「ふたご」
あるところに”神様”がいました
”神様”は双子を産み落としました
1人は権力者
皆のために休む間もなく働く者
もう1人は放浪者
あてもなく彷徨う自由者
権力者は何もかも手に入れて何不自由なく裕福に暮らしています
ただ1つ「自由」を除いては
放浪者は何もありません。そんなものに興味もありません
ただ1つ「自由」を除いては
権力者は言いました
「自由はないけれど満足している」
放浪者は言いました
「自由があるから満足している」
キツネは”神様”に言いました
「自由を持ってる者と自由以外を持ってる者。
1人にしてしまえば全てを持てるのに」
神様は言いました
「全てを持っていなくても、
何かが欠けていたとしても人は満足できる生き物なんだよ。
”自分の欲しい物さえ手に入れていればね”」
「それに双子は2人で1人だよ」
「そして1人より2人なんだよ」
