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『NETFLIX』のリモコン戦略

 かつては民放(地上波)で放送されていた世界的規模のスポーツイベントの数々。
 「2002 FIFAワールドカップ」で、フジテレビの亀山千広氏が日本vsロシア戦の放送権を引き当て「神の手」ならぬ「亀の手」と呼ばれた出来事がはるか遠い昔のようだ。
 イチローが活躍したWBCの盛り上がりも夢まぼろしの思い出になっている。


 しかし…今や世界的規模のスポーツ大会はインターネット配信事業者が(独占)中継権を獲得し、地上波ではまともに見られない事態に陥っている。
 現在、絶賛トーナメント中の「ワールド・ベースボール・クラシック」は『NETFLIX』が約150億円をかけて独占配信権を獲得したとされている。
 そのため、日本の地上波はわずか数分の「おこぼれ映像」をあてにするしか無くなってしまった状態に。

 ちなみに、2022年のサッカーW杯は『ABEMA』が全試合配信。
 日本戦は地上波(NHK・民放)で放送されたものの、全試合を見るには課金するしかなかったみたいだ。
 今年のW杯は…チャッピー君に聞いたところ、まだギリギリ日本のテレビ局が手を出せる値段だったようだ。
 ただ、2030年大会は分からないけど…。


 一方でこんな記事も上がっていた。

産業能率大学スポーツマネジメント研究所がWBCに関する興味深い調査結果を発表した。
47都道府県在住の男女1万人に行ったアンケートによると、WBCに関係なくネットフリックスと契約している人は17.3%に上るという。これに対し、WBCが理由で契約済みもしくは契約予定なのがわずか4.9%だった。

 というのだ。
 つまり、日本の人口…約1億2000万人と仮定して…

その4.9%は約588万人
 ↓
一番最安値の「広告つきスタンダードプラン」は月額890円
(ただ、WBC期間中は初月半額かも?)
 ↓
588万人×月額890円=52億3320万円 

 ってことは、3分の1しか加入者で回収できなてないことになるのかね?
 後は既存の加入者から引っ張ってくるのと「契約解除し忘れ民」から搾取できるかどうか…。


 新規加入者をアテにした収益的なマイナスが今後の経営判断(独占中継権の獲得)にどう影響しているのか分からないが、今回で『NETFLIX』が日本の高齢者層への知名度をアップさせたことは間違いないっぽい。

 以下の記事を見てそう思った。

週末は多くの人がNetflixでWBCを観戦したことで地上波番組の視聴率が明らかに下がった。
試合当日は街から人が消えたとも言われたほど。

*3月6日
『それSnow Manにやらせて下さい』のコアはいつもよりも低かった
*3月7日
『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』のコアは前回から1ポイント以上下落
*3月8日
『千鳥の鬼レンチャン』も大きく削られた

*一方、侍ジャパンの強化試合であるオリックス戦と阪神戦がそれぞれ3月2日と3日に地上波で放送され、こちらはコア5.4%、5.1%と高い視聴率を記録。

※記事を要約してあります

 でも…若者はそもそもテレビを持っておらず、主にスマホのアプリで視聴すると思われるからあまり影響が無いと思ったんだけど「高齢者が普段見ているテレビ画面から小さい画面を視聴するものなのかね?」と思って、ふとビデオのリモコンを見てハッとさせられた。

これも戦略

『NETFLIX』のボタンが
あるじゃないか!!

 今回のWBCの影響で、実家にいる高齢の両親のためにネット環境を整えてWBCを見られるようにしてきた…という子育て世代の親たちのSNSをいくつか見かけたが。
 スマホにセッティングしてきたんじゃなくて、もしかしてテレビとネットを繋げて、そのテレビからボタンで見られるようにセッティングした?
 つまりは『チャンネル争い』に真っ向から勝負を仕掛けるまでになっているのだと。

 そういや、以前にネタを書いたっけ。

 リモコンをハックすることで、選択肢を「スマホ画面 vs テレビ画面」じゃなく「テレビ画面でどのチャンネルに合わせるか?」の勝負になっているということを。

 もしかして、このリモコンの利権を最大限に活かすために、150億円の買い物をしたのかもね…。
 海外のテレビ(リモコン)はどんな状態になっているかわからないが、少なくとも日本のテレビメーカーにはガッツリと食い込まれてしまったみたい。

 今後、地上波vs配信番組のチャンネル争いが同じ「テレビモニター」の中で繰り広げられるかと思うと…地獄の様相を呈してきたような感覚を覚えるのは気の所為だろうか?




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