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Q:鹿児島のラ・サール高校って、ラ・サール石井さんみたいに九州以外から受験進学する人も昔から結構居たのですか? わざわざ遠隔地に行くだけの思想的なメリットが有ったのでしょうか?

塾で補完するなら、東京、大阪に居たほうが有利ですよね? 後、他にもラ・サール高校的な立ち位置の全国の超進学高校が有ったら教えてください。


鹿児島のラ・サール高校(ラ・サール学園)について、非常に鋭く本質的な疑問ですね。

結論から言うと、ラ・サール石井さん(大阪出身)のように九州以外(関西や関東など)から進学する人は、昭和の時代から非常に多く存在しました。

なぜ塾や予備校が充実している東京や大阪ではなく、わざわざ遠く鹿児島のラ・サールを選んだのか。その理由や当時の背景、そして同様の立ち位置にある全国の超進学校について解説します。

1. 昔から九州以外からの進学者は多かったのか?

非常に多かったです。

特に1970年代から1990年代(昭和末期〜平成初期)にかけては、ラ・サール高校の生徒の相当な割合(時には過半数近く)が鹿児島県外、特に関西・関東・中京圏などの遠方からの進学者で占められていました。

ラ・サール石井さん(1955年生まれ)が在籍していた1970年代前半も、まさに全国から優秀な生徒が集まり始めていた時期にあたります。

2. なぜ東京・大阪ではなく「わざわざ鹿児島」だったのか?

「塾で補完できる都会の方が有利では?」という疑問は現代の感覚では正解なのですが、当時の時代背景ラ・サール独自の教育システムにその理由がありました。

① 全寮制(義務入寮)による「圧倒的な学習環境」

ラ・サール最大の強みは、中学および高校1年時の義務入寮制度(※高校は現在1年時のみ)と、そこで行われる「義務自習」です。大自習室での一斉勉強: 何百人もの生徒が広大な自習室に集まり、私語一切禁止で毎晩数時間勉強します。
誘惑の遮断: 昭和の時代、都会には娯楽や誘惑が多くありました。親としては「誘惑を断ち切り、勉強に集中できる環境に預けたい」という強い動機がありました。
塾がいらないほどの学校完結型: 毎日出される大量の宿題と手厚い補習、そして寮での強制的な学習習慣により、「塾に通う必要がない(通えない)」システムが完成していました。


② 全国トップクラスの東大・医学部合格実績

昭和50年代〜平成初期にかけて、ラ・サールは全国の東大合格者数ランキングで常にTOP5〜TOP10に入り、とりわけ「東京大学理科三類(理III)」や「全国の医学部」への圧倒的な合格率を誇っていました。

当時、「東大・医学部を目指すならラ・サールか灘か開成か」と言われるほどの超ブランド校であり、「鹿児島まで行く価値が十分にある」と全国の教育熱心な保護者からみなされていたのです。

③ 地方の「名門全寮制」という選択肢の価値

当時は現代ほどインターネットも普及しておらず、情報や学習ノウハウは限られていました。ラ・サールには「全国から集まった超優秀なライバルと24時間寝食を共にし、切磋琢磨できる」という、都会の通学型校にはない圧倒的な熱量とコミュニティが存在しました。

3. ラ・サール的な立ち位置の全国の「超進学高校」

ラ・サールのように「都市部から離れた場所にありながら、全寮制(または手厚い寮設備)を備え、全国から優秀な生徒を集めて圧倒的な進学実績を叩き出す」という立ち位置の学校は、全国にいくつか存在します。

① 愛光高等学校(愛媛県松山市)特徴: 「東の開成、西の愛光」と称されたこともある四国屈指の超進学校。カトリック(ドミニコ会)の修道会が設立した点もラ・サールと非常に似ています。
立ち位置: かつては男子校・全寮制で、関西や関東から多くの受験生が押し寄せました(現在は共学化)。医学部合格率の高さで全国的に有名です。


② 函館ラ・サール高等学校(北海道函館市)特徴: 鹿児島のラ・サールと同じラ・サール修道会によって設立された姉妹校。
立ち位置: 「50人部屋(大部屋)」での寮生活が有名で、全国から生徒を集めています。特に首都圏からの進学者が多く、たくましい精神力と高い学力を養う伝統があります。


③ 北嶺高等学校(北海道札幌市)特徴: 中高一貫の男子校で、近年非常に高い東大・国公立医学部合格実績を誇ります。
立ち位置: 「青雲寮」という非常に手厚い寮を備えており、首都圏や関西圏からの寮生受け入れに力を入れています。現代版の「地方発・全国募集の超進学校」の代表格です。


④ 海陽中等教育学校(愛知県蒲郡市)特徴: トヨタ自動車やJR東海など、日本を代表する企業が設立した全寮制(ハウス制)の中高一貫男子校。
立ち位置: イギリスの伝統校(イートン校など)をモデルにしており、学力だけでなくリーダーシップ教育を重視。全国から優秀な生徒を集める現代のエリート寮制校です。


まとめ

ラ・サール石井さんが進学された時代、鹿児島のラ・サールは単なる「地方の進学校」ではなく、「全国の優秀な男子を預かり、密度の濃い寮生活で東大・医学部へ送り出す最強の受験専門要塞」のような存在でした。

「塾で補完する都会のスタイル」が主流となった現在でも、その伝統と自立心を育む寮教育の価値は高く評価され続けています。

Gemini


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