「セルフブラック労働」のすゝめ
先日、今年の新語流行語大賞のノミネートが発表された。

その30個のワードの中にあった
働いて働いて働いて働いて働いてまいります
という、高市早苗総理大臣が10月4日に行われた自民党総裁選挙の勝利演説で語った「国民のために馬車馬のように働きます!」という誓いの言葉がある。
謂わば「ワークライフバランスを無視して働きます」宣言とも捉えることができた。
これに対し、政治家や一部の有名人・知識人が噛み付いた。
トップがこんな宣言をしたら、下の者たちは強制的に従うしかないだろう!
ブラック労働を総理大臣が率先するなんてけしくりからん!
と。
だが、こうした反論意見に対しさらに反論意見をするビジネス系インフルエンサーたちもチラホラ露見されるようになった。
その中で、幻冬社の箕輪厚介さんが一番腑に落ちる言語化をしていた。
別の人の言葉を引用していたようだが、ワークライフバランスの“バランス”というのは1日や1週間単位の労働時間を調整するのではなく、人生の労働時間のバランスなのだ…と。
簡単に言うなら
40代、50代で楽をするために20代・30代はメッチャクチャ働こうよ!
若いうちに突き抜けないとダメだ!
ということらしい。
箕輪さんは【飛行機の離陸】に例えていたのだが…。
飛行機が上空へ浮かぶためには”揚力”が必要で、それを得るためには滑走路で尋常じゃない「加速」をしなければならない。
その「加速」が若い時に必要な「努力」であり「ブラック労働の本質」なのだと。
で、一旦テイクオフしてしまえば、後は操縦テクニックを駆使して上空へと舞い上がり、目的地(退職)に向けて滑空のランディングというわけ。
これは、昔は自分もよく例えていた!
売れている先輩に
「自分はまだ飛び立ててないが@@さんはテイクオフして、あとは自然に滑空していても上空を飛べるから羨ましい」
と。
逆に言うなら、自分は離陸できる揚力(エネルギー)を20代のうちに捻出できなかった…ということでもある。
今でもずーーっと滑走路をヌルヌルと走っている感じになっているし、空を飛んでいる売れっ子の先輩・後輩たちを指を加えて見ているしかない人生になってしまった。
上空を飛んでいる飛行機は、地上を走っている機体の古い飛行機には声をかけないんだよ…リアルな話。
また、箕輪さんと同じようなことを西野亮廣さんも同時期に語っていた。
20代は【体力】
30代は【技術】
40代は【人脈】
50代は【健康】
60代は【愛嬌】
なのだと。
【体力】があるうちに量をこなして【技術】を身につけ、その【技術】を駆使して【人脈】を作り上げる…というのが後々成功者になるためには必要である…と。
特に「何者かになりたい」若者はマストのルートだろうね。
それなのに!
私たちにブラック労働させる気か!
と反論してきて、それが「社会通念的に正しい!」とされるような社会になっているから…正直言えばタチが悪い。
若い頃は技術なんて持ち合わせていない。
それなのに、仕事にセンスとかを追い求める若者がいるとのことで。
形だけ整えたハリボテのプランで、百戦錬磨のベテラン経営者に認められるわけがない。
結果を出すために
”体力のある若いうち”に
働いて働いて…
働きまくろうよ!
これがワークライフバランスの本質なのだが、理解してくれない…いや、【寄り添い系マインド】の環境に甘えたい若者が多すぎる。
そうした甘々な若者は、いつか自分を受け入れてくれる「シャングリラ」があると信じて疑わない。
そしてチルチルミチルの青い鳥探しを40〜50代になっても続けることになる。
まぁ、こうした社会の流れになってしまった要因の1つには、間違いなく「髙橋まつりさん事件」が影響しているだろう。
元『電通』の若手社員で、働きすぎて自死を選択してしまった女性がいた。
あの事件以降、大手企業では特に「労働基準法」がムッチャクチャに厳しくなった印象がある。
昔は「ブラック労働」の象徴とされたテレビ業界のアシスタントディレクター…いわゆる【AD】が、今やオフホワイトな職場となっている印象すら覚えるし。
「テレビ制作会社」単体ではブラック体質が残されている会社もあるようだが、少なくとも「局制(テレビ局が直接制作している)」の番組に関してはメチャクチャ労働時間に厳しい。
以前は4〜5人ぐらいしかいなかった番組ADが(制作費をかけて)10人以上に倍増され、その面々がローテーションで休みが取れる環境に変化しているし。
最近は現場に行けていないが、おそらく「床で寝ているAD」は絶滅危惧種になっているだろう。
(スタッフルームで寝ていると「帰って休んで!」とプロデューサーに怒られるから)
ブラック労働&やりがい搾取が未だ蔓延っている放送作家村の住人としては羨ましい限りだわ(苦笑)。
こうして、各現場・職場での労働環境がホワイトになっていき…。
社会全体に「勘違いされたワークライフバランス」が機能するようになってしまったことで、若者にはある意味不幸な出来事が起こり始めたわけだ。
それが「突き抜けられない」という現実。
昭和、平成初期は、強制的に働かされることで体力のある20代のうちに多くの仕事の経験値を得ることが出来たが、今は「働きたくても働かせてもらえない」ため、経験を多く積むことができなくなってしまっている。
つまり!
自分で頑張る能力が無い人は、いつまでも滑走路をヌルヌルと走ってそのまま30代、40代を迎えてしまう未来が待っている。
だから、自分的には
自分自身でブラック労働をしようよ
とすゝめたい。
休みの日は本当に休むのではなく…。
会社の業務じゃないにしろ、資格の勉強をするとか。
新しいエンタメを鑑賞して感性を刺激するとか。
初めてのお店へ飲みに出かけて異業種の人脈を作るとか。
こういったことを意識しないと、永久に滑走路に留まり続ける人生が待ち受けているよ…と。
もちろん、メンタルを病んでまで努力するのはどうかと思う。
だから、誰にも強制されない「セルフブラック労働」をして、人生のワークライフのバランスを自分で考えるしかないのだ。
努力出来ない人たちは「人生の一発逆転」を信じて…。
アンパンマンが大ヒットした漫画家の「やなせたかし」
日本地図を作成した「伊能忠敬」
『ケンタッキーフライドチキン』を創業した「カーネル・サンダース」
らが老齢期に「成功した例」をお守り・呪文のように掲げ
年を取ってからも成功できるんだ!
と言い続ける人生しか残されていない結末になる。
実は彼らが「若い頃から超エリートだった」のを知らずに…。
やなせたかしもカーネル・サンダースも、本当は【一発屋】なんかじゃない。
若い頃に結果を残してきたエリートビジネスマンが、中高年になってさらに成功したという事実を知っている人は少なくない。
彼らの「年を取っても成功できる!」というのは、良い面ばかりしか見ようとしていない証拠だ。
退職金をつぎ込んでコーヒーにこだわった喫茶店を始めるなんて愚の骨頂とも言える。
そんなことで人生は逆転できないし、むしろ令和の今は「破産リスク」の方がデカい。
ほんと…宝くじを信じて買うしかない、それしか希望が持てない人生が待っていると思うと…怖くないか!?
つべこべ言わず、体力のあるうちに働こうよ!!
夜中にマラソンをして生活を充実させて「プライベートの充実が仕事の充実に繋がる」なんて言ってる場合じゃないんだよ、実は。
体力づくり・健康づくりは人生にとって必須ではあるが、20代はそんなことを頑張る年代じゃない。
胃が二郎系ラーメンの脂で苦しむなんてことはなかった!(爆)
とにかく、突き抜けるために…。
老後資金に必要となる2000万とか4000万とかを稼ぐためには、意識高い系のチョコザップへ行くことじゃない。
体力とメンタルの続く限り、自分でブラック労働をすることをオススメしたい。
俺はもう……疲れちゃったけどさ。
頑張りたいけど体力がもたない(苦笑)。
