なんでも「二刀流」にすりゃいいってもんじゃないみたいだ
今やすっかり定着した「二刀流」という単語。
野球における「ピッチャー」と「バッター」…この2つを両立させ大成功を収めている大谷翔平選手に起因するムーヴメントである。
そもそもは剣豪・宮本武蔵における長刀&脇差しの二刀流が元祖っちゃ元祖みたいだが。
バットを左右に2本持つと効率悪いからね…(苦笑)。
てかルール違反か?
おっと、話を戻して。
現代だと、「ピッチャー」か「バッター」のどちらか1つの道を極めるのが良いとされている野球というスポーツではあるが、考えてみたら昔の野球マンガの主人公は「エースで4番打者」というのが「最上級にかっこいいの」な姿だったっけ。
投打に優れたスーパースターな主人公がいて、彼のカリスマに導かれチームが勝ち進む…というのが王道路線だった。
しかし、現実の分業制を反映し、漫画でも投手のスゴい奴・バッターのスゴい奴が出てきて、そこで名勝負を繰り広げるというカタルシスの方向に移行しつつあるな…。
もしくは、『グラゼニ』のような”お金”目線とか、『砂の栄冠』のような”高校野球の裏側”とか、『ドラフトキング』みたいな”スカウト”とか…視点を変えた作品がボコボコと登場してきた。
またまた話を戻して。
通常、プロの世界になると専門職に分かれ、投手は【投手道】を極め、野手は【守備道&バッティング道】を極めるのが現代野球である。
そんな中、類まれなる身体と能力に恵まれた100年に1人の逸材である大谷翔平選手が現れ、投手とバッティングをこなしてしまうスーパープレーを披露し、野球ファンのみならず人々を魅了している。
誰(どのメディア)が「大谷翔平君は”二刀流”だ!」と言い出したのかは分からないが、いつの間にか「二刀流=大谷翔平」を表す言葉として定着していた。
もちろん、そんな「二刀流」を企業が放っておくわけがなく。
クラウンスポンサー的な超一流企業のCMに次々と抜擢!
スポーツメーカーから銀行、はたまた女性用化粧品まで…。
プレー以外でも大谷選手を見ない日は無いって言っていいぐらいだ。
で!!!
先日、大谷選手はコンビニ大手『ファミリーマート』のおむすびアンバサダーに起用されたことが発表された。
「新作の味」と「名作の味」を【二刀流】としてPRすることになったわけだ。
俺は別にこのアンバサダー就任に対し何の感情も湧かない。
「あー、また大谷選手CM起用されたんだ。すげー」
ぐらい。
ところが…先日バスに乗っていたところ、後ろに座っていたカップルの女性がこの【二刀流】にめちゃくそ文句を言っていた。
最近、ファミマでおにぎりの二刀流とか宣伝してるじゃない。
あれ…何なの!?
新しい味と昔からの味の二刀流?
全く意味分からないんだけど!
というか、大谷はなんであんなCMに出ちゃったの?
めちゃめちゃダサいんだけどさ!
と「親の仇」とばりに捲し立てていた。
声だけしか聞こえてこなかったので、彼氏がどんな表情をしていたかうかがい知ることは出来なかった。
その女性が何でそこまでの温度感を持って話せるのか不明ではあるが…。
言っていることは分からないではない。
2つのことが出来ると何でも【二刀流】とくくるのもそうだし、AとBを無理やりくっつけて【二刀流】と呼ぶ風潮…冷静に考えるとちょっと恥ずかしい気がしてきた。
「昼間は塩味で、夜は豚骨味…ラーメン屋の二刀流!」とかさ。
いや、それ【二刀流】じゃなく【二毛作】だろ(笑)。
と、「何でも二刀流・二刀流言う風潮ってダサくないか?」と苦言を呈しておきながら、コレがあるのをすっかり忘れていた。
”漫才”と”コント”の【二刀流】の大会が誕生したことを…。
果たして、【二刀流】としてスターが誕生するのか?
逆に【器用貧乏】として「夢がない!」とウエストランドにネタにされてしまうのか?
結果はいかに…!?
