【空想教室】嘘しか言えない世界
SNSは毒をまき散らす装置になった。
誰かの心を壊す言葉が、無責任に飛び交う。
ある政治家はその矢面に立ち、すべてを失った。
彼が最後に残した法案が、この世界を変えた。
「本音を語ることは禁止する」
そうして施行されたのが――嘘しか語れない法律である。
人々は笑顔で嘘を口にする。
「元気そうだね」と言いながら、心は疲弊している。
「素敵だね」と言いながら、胸の奥では嫌悪が渦巻いている。
しかし、誰も本音を吐かない。
なぜなら、吐いた瞬間に「本音発見機」が作動し、
その者は捕らえられ、罪を問われるからだ。
やがて、嘘と本音の境界が曖昧になった。
誰もが自分を守るために嘘を重ね、
気づけば心そのものが置き去りにされていく。
◈◈◈
その日も、いつもの講義が開かれた。
テーマは「正直に生きること」。
だが、生徒たちはうつむいたまま声を発しない。
正直であることは、すでに罪だからだ。
沈黙が重くのしかかる中、ひとりの生徒が立ち上がった。
唇が震えていた。
そして彼は、ゆっくりと、禁じられた言葉を吐き出した。
「……もう、嘘をつき続けるのは苦しい」
瞬間、天井から光が走り、「本音発見機」が起動した。
クラス全員が息をのむ。
しかし、その声は誰の胸にも深く刺さった。
たとえ罰せられようとも、たとえ世界が壊れようとも――
人は、真実を求めずには生きられない。
あなたなら、この世界で嘘を選ぶか、本音を選ぶか。
こんにちは😊
ごきげんいかがですか?
本日も読んでくださって
ありがとうございます。
空想教室は、現実にはない世界を
旅する場所です。
けれど、その妄想の中には、
現実を映す鏡が隠れていることもあります。
現実世界で、相手の心を読み、鑑み、
思いやって生きていくのは
とても生きづらさを感じます。
ただ、それが自身の喜びを
見出すことでもあったりします。
だからこそ、空想教室では、
とても究極な世界を想像して
書かせていただいてます。
賛否両論 あると思われますが
ことば遊びの延長と思って
気軽に読んでいただけると嬉しいです。
もしかしたら…
あなたの隣りにある「会話」も
本当は『嘘』なのかも知れませんね。
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