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本業で食うための”手段”としての【副業】

 ボードゲームの定番商品『人生ゲーム』の最新シリーズに【副業】が登場したというニュースが流れてきた。

 ”時代”を反映させるゲームがゆえ、こうした「副業もある人生」が登場するのは至極当然の流れとは言える。

 一方で、そんな【副業】的な流れが芸能界にもきているな…というニュースもある。

 本業(肩書き)は「絵本作家」であるはずの西野亮廣さんが、副業であるはずの「オンラインサロンオーナー」でお金を稼いでいるという記事。
 この記事の意図としては「副業で稼げているから、儲けの出にくい本業のクリエイティブ活動へ全力投球できる」という結論だと思っている。
 ただ、こうしたニュースを見ると、芸能界でも”同じような現象”が起きているな…という私見が。

 近年、映画やドラマに出演している俳優や女優がバラエティ番組に出演するのは珍しくない光景だ。
 トークバラエティに出た際などは、私生活でのエピソードや自宅の写真公開のみならず、時には『世界の果てまでイッテQ!』木村佳乃さんみたいな”体を張ったロケ”をする役者も多くなってきている……つまり!

【本業 = 俳優&女優】
【副業 = タレント活動】

 という構図に。
 なぜ、こうした役者陣が副業をしているかというと「本業だけで食べていける時代ではなくなってきているから」だと考えられる。

 例えば、物販の世界において、売れる商品を作るためには「商品のクオリティ」だけではなく「販路の拡大(広告)」が重要な課題と言われる。
 この2つが揃って、初めて「モノが売れる」のだ。
 今でこそ世界的な大ヒットアニメとなった『鬼滅の刃』も、アニメがスタートした当初は漫画自体、それほど注目されていなかった。
 それが、アニメが進むに連れ「口コミ(広告)」で「物語の面白さ(商品)」が漫画&アニメファンだけではなく女性や子どもにも広がり、記録的な大ヒットに繋がったわけで…。
 ドラマ『半沢直樹』の第1期だって、放送前はそれほど期待されている感じではなかったが「やられたらやりかえす…倍返しだ!!」のセリフが大ヒットし、最終回が40%を超す大ヒットドラマへと繋がった。

 そういえば、先日『A-Studio』に女優の吉永小百合さんがゲストで出演していた。
 映画『いのちの停車場』の告知のためだ。
 一昔前なら「吉永小百合が出てる映画!? ぜひ観に行かないと!」ってなっていたのが、今は出演者のネームバリューだけで大ヒット作品を生み出すのが難しくなっている。
 ゆえに、昭和を代表する銀幕の大スターでさえ、こうした告知(=副業)に時間を割かざるをえないのが現状ってわけで。

 ちなみに、役者がバラエティ番組等に出演する【目的】としては、作品の「告知」だけではないと思っている。
 役者そのものの【キャラ】を知ってもらい「人柄に共感を生む」ことで「ファンを増やす」という作戦もあるんじゃないかと。
 それで一番成功したパターンは…(役者じゃないけど)ミュージシャンのT.M.Revolution(西川貴教)さんかな?

 1990年代後半にaccess浅倉大介さんプロデュースでヒット曲を次々と飛ばしていたが、そもそもT.M.Revolutionが最初に注目されたのって、音楽性よりもダウンタウンさんがMCの音楽番組『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』で「やたらとベシャリのたつ関西人」という【キャラ】の方だったよね。
 おそらく、オリコンの順位から見ると5枚目のシングル『HIGH PRESSURE』が発売される前あたりで番組に出演し、あの「おしゃべり夏野郎」なキャラが浸透して、あれよあれよと言う間にトップランナーの仲間入りした…ような記憶も。
 近いケースとしては…GACKTさんがミュージシャンとしてより、今は「格付けの人」として注目を集めている感じ。

 香川照之さんがEテレの番組で昆虫の”カマキリ”のコスプレをしたりとか。
 来週の『ガキ使』に出演予定の菅田将暉さんも、普通は平場に出ないもんな…。

 年末の『笑ってはいけない』シリーズならともかく。
 山田孝之さんが二枚目だけどちょっとトリッキーなキャラでバラエティ番組等に出演して若者から支持されているように…。
 【副業】としてのタレント稼働で、【本業】である役者業のファンを獲得するってのが、今の俳優・女優としては「勝ちパターン」になっているんじゃないだろうか?
 「本業だけで食べていける」のが理想ではあると思うが、芸能人も一般人も【副業】に励まないとやっていけない時代というわけか。

<追伸>

 以前に『ヤミ金ウシジマくん』の映画PRで山田孝之さんと藤森慎吾さんに直撃インタビューした時…。
 俺が「PERFECT HUMANのリズムで一発ギャグをお願いします」とムチャ振りをしたことがあってね(笑)。
 そしたら……

「♪ナ・カ・タ ナカタ ナ・カ・タ ナカタ ナ・カ・タ ナカタ
 アイム パーフェクトヒューマン」

 のサビの部分を

藤森「♪ヤ・マ・ダ ヤマダ ヤ・マ・ダ ヤマダ ヤ・マ・ダ ヤマダ」
山田「アイム クレイジーアクター」

 とオトしてくれて…すっげー面白かった。
 バラエティ対応力の高さというのが人気に繋がるんだな…と間近で感じた瞬間。

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