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チューブラータイヤがパンクした話

9月のとある休日
チューブラータイヤがパンクし、久々に出先でタイヤ交換をしました。
その時の出来事をレポートしてみたいと思います。



この日は男鹿半島を一周しながら170kmほど走る予定
6時30分に出発するつもりが、寝坊した上にモタモタしていたら8時過ぎになってしまった。朝食抜きで出てきたので、36km地点の男鹿市内のコンビニで20分ほど休憩し、朝飯とする。
これで予定よりも2時間遅れとなった。


42km地点、鵜ノ崎海岸のあたりで後輪に違和感を感じ、ストップ


出発前に7気圧にしたはずですが、リアを指で押した感触だと3気圧くらいに減っています。スローパンクですね。

ポンプで空気を補充して走り出すものの、
空気圧を保てないようです。

あぁ、ついに 「その時」 が来てしまったか!


ワタクシ、Vittoria CORSA CX を25年ほど愛用しています。
いろんなタイヤを使いましたけど、アレコレ考えるのも面倒になり、最終的にコレに落ち着きました。
80年代初頭から2015年頃まで CX→EVO CX→CXII→CXIII→CX と改良を重ねながら売られ続けた、決戦用チューブラータイヤの定番です。
乗り心地が良いうえに、耐パンク性能が極めて高く、私はこれまで突き刺しパンクは一度も経験していません。

ところが良いところばかりではありません。
このタイヤには 

バルブの付け根が経年劣化で破れやすくなる 

という時限爆弾的な欠陥があるのです😅

これまで、CORSA CXを15本くらい使ったけど、全てバルブ部分の空気漏れで乗れなくなりました。
チューブラーの需要と供給の多かった昔はあまり知られていなかったのですが、需要が減り一部のマニアだけが使うようになってから、次第にこの経年劣化問題が知られるようになりました。
概ね製造から10年以上経過すると起こりやすくなるようです。

今使っているタイヤは、2018年頃にショップで在庫処分していたものを買ったやつなので、そろそろパンクしちゃうかなぁ、とドキドキだったのです😅


予定よりも2時間遅れの上に、このパンクでテンションが下がってしまったので、結局この日は、48km地点のゴジラ岩のところで引き返すことにした。


鵜ノ崎海岸まで戻り、海岸の公園でタイヤを交換します。
天気がよく、風も穏やかで、景色も最高!
自販機の缶コーヒーを飲みながら一服
パンクであっても、自転車いじりは楽しいですね。
下がっていたテンションが、だんだん上がってきました(笑)


タイヤを手で剥がします。
私はチューブラーテープではなく、パナセメントを愛用しています。
パナセメントはしっかりと接着するけれども、剥がそうとすれば素手で剥がれる万能なセメントです。


セメントベッドが厚くなり過ぎたので、1年くらい前に一旦リムをクリーニングをして、セメントを塗り直していました。セメントの粘着はまだ残っている様子。


出先での交換時にリムセメントを塗るかどうかは、その後の使用方法によって変えます。
交換したスペアタイヤで今後も乗るつもりなら、セメントを少し塗ってから貼りつける。

スペアタイヤはあくまで応急用で、帰宅してから別のタイヤに交換するつもりなら、何も塗らずに、そのままスペアを取り付けて空気を入れるだけで乗って帰ります。これでタイヤが外れることはありません。

その昔、トライアスロン黎明期の頃、レーサーにはチューブラータイヤが使われていました。
昔のタイヤは今よりも耐パンク性能が低かったので、競技中のパンクも珍しくありませんでしたが、セメントで貼られたタイヤを素手でガバっと剥がして、事前にセメントを薄く塗っておいたスペアタイヤをはめてCO2ボンベで8bar入れて、3分くらいで競技に復帰していました。
選手は交換後もバイクで全力疾走するわけですが、それでタイヤが外れたという話は聞いたことがないし、そうしたことを気にする選手は誰もいませんでした。
チューブラータイヤはもともと、構造的に外れにくくできているのです(詳しくは下記を参照)。


そんなわけで、単に帰宅するだけなら、リムセメントを使う必要はないのですが、今回は、交換したタイヤでその後も乗りつづける可能性があるので、パナセメントを少し塗っておくことにしました。

私はスペアに事前にセメントを塗っておくことはしません。
滅多にパンクをしないので、結局セメントが乾いてしまうからです。
スペアタイヤを折りたたむと、その中心に空間ができるので、そこにセメントを収納して持ち歩いています。



スペアのVittoria  Stradaを貼り付けました。
コレは使い古しのタイヤなのですが、まだトレッドは十分残っています。

micro ROCKET Carbonポンプで空気を入れる。
3分で5気圧くらい入ります。ここまでは楽勝
このポンプでそれ以上の高圧にすることも可能ですが、疲れるのでやりません😅
クリンチャーで5気圧だとリム打ちのリスクがありますが、チューブラーはリム打ちパンクをしないので、帰宅するだけなら5気圧もあれば十分です。


ホイールをはめて復活しました。

チューブラータイヤの出先でのパンク対応は面倒なイメージがありますが、決してそんなことはありません
チューブラーでは、クリンチャータイヤでありがちな噛み込みパンク、タイヤ側の異物の見落としによるパンクは起こりませんし、サイドカットした時の対応も必要ありません。
タイヤを丸ごと変えてしまうからです。
しかも、5気圧程度で乗っても、リム打ちパンクをしません。
今回は、写真を撮りつつリムセメントを塗ったりしたので15分ほどかかりましたが、そうしたことをしなければ、のんびりやっても10分程度で済む作業です。チューブラーのパンク対応はクリンチャーよりもずっと簡単で確実なのです。

ワタクシがチューブラータイヤを好むのは、乗り心地の良さだけでなく、そうしたシンプルさが理由です。
これは「丸タイヤを貼るだけ」と言う単純な構造によるものです。
100年以上前に発明されたこのシステムが、ちょっと前までレースの第一線で使われ続けてきた。
その後、レーサーのタイヤは、クリンチャー 、チューブレスレディ と進化してきた訳だけど、構造を複雑化させ、取り扱いを面倒にさせてきただけなのであった。

やっぱり、物事はなんでもシンプルなものがいいね!
これを機能美と言います!!

チューブラータイヤは究極の機能美なのです‼️


すみません
つい興奮してしまいました (・ω < ) テヘペロ
(注:Vittoria信者の個人的なポエムなので真に受けないでくださいね )


では、帰りましょう。
途中で引き返すことになりましたが、3週間ぶりのサイクリング
景色も気候もよく、往復97kmを走り、久々にリフレッシュできました。



チューブラータイヤのパンク修理


インターネットでチューブラータイヤのことを調べると、適当でいい加減な情報が多く見られる。
日本では1995年にPL法(製造物責任法)が施行され、90年代後半になると完成車メーカーがロードレーサーのタイヤをチューブラーからクリンチャーに一斉に置き換えるようになった。
インターネットはその後に普及したので、リアルな情報が少なく、どこかの誰かの話が脚色された上に、それが伝説化して語り継がれてきたからなのだろう。
そうした伝説のうちの一つに、

チューブラータイヤはパンクしたら修理できない

と言うのがある。
有名ショップの店員がblogで堂々とそんなことを書いたりしている。
要するに、そう言う発言をして他のタイヤを売りたいだけなのだろう。

それにしても、

タイヤがパンクしたら使い捨て?

マジか!
メッチャ、資源の無駄遣い
モッタいないね〜😅


チューブラータイヤのパンクは修理することができます。
タイヤを開腹してパッチを張った後、裁縫して閉じるのです。
中学生でもできることです(私は何度もやっていました)

ここ大事なので、もう一度書きますね。

チューブラータイヤのパンク修理は中学生にでもできることです!


具体的に知りたい方はネットで調べてみてください。
クリンチャータイヤのチューブの修理に比べれば面倒だけど、チューブレスレディータイヤの取り付けよりも簡単な作業だと思います。

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ということで、突き刺しパンクで穴の位置が判明していれば、修理は容易なのですが、今回の CORSA CX はスローパンク
スローパンクは場所の特定が難しい。

このようなとき、シーラントで修理する方法もある。
ただしワタクシ、シーラントにはトラウマがあるのです。

瞬間パンク修理剤というのがある。
今なら、マルニのクイックショットですね。
パンクをした時に、コレを入れるとシーラントとガスが入って、穴を塞いでくれると言うものです。
このタイプの修理剤は80年代に売られ始めて、ワタクシも一度だけ使ったことがある。ところが、小さな穴ならこれで修理できるのですが、その後、同じタイヤでシーラントでは塞げない大きな穴が空いてしまったことがあったのですね。
その時、チューブラーを開腹してパッチを貼ろうとしたのですが、シーラントを入れたチューブって、シーラント剤が邪魔をしてパッチが貼れないんです。それで、まだトレッドが残っていて使えるはずのチューブラーの修理を、泣く泣く諦めたことがありました。
これが、すごくトラウマになっていて、シーラントの使用には抵抗があるのです😅

ただ、今回のCORSA CXのスローパンクは、おそらくバルブの根本かその周辺が原因と思われる。開腹して穴を見つけたとしてもパッチを貼れない位置かもしれない。
そこで、シーラントでの修理を試みることにした。
持っていないので、買いに行こう!
( Rideに行く理由ができたぞ!! (^Д^ ) )

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と言うわけで、Bicycle Shop Rideにやってまいりました。

Rideの店長さんは、70年代からチネリ スーパーコルサでレースに参戦していたベテランで、今は PINARELLO DOGMA が愛車という、ビンテージから最先端のエアロロードまで知識が豊富な、サイクリストの大先輩なのであります。

早速、本題に入る。
(^Д^ ): 実は、CORSA CXがパンクしまして〜
店長さん: あぁ、あれはバルブの根本がダメになるからねぇ

さすが、大先輩
話が早い

(^Д^ ): スローパンクなんですけど シーラントで直りますかね
店長さん: 直る直る!(自信たっぷりに)

というわけで、シーラントでパンクが直ることを実演するデモンストレーション用のチューブラーホイールを見せてもらった。
(秋田市内の小さなショップなのに、そんなものが準備されているところがスゴイ👍)

以前はそのタイヤにお客さんにキリで穴を開けてもらい、シーラントの作用で自己修復する様子を見せていたとのこと。
たくさんの穴の修復痕のあるホイールであった。

ところでワタクシ、最も気になることを聞いてみた

(^Д^ ): 店長さんは普段 DOGMA ではどんなタイヤを使っているんですか?

店長さん:CORSA のチューブレスタイヤにTPUチューブを入れて乗っているよ。乗り心地とメンテナンス性を考えたらこれがベスト。
店長さん:最近はTPUもパッチで修理できるようになってきたしね。

もちろんお店では、シーラント入りのチューブレスホイールやその完成車も多数取り扱っている。
メンテが面倒なパーツほど仕事の依頼も増える(笑)
でも自分で使うなら…
まぁ、これがショップの本音なのだろうね。


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さて、店長さんによると「チューブラー用のシーラント」というものは、そもそも無く、チューブレスタイヤ向けに売られているものを、そのまま使用して差し支えないとのことであった。

そこで、3種類ある在庫の中から、オススメ商品として渡されたコレ↓を言われるがままに買ってきた(笑)

どこのメーカーのどんなものかも知らずに買ってきたが、Panaracerの SEAL SMART EX というシーラントであった。
リムセメントもパナを使っている。パナは信頼できるブランドだ。
(ワタクシ、自転車グッズに関してはブランドを気にするタイプです😅)


ナニナニ
効果持続期間:2~4ヶ月

えっ、もしかして、チューブレスタイヤでコレ使うときは、平均3ヶ月で補充しないといけないってこと?
年4回も補充?
タイヤの中がすごいことになりそう。

Vittoria Stradaを取り外し、スローパンクした CORSA CX が復活すると信じて、リムセメントで再び貼り付ける。

バルブコアを外し、よく振ってからシーラントを注入

正式にはシリンジを使って規定の容量を入れたりするらしいが、今回は天秤で重さを測りながら20g程度入れることにした。

成分:天然ゴムクルミ殻粒
とあるけど、薄紫色の液体なだけでクルミ殻粒に相当する固形物は肉眼では見えなかった。クルミ殻粒がパンク穴を塞ぐ役割を果たすのだろう。

シーラントを入れたのち、ホイールを回して行き渡らせてから、すぐに3気圧ほど空気を入れて一晩放置。
さらに翌日、7気圧まで入れて1日放置したところ…

なんと!
空気が抜けていません。

スローパンクが直っちゃいました‼️

これは嬉しい
CORSA CX にまだまだ乗れるぞ (^Д^ )

バルブ付近の劣化を防ぐ効果を期待して、前輪にもシーラントを入れておくことにした。




さて、いまワタクシの手元に、パンクをした
決戦用高級チューブラータイヤが6本ある(下の写真)

いずれも突き刺しパンクではなく、
バルブの根本からの空気漏れで乗れなくなったのだ。
そのうちの一本、最も手前にあるタイヤは新品
しかし、使わないうちに経年劣化でバルブの根本に穴が… (泣)

これらのタイヤ
昔は修理できなかったのだけれども、

将来のいつか科学技術が進歩したときに、
復活できる日が来るかもしれない!


と信じて、捨てずに冷暗所で保管しておいたのでした 😆
いま、そのときがやってきたのかもしれない!!
チューブレスタイヤの普及でシーラントも改良と進化を重ねてきたはずだ。
というわけで、上の写真のパンクタイヤの一群についてシーラントでのパンク修理を試してみるつもりだ。
結果が出たら報告をしようと思う。

(次回に続く)


チューブラータイヤのセメント接着に関する考察はこちら↓


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