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「1億総カメラマン時代」に生きる

 この写真を見てもらいたい。

駅前の風景写真

 駅…だね。
 「郡山」って書いてあるから…福島県・郡山駅だってことまでは推測できる。
 ただ、何かの【違和感】を覚える人もいるのではないだろうか?
 特に現在、ここに住んで駅を利用している人にとっては。

 そう!
 実は…この写真は2000年に撮影された駅前の写真なのだ。

 ちなみに、現在の郡山駅はこのような感じみたい。

ストリートビューより

 駅の表示の色が違っていたりするね(笑)。
 あと時計も…形が細長くなっているような?

 そして、以下が写真に付随していた情報。

撮影情報

 この古い方の写真はフィルムのネガをスキャンしたものではなく、まんま「デジタルデータ」である。
 カメラは「FUJIFILM」から出ていた『FinePix4700Z』を使用。
 縦型のデジカメで、メモリーカードの容量が数十メガとかの時代だった気がする(笑)。

 3年ぐらい前、昔のHDDを漁っていたらどこかにしまったままだったデジタルカメラの写真データが大量出土。
 今はそれを「OneDrive」に保管しているわけなのだが、そこには当時の風景写真が大量に残されていた。


 当時は”年中無休”の放送作家ではなく、パソコンオペレーターの契約社員だったので、春夏秋冬の長期休暇(1週間程度)を利用して「青春18きっぷ」で全国を旅していた。
 その時に持っていったデジタル撮影機材に上記の『FinePix』とSHARPから発売されていた『Internetビューカム』があった。

 フィルムカメラだと、【24枚撮り・36枚撮り】共に約500円の現像料と、1枚あたりのプリントに15〜30円程度の料金がかかった。
 (加えてフィルムの値段も)
 ゆえに「捨てカット」的な写真はお金がもったいなくてほぼ撮れない状態。
 どうでもいい風景とか、どうでもいいお土産とかも。
 それよりかは、美しい夕日だったり、人物が映っている写真を優先的に撮影する傾向があったわけで。

 それがデジタルカメラだと、現像料はかからないし、プリントアウトもしなければHDDの保管だけで済む。
 なので、「とりあえず撮っておけ!!」ということで風景だろうが食べたお菓子だろうが、気兼ねなくバンバン撮影できたのだ。


 ただ、写真そのものを見ても撮影されたのデータサイズを見ても分かる通り、決して画素数が高くないので写真が”キレイ”じゃない。
 なので、当時はまだフィルムカメラも持参していた。
 が!
 ある時からデジタルカメラの画素数(&見た目)がフィルムのそれを抜いた。。
 その頃から徐々にフィルムカメラからデジタルカメラへの移行が始まり…。
 トドメはスマートフォンの出現。
 これによりフィルムカメラはほぼ駆逐され、さらに!
 フィルムの覇権を奪ったデジタルカメラでさえも「持ち歩けるカメラ」であるスマホに駆逐されてしまったわけで。
 その流れと共に、自分の写真フォルダに「捨てカット」的な画像も膨大に増えていった。


 あと最近、誰のチャンネルだか忘れたけど…。
 YouTubeで「みんなさ、昔より写真の撮影技術が上がっているよね?」という話をしていた。
 言われて見ると、確かにそうだ!!

 フィルターとかトリミングとか…バンバン使ってキレイに仕上げてSNSなどにアップすることに命を賭けている人が鬼のように増えている。
 手前にピントを合わせて奥をボカす…なんてテクニック、今では一般人でも簡単にできちゃうし。
 料理専門の写真家とかもいるだろうけど、彼らに数万円の日当を払わなくても、玄人はだしセミプロカメラマンがスマホで”そこそこ”の写真を撮れるようになっている時代だよね。

 鉄道写真家だってそうだ。
 カメラなどの撮影機材が値下がりし、現像などの技術が必要無くなった結果!
 「場所」と「タイミング」…そして「運」でプロを凌駕するようなキレイな写真を撮れるようになってしまったわけで…。
 (だから撮り鉄には、自らの写真のために横暴な奴らが多い)


 そう考えると、今…そしてこれからの時代は「1億総カメラマン」の時代であり、「何を撮るか?」が注目されるポイントなのかと。
 みんなが撮影したがる「絶景スポット」より、実は「捨てカット」の方が希少価値が増してくるんじゃないだろうか?

 何気ない風景でも、20年後とか30年後に価値が出てくる写真がたくさんある。
 変わりゆく街の風景なんて特にだ。

 例えば、、今はマンションが建っているこの場所…

「ストリートビュー」より

 昔はファミレスの『VOLKSフォルクス』だったんだぜ…。

2002年頃
最後の日(多分)

 よく通ってたのもあって、最後の営業日に行ったもんな…。
 ただ、いくら「これが最後の姿だ!」と知っていても、フィルムカメラだとしたら…「この風景」を撮って残していたかどうかは甚だ疑問だ。
 数百円をかけてファミレスの風景を残すなんて…ねぇ。

 でも、残しておいたら残しておいたで、こんなふうに年月を経ることで”価値”の出てくる「雑景」やら「食べ物」が出てくるかもしれない。


 他にも【人物写真】で”時間を楽しむ撮影”を結構やっている人がいるね!

 こういうこととかも出来るし。
 そう考えると、年を取るのって楽しいな!

 ただ、あまりにも「謎写真」を撮りすぎて、整理がおっつかなっているのが現状でもあるんだけど…(苦笑)。
 現在のスマホの写真フォルダーだけで約4万枚…これ、将来どないすんねん!?




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