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気付けば頭の中で始まる、正当化会議

本人に断りなく、頭の中で、
ときどき急に会議が始まります。

誰かに何か言われたわけでもないのに、
「もし、こう言われたらどうしよう」
「そのときは、こう返せばいい」
「いや、ここは自分は悪くない」

そんな言葉たちが、
まるで慣れた顔ぶれのように集まってくる。

私はこれを、
頭の中の「正当化会議」と呼んでいます。

この会議、
だいたい仕事の場面で開催されます。

自分なりに考えて、
自分なりにやって、
それなりにちゃんと向き合ったつもりのこと。

そこに、
まだ起きてもいない指摘や、
見えなかった視点が、
想像の中で差し込まれてくる。

すると、
「でも」「だって」「それは違う」
そんな言葉が、
次々と議題に上がってくる。

議長に任命した覚えはないのに、
いつの間にか進行役まで引き受けていて、
会議はなかなか終わりません。

最初は、
ただ備えているだけのつもりなんです。

でも気づくと、
私はすっかり「攻撃されている側」になっていて、
周りは、見えない敵だらけ。

心はトゲトゲして、
イライラして、
ふだんは奥にしまっている
“臨戦態勢の自分”が前に出てきます。

それが、
どうしても苦手なのです。

本当は、
もっと穏やかでいたい。

落ち着いて、
必要なことだけを受け取って、
必要なところだけ直せばいい。

そう思っているのに、
頭の中では、
対極のことが起きてしまう。

だから最近は、
この会議が始まりそうになると、
心の中で、そっとこう言います。

「まいっか」
「その時は、その時で」

前向きになろうともしないし、
無理に考えを止めようともしない。

ただ、
今は参加しない、という選択をする。

正当化会議そのものが、
悪いわけではないのだと思います。

これはきっと、
自分を守ろうとする反応です。

自信がないから、だけでもない。
プライドが高いから、だけでもない。

ちゃんとやりたい。
雑に扱われたくない。
努力ごと否定されたくない。

そんな気持ちが、
少し先回りしてしまうだけ。

だから、
直そうとはしていません。

「始まったな」と気づいて、
「今じゃなくていい」と
保留にできたら、それで十分。

穏やかでいたい自分を、
優先するために。

頭の中で始まる正当化会議は、
今日もたぶん、どこかで開かれます。

でも、
発言を控える自由もある。

そう思えるようになっただけで、
少し楽になりました。

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