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本物の新茶の別格感──西馬場製茶との出会い

 評判の高い、鹿児島県南さつま市の西馬場製茶さんの新茶を、僕は初めて注文し、先日、自宅に届きました。

 これまでも、店先で新茶を手にする機会はありましたが、香りや味の違いも、言われてみれば……という程度で、正直なところ「特別感」を感じることができず、「ちょっと割高な季節限定品」という印象。
ここしばらくは、積極的に新茶を買うことはありませんでした。

 ところが、先週その封を開けた瞬間、これまでの印象は一変しました。
ふわりと立ち上る香りに、思わず「これは……!」と声が出そうになりました。乾いた茶葉からは想像できないほどの、若葉のようなみずみずしく甘い香りが、瞬時に鼻を抜けていきました。これこそが本物の「新茶」なのだと、体が自然と反応するような感覚でした。

 実際に淹れてみると、その香りに負けない豊かな味わいが広がりました。まろやかな旨味とやさしい渋み、そして口の中に残る爽やかな余韻。春の息吹をそのまま味わっているような、贅沢なひとときでした。

 これほどまでに心を動かされた新茶は初めてです。来年もまた、この新茶を注文しようと心に決めました。西馬場製茶さんとの出会いが、僕のお茶の時間をひとつ深めてくれたことに、感謝しています



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