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稼ぎ方が多様化する中、受け止めきれない上の世代

 ちょっと前のニュース。 

 「千鳥」の大悟さんが日テレの『大悟の芸人領収書』でテレビへの危機感を語ったようだ。

ベテランの出川哲朗さんは『若い世代にはゴールデンで冠番組を目指してほしい』と主張しました。かつては冠番組の獲得が、芸人にとって最高のステイタスだったものの、いまの世代は『M-1グランプリ』での優勝など、価値観が変わってきてしまっているとして、それでもテレビを盛り上げてほしいと熱弁したのです」

MCの大悟さんが神妙な表情で『話を聞けば聞くほど、いまのワシらががんばらないとダメ』と神妙な面持ちで語りました。続けて、『(若手芸人が冠番組を)目指さなくなってきているのは、ワシらがやってる番組より、YouTubeとかに惹かれちゃってるってことやね』と、“YouTubeで売れる”ことを目指す芸人が現れている現状を危惧していました。

※中略あり

 この考え方は、若手芸人の実情と上の世代の先輩芸人の思いの間に乖離かいりが生まれているな…と思った。


 まず、若い世代はゴールデンの冠を目指して欲しい…というのは、かなり酷なことを言っているということ。
 なぜなら、上の世代がどかないから枠が空かない現状があるということを理解してるのかな…と思ったりする。

 若手でゴールデンかぁ…。
 最近だと…【千鳥】【かまいたち】【サンドウィッチマン】【チョコレートプラネット】【霜降り明星】…の後は、ギリギリで【見取り図】【ニューヨーク】あたりが滑り込み始めた感じだろうけど。
 正直、テレビの現場に若手を育てる余裕が無いのも実情。
 『はねるのトびら』みたいに、超無名な勢いがあるだけの若手を起用する時代ではなくなっている。
 なので、ゴールデンで冠を持つには(最低でも)40歳を越えていて、テレビの前の中高年にある程度知名度があって視聴率の担保がないと番組を持てない時代になっている。
 20代で芸人になって…20年も待たないとゴールデンで冠を持つことが許されないご時世?
 一番モテたい&遊びたい時期は貧困層で過ごせと?


 という感じで、スタートエンターテインメント社とかに所属していない限りは、20代の若手でゴールデンで番組を持たせてもらえることなんてほぼ不可能に近い現状である。
 そう考えると【お笑い第7世代】のブームが、若手がゴールデンで枠を持てる最後のチャンスだったのかもしれない…。

 で、こうした枠がない現状プラス、「別にテレビに出なくても稼げている現状がある」ということをベテラン芸人は理解していない人が多い。
 特に劇場に立たない非吉本勢のお笑いタレントたちは。

 この動画の中で博多大吉さんが語っているけど、劇場+配信だけで3ケタ万円の月収を得られる時代なのよね…今は。
 なので、別にテレビに出る必要性が無いわけで。


 要するに、現代の若手芸人の【成功の方程式】としては…

『M-1グランプリ』『キングオブコント』などの全国的な知名度の大会で上位入賞を試みる!
 ↓
そこで知名度を上げて注目されることで、YouTube・SNSなどに登録してもらう方向へ!
 ↓
年に数回の単独ライブの《配信チケット》で稼ぐ!

 というのが最も重要になっているわけだ。

 出川さんとか大悟さんクラスの世代から見れば信じられないかもしれないが、配信チケットが2000円レベルの芸人でも全国で1000枚が売れれば200万円の売り上げが出来るわけで…。
 システム利用料や人件費などの手数料を差っ引いても、コロナ前までとは比べ物にならないぐらいの利益が残るようになっている。

 ましてや【真空ジェシカ】や【男性ブランコ】的な人気若手がデフォルトで配信チケットの販売枚数が1万枚越えとかしている現状を見ると…。
 そりゃあ、別にライブだけやっていれば「食える」よねってなるわ。
 実力だけじゃなく、事務所内のパワーバランスを考えた昇格を待つより、金が手に入って幸せな人生を送れると思う。


 かつて、キングコングの西野亮廣さんが「ひな壇に出ない!」と宣言しただけで、ナインティナインの岡村さんらの世代が「ひな壇に出ろや!」と攻撃したことがあったが。
 今回の出川さんの「ゴールデンを目指せ!」「テレビに出よう!」というのは、「ひな壇に出ろ!」と同じような趣旨の”老害”発言になっている気がするな…。
 勝ち組独自の理論でYouTubeを極端に避けることによって、時代とズレてしまっていることを見ようとしない上の世代。
 別にYouTubeのチャンネル開設とかを気にしなくても、すでに勝ち逃げ出来てしまっているんだから、こうした「無責任発言」もし放題なわけだ。

 一方、出川さんの盟友の1人である【江頭2:50】さん。
 彼がゴールデンで冠を持てるわけがなく、ネットに活路を見出したら…。
 皆さんご存知の通りの状況になったというわけで。
 おそらくだが、出川さんも「抱かれたくない男」のままだったら、こうなっていただろう。
 なので、へっぽこオジサンの枠に収まって「運が良かった」という結論に。

 一度、江頭さんのYouTubeに出川さんが出て「テレビ vs YouTube」を徹底討論してもらいたいものだ。

「エガちゃん、再びテレビを目指そうよ!!」

 と出川さんは言えるのだろうか?




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