見出し画像

「拾う」と「捨てる」は混同しないで!

更新日:2025/10/14

 小論文・作文指導者の〆野が普段の添削・採点指導からよく見かける、中高生の間違えやすい表記を紹介し、世の中高生・受験生に警鐘を鳴らすのが、このシリーズ【間違えやすい表記】。

 今日は「拾う」と「捨てる」です。これを取り違えて使うケースを中学生の作文では多く見かけます。「ゴミ『捨』いのボランティア」とか。これは一体何て読むのでしょうか(笑)。でも、結構あるんですよ、思っている以上に。また、これは近所の手書きの貼り紙として見たのですが、「ゴミを『拾』てるな」とかね。思わず、ゴミを拾っちゃいそうになりますよね(笑)。形が似ているのでとっさに混同するのもわからなくないのですが、意味は全く逆ですよね。

 「拾」は小学3年生で習います。一方「捨」は小学6年生で習います。共に小学生で習う簡単な漢字なんですが、改めて、これらの字を確認していきましょう。

 「拾」は、音読みは「シュウ・ジュウ」、訓読みは「ひろ‐う」です。当然、意味は「ひろう、あつめる、ひろいあげる」です。成り立ちは形声文字。「手へん」は意味(「ひろう」は手を使って行う行為だから)を表し、「合」は音(声)を表します。「ゴウ」と「シュウ」で音が違うと思われるかもしれませんが、末尾「ウ」が一緒、ととりあえず考えてもらえばいいです。詳細なことに興味ある人は漢和辞典で調べてみてください。

 一方、「捨」は、音読みは「シャ」、訓読みは「す‐てる」。意味は「すてる、やぶる」が一番目ですが、他にも「やめる」や「ゆるす」の意味もあります。成り立ちはこちらも形声文字。「手へん」は意味を表し、「舎」は音を表します。こちらはわかりやすいですね。「舎」は音読みが「シャ」です。ですから「捨」も音読みが「シャ」なんですね。

 たしかに音読みで取り違えているケースは見たことがありません。たとえば「取捨選択」を「取『拾』選択」などにしている答案は見たことがありませんね。音読み(漢熟語)では「『捨(シャ)』は『舎(シャ)』だから……」と連想が働きやすく、混同しないのかもしれません。問題は、どちらが「ひろう」でどちらが「すてる」かということなのでしょう。訓読みのときに取り違えることが多そうです。

 これは提案なのですが、「拾」は「ひろいあつめる」ことから「集合する」などとイメージを働かせると「『合』の方が『ひろう』だな」となるかもしれません。で、そうやって「拾う」が特定できればおのずから「捨てる」も特定できるはずです。実際は「合」は意味(形)ではなく音(声)のために入れられている要素ですが、あくまで「取り違えないための覚え方」としてこのように覚えておくとよいかもしれませんね。

(検索では以下のサイトにお世話になりました)


「志望理由書の書き方」にお悩みの方には、こちらの「〆野式テンプレ志望理由書作成法」がオススメ!


いいなと思ったら応援しよう!

〆野 友介 「記事が参考になった!」と思われる方がいましたら、サポートしていただけると幸いです。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!