「丘の上の木」
音楽:友人
その他:sii2963(しぃ)
ーーある丘に1本の木がありましたーー
「丘の上の木』
ある丘に1本の木がありました
丘の下にはたくさんの桜の木
「この丘から見える景色はとてもきれいだね」
小鳥は言いました。「君も桜の木なのかい?」
「わからない」木は言いました。
「わからない?自分が何の木かわからないのかい?」
「わからないんだ。桜の木なのかもしれないけど咲いたことはないんだ。
何の木なのかもわからない。花も咲かない木なんだよ」
「つまらないだろう?」
木はポツリと言いました。
「面白いじゃないか!」
小鳥は楽しそうに言いました。
「わからないならわかるまでココにくるよ。
今日はわかるかもしれないって思うと楽しみだよ」
その時、木に1個のリンゴが実りました。
「君はリンゴの木だったんだね」
「あぁ、僕はリンゴの木だったみたいだね」
小鳥と木は笑い合いました。
「君は僕がリンゴの木だってわかっても明日も来てくれるかい?」
「もちろんだよ。毎日おいしいリンゴが食べられるって考えたら楽しみだよ」
その時、また1つ木に大きなリンゴが実りました。
