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第一級陸上特殊無線技士(1陸特) 概要

第一級陸上特殊無線技士(1陸特)を受けるなら、まず「一陸特はCBTではない」「令和8年度は年3回」「操作できる範囲は無制限ではない」の3点を押さえてください。二陸特・三陸特の情報を一陸特に読み替えると、申込時期も試験方式も間違えます。

2026年8月1日現在、次の一陸特試験は令和8年10月16日(金)、申請受付は8月1日(土)から8月20日(木)までです。申請日は曜日にかかわらず受付月の1日から20日まで。受験手数料は6,300円で、別途、支払いに伴う手数料がかかります。

試験は無線工学24問・法規12問の多肢選択式で、試験時間は2科目合わせて3時間です。合格基準は無線工学が120点満点中75点、法規が60点満点中40点。総得点だけでなく、両科目でそれぞれ基準を満たす必要があります。

一陸特と二陸特・三陸特は、試験方式から違う


一陸特は、決められた試験日に会場で受ける国家試験です。全国のテストセンターで年間を通じて受けられるCBT方式の対象は、第二級・第三級陸上特殊無線技士など6資格であり、一陸特は含まれません。

図:一陸特と二陸特・三陸特の違い6点。令和8年度の日本無線協会の受験案内、表1、表2、CBT試験案内をもとに作成。

受験資格は問われません。ただし、二陸特・三陸特を先に取らなければ一陸特を受けられない、という段階制でもありません。必要な操作範囲と、無線工学24問を学ぶ準備があるかで選びます。

令和8年度の日程と申し込み


令和8年度の一陸特試験は3期あります。日本無線協会の受験案内トップには次に申し込める回が大きく表示されるため、そこだけを見て「年1回」と判断しないようにしてください。

図:令和8年度の一陸特3期の日程。日本無線協会「令和8年度 特殊無線技士国家試験案内」をもとに作成。

  • 6月期:申請は4月1日〜20日、試験は令和8年6月10日(水)で終了

  • 10月期:申請は8月1日〜20日、試験は令和8年10月16日(金)

  • 2月期:申請は12月1日〜20日、試験は令和9年2月10日(水)

申請はインターネットで行い、申請日において撮影後4か月以内の顔写真を登録します。試験地は東京、札幌、仙台、長野、金沢、名古屋、大阪、広島、松山、熊本、那覇です。具体的な試験場は、試験月の前月下旬ごろに送られる受験票で通知されます。

開始時刻は原則09時30分ですが、受験者数や試験場の都合により13時30分開始になる場合があります。開始時刻は選べないため、遠方から受ける人は受験票を確認してから移動を確定するのが安全です。

一定の無線従事者資格を持つ人は、申請により科目免除を受けられる場合があります。免除の可否は保有資格によって決まるため、自己判断せず、申請前に日本無線協会の案内で対象を確認してください。法規免除の場合、無線工学の試験時間は2時間30分です。

一陸特で操作できる範囲


一陸特の中心となるのは、電気通信業務用・公共業務用などの多重無線設備を備えた固定局や基地局等の技術的操作です。ただし、対象は30MHz以上の電波を使用し、空中線電力500W以下のものに限られます。さらに、二陸特・三陸特の操作範囲に属する操作もできます。

ここは「30MHz以上・500W以下なら、どの無線局でも操作できる」という意味ではありません。日本無線協会は、陸上特殊無線技士では放送局、海岸局、海岸地球局、航空局、航空地球局、無線航行局などを操作できないと明記しています。旧本文にあったテレビ中継やFM放送まで一律に含むような説明は、この制限を曖昧にするため削除しました。

また、資格取得は就職や配置を自動的に保証するものではありません。実際の業務では、無線局の免許、設備の用途、職場で担当する操作が資格範囲に合っているかを個別に確認します。求人を見るときも「一陸特歓迎」という語だけでなく、固定局・基地局・多重無線設備の保守や運用が業務に含まれるかまで読むと、資格との接点を判断しやすくなります。

試験対策:科目・基準を確認してから計画する


試験問題は多肢選択式です。

  1. 無線工学:24問、120点満点中75点以上

  2. 法規:12問、60点満点中40点以上

試験時間は2科目合わせて3時間です。一陸特はCBTではないので、試験終了直後に画面で結果が出る方式ではありません。

無線工学では、無線設備の理論・構造・機能、空中線系、測定、保守などが問われます。法規では、電波法令にもとづく無線局の運用や無線従事者のルールを確認します。出題範囲を二次解説だけで決めず、日本無線協会が公開する実際の問題と解答を最初に見るのが確実です。

日本無線協会がサイトで掲載している非CBT資格の過去問題は過去1年分です。「公式サイトで直近5年分を取得できる」とする旧本文の表現は誤りなので訂正しました。古い問題集を使う場合は、法令や制度が現在の出題基準と合っているかを別途確認してください。

勉強時間を断定せず、最初の1回で計画を作る


日本無線協会は「未経験なら120〜180時間」といった標準学習時間を示していません。旧本文の経験別の時間は一次情報で裏付けられなかったため、合格の目安としての断定を削除しました。必要時間は、数学・電気回路・法規の既習度によって大きく変わります。

代わりに、学習開始日に公開問題を時間無制限で1回解き、次の3分類を作ります。

  • 根拠まで説明できた問題

  • 正解したが、根拠を説明できない問題

  • 解法や用語が分からなかった問題

2番目と3番目を科目・論点別に集計すると、自分に必要な学習量が見えます。法規は条文の言い回し、無線工学は公式の意味と単位、計算過程に分けて誤答原因を残してください。正解肢の記号だけを暗記すると、数値や条件を変えた問題で崩れます。

10月期を受けるなら、8月20日の申請締切を学習の締切と混同しないことも大切です。申請を先に済ませたうえで、試験日から逆算して「公開問題を解く日」「誤答を解き直す日」「本番時間で通す日」をカレンダーに置きます。

学習の進め方


  1. 日本無線協会の公開問題で現在地を測る

  2. 無線工学は式を暗記する前に、量の意味と単位を言葉で説明する

  3. 法規は主語、対象設備、周波数、空中線電力などの条件を線で区切る

  4. 誤答ごとに「知識不足・計算ミス・条件の読み落とし」を記録する

  5. 最後は3時間の枠で通し、見直し時間を含む配分を決める

実機で理解を補う場合も、免許や資格の範囲外で送信しないでください。受信専用の観察、模擬計算、適法な設備で有資格者の監督を受ける学習など、法令に沿った方法を選びます。

まとめと一次情報


一陸特は、令和8年度は年3回の会場試験です。2026年8月1日現在、次回は10月16日、申込締切は8月20日。CBT方式の二陸特・三陸特と混同せず、操作範囲も「30MHz以上・500W以下」だけで判断しないでください。申請前に日程、保有資格による免除、試験場を一次情報で確認し、公開問題の初回結果から自分の学習計画を作るのが最短です。

参照した一次情報


令和8年度 特殊無線技士国家試験案内

https://www.nichimu.or.jp/vc-files/kshiken/pdf/toku2.pdf


表1 資格別・科目別試験問題数と試験時間

https://www.nichimu.or.jp/vc-files/denpa/pdf/h01.pdf


表2 国家試験の合格基準

https://www.nichimu.or.jp/vc-files/denpa/pdf/h02.pdf


陸上無線従事者(資格ごとの操作範囲)


受験案内


試験問題と解答


関連記事と申込忘れ防止


同じ無線系でも、第一級アマチュア無線技士(1アマ)は操作範囲も試験内容も異なります。1アマの概要はこちらです。


試験日と申込締切は「資格カレンダー」で確認できます。申込開始、申込締切、試験日、合格発表を時系列で確認でき、Googleカレンダーへ追加できます。10月期を受ける人は、まず8月20日の申込締切を登録してください。


このページは、IPA情報処理技術者試験13区分の過去問を無料で解ける「過去問AI」を運営するチームが整理しています。過去問AIは一陸特を扱っていないため、一陸特の問題は上記の日本無線協会公式ページで確認してください。IT資格を併願する場合はこちらです。


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