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映画評 ワーキングマン🇺🇸

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アクションスターのジェイソン・ステイサムと『ビーキーパー』のデヴィッド・エアー監督が再びタッグを組み、元特殊部隊員の建設作業員を演じた痛快アクション。

危険な世界から身を引き、現場監督として働くレヴォン(ジェイソン・ステイサム)は、人身売買のターゲットにされた上司の娘ジェニーを奪還すべく再び危険な世界へと身を投じることになる。犯罪王率いるロシアンマフィアたちを相手に、建設現場から持ち出した工事用具や特殊部隊時代の銃火器を手に戦いを繰り広げる。

ジェイソン・ステイサムのアクションは本作でも健在だ。キレのある肉弾戦で相手を薙ぎ倒し、銃撃戦では百発百中命中させる。ジャンル映画ではお馴染みの、普通のふりをした男が圧倒的な強さで敵組織を壊滅させる展開。ステイサム映画のお家芸をそつなく揃えており、安心して鑑賞できよう。

ビーキーパー』でステイサムとタッグを組んだデヴィッド・エアー監督の手腕も大きい。目的遂行のために1人でアジトへ乗り込む惚れ惚れする佇まい、四方八方から鳴り響く銃撃戦の迫力、ピンチらしいピンチを乗り越える余裕さは『ビーキーパー』で味わった興奮を思い起こさせる。尋問シーンの緊張感は『エンド・オブ・ウォッチ』を連想させられた。

ジャンル映画として求められていることをこなし、ステイサムとエアー監督のタッグが今後も目が離せない一方で、ストーリー展開やキャラクター設定に粗が多く、どことなく中途半端な印象は否めない。特にタイトルの『ワーキングマン』である必要性が無く、設定が活かされているとは言い難い。工事現場監督ならではのアクションは序盤のみで物足りない。

ジョン・ウィック』や『Mr.ノーバディ』のようなロシアンマフィア追い詰める展開や『96時間』のような人身売買に鉄槌を下す展開は要素としては面白いが、工事現場や建築とは一切無絡んでこない。せめて、建設や土地の利権を強奪するために、上司の娘を誘拐し人質にする方が、纏まりに欠けることは無かった。

上司の娘を助けるマクガフィンが、自身にも娘がいるからという設定・展開は蛇足だ。『ビーキーパー』と同様なマクガフィンなため、比較してしまうと腰が重く映る。また、上司の娘を助ける目的に対し、関係の無い家族のエピソードを差し込むことは、よりテンポを鈍重にする。スタントや演出が良いだけに、脚本が良ければという印象は拭えない。

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