『常人仮面』の方は言い逃れが出来ないぐらい真っ黒な事件だ。
 性加害コレを上司が知ってて連載のGOサインを出したのか?
 知らずに…現場レベルで担当編集者が勝手に採用していたのか?
 (仲が良かった、自分が発掘した、などの理由でエコヒイキしていた?)
 それによっても「小学館の罪」の度合いが違ってくるだろう。


 今回は小学館が起こした騒動だが、各大手出版社でもそれなりに事件が起こったりしている。
 ただ…集英社に関しては漫画家(や原作者)本人が事件・騒動を起こして問題視されることが多いような感じがするけど、小学館は編集者が問題を起こして大事件になるケースが多い感覚がある。

 『金色のガッシュベル』の雷句誠先生vs小学館(編集者)とかさ。

 今回の隠蔽問題も担当編集だし。


 多かれ少なかれ、大手出版社側は

私たちが漫画家アンタを発掘してやった

私たちが才能を育ててやった

人気の週刊誌で連載の場を持たせてやった

 と上から目線で作家を飼い殺しにする傾向があるようで。
 そして、従わないなら「干すぞ」と。
 小学館は特に編集者のプライドが高く、この傾向にあるっぽいね。


 この騒動、、各テレビ局はそれぞれの出版社と付き合いがあるので深くは追求できない。
 日テレは「100億を稼ぐドル箱IP」である『名探偵コナン』を人質に取られているし。
 他の局も大なり小なり「IP(=作品)」を抱えているので、今回の件で出版社をニュースで攻撃すると「敵認定」され、最悪、作品の再放送が金輪際できなくなってしまうし、他の人気漫画も新しくアニメ化させてもらえなくなっちゃうもんね…。
 だからインターネットだけの騒動・混乱に落ち着くとは思うんだけど。
 事件をメディアで番組にする可能性があるとしたら【Netflix】ぐらいかな?


 にしても…。
 小学館側の上層部は、あの時のフジテレビが行った記者会見をどう見ていたんだろうね?
 テレビと書籍でジャンルも違うし、「他山の石」「対岸の火事」ぐらいにしか思ってこなかったのだろうか?

 いざ、火の粉が飛んできた時の対処法がまるでなってないし、対応が最悪だった(散々叩かれまくった)フジテレビと全く同じになってしまっていることになぜ気付かなかったのか?
 静止画会見みたいな感じで、大手だからもみ消せると思ったのだろうか?

 一連の流れを見ていると、小学館レベルでも「大企業病になるんだな」と感じたニュースだった。

 この件を受けて、漫画家先生の作品の撤退だけではなく、小学館に関連する雑誌全てからの広告掲載の撤退が相次いだら…事件の行く末はどうなるんだろうね?
 わりとありえなくはない話だと思っている。
 なんせ、あの「ジャニーズ事務所」が消えて無くなる世の中なんだもん。
 小学館が消えないなんて根拠はどこにも無い。



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