G18_問いが未来を動かす!ChatGPT×教員で挑む進路面談革命
進路面談って、心の中の“なんとなく”を翻訳する作業って知ってますか?
ぼんやりした興味が、未来を選ぶ羅針盤になる瞬間。言葉にできない気持ちこそ、大事なサインかもしれません。
はじめに:進路面談での「なんとなく」へどう対応してますか?
進路面談で、こんなやりとりがよくありませんか?
教員:「どうしてこの大学を志望してるの?」
生徒:「うーん、なんとなく…ITに興味があって…」
この「なんとなく」が実はとてももったいない。やりたいことはぼんやりあるのに、それをうまく言葉にできないだけで、適切な選択を逃してしまうことがあるからです。
これは、まるでお腹は鳴るのにコンビニで3周して決まらない夜ご飯状態です。
進路選びは、自分の未来をどう言語化していくか。しかし、多くの生徒が“言語化の壁”にぶつかって悩んでいます。
そこで、私は考えました。
「もっと生徒の思考を整理できる方法はないか?」
そして試したのが――ChatGPTを“第三の面談相手”として使う方法です。
この方法を導入してから、生徒との対話に新たな風が吹き込みました。
まるで料理番組でプロが“ちょい足しスパイス”をひと振りしたあとのように。
🗣 対話スタイル:三者面談型(生徒×教員×ChatGPT)
なお、今回活用したGPTは、私自身が面談支援用にカスタマイズしたものです。
GPTとの対話を取り入れた面談スタイルは、ただAIの意見を聞くだけではありません。
教員が、生徒の言葉や悩みをGPTに入力し、その返答を生徒と教員が一緒にみてそれぞれの立場で考える。これによって、生徒が自分の内面と向き合える時間と、教員のアイディアになかった発想が生まれます。
GPTは、生徒と教員だけでは思いつかなかった、あるいは、見落としていた視点を提供してくれるのです。これがほんとに価値が高い。
生徒にとっても、「AIと話す」という行為がどこか新鮮で、「正解を探す面談」ではなく、「自分の考えを深ぼる面談」へと変わっていきます。
Case Study:高橋 美月さん(仮名)の進路対話より
👧 生徒プロフィール
志望大学:金沢大学 理工学域 電子情報学類
成績レベル:偏差値55前後(得意:数学、課題:理科)
興味関心:幼少期からパソコンやスマホの仕組みに関心。最近はAI技術にも興味。
現在の志望理由:「将来性がありそう」「面白そう」「国公立で行きやすく女子の先輩もいる」
課題:関心が"なんとなく"レベルで、学問への熱意や適性が自覚できていない
※ 以下のChatGPT × 教員 と生徒のやりとりの内容は、実際の内容を簡略化したものを記載しています。やりとりの雰囲気を味わってもらえたらうれしいです。
📘 面談の流れと発見
ステップ① 心理的安全性の確保
まずは、生徒が安心して話せる空気づくりから。表情や反応を見ながら、本人の“話しても大丈夫”というサインを受け取るところから始まります。
🔎志望分野(または現時点で気になっていること)は何ですか?
【生徒】情報系に進んだ後の仕事や、自分に向いてるかどうかが気になる。プログラミングやAIに興味はあるけど経験はなく、大学で本当に好きになれるか不安。国公立志望で、推薦か一般かも迷っている。
🔎 情報系に興味を持ったきっかけは?
【生徒】小学生のとき父が使うパソコンを見て、仕組みに興味を持った。
ステップ② Whyを3回繰り返す深掘り
1回目: なぜ仕組みが気になる?
【生徒】昔から「どうなってるんだろう」と思うクセがあって、知るとワクワクするから。
「なぜ仕組みが気になるの?」という問いに対して、美月さんの目がちょっとキラッと光った気がしました。
まるで自販機の中身を覗きたくて、つい顔を近づけちゃう小学生みたいな好奇心。
ただ“使う”んじゃなくて、“中がどうなってるのか”を知りたい気持ちが、彼女の原動力になっているようでした。
2回目:それを知るとどんな意味がある?
【生徒】使うだけじゃなく、自分でも工夫できる気がして、強みになると思う。
3回目:将来どうつながる?
【生徒】何かを作って人の役に立ちたいし、未来的でワクワクすることに関わりたい。
この流れで、美月さんの「なんとなく興味がある」が、「しくみに対する知的好奇心」「未来への内面的な動機」へとつながっていきました。
最終的に…
「将来、誰かの役に立つアプリやサービスを作ってみたい」「未来っぽい仕事に関わりたい」
この“未来っぽさ”という感覚も大事なモチベーションの源です。
🧭 現状分析(4観点)
観点 確認ポイント
生徒の自己評価
① 情報不足 学部・学科・職業の理解 まだ曖昧(ネットで少し見た程度)
② 自己理解 得意/苦手の整理 少し分かってきたが、整理できていない
③ 将来像の不明確さ やりたいことの具体像 まだぼんやり
④ 表現力 考えを言語化する力 苦手(うまく言えないことが多い)
思考が詰まっているときって、テトリス終盤でブロックが隙間だらけに積み上がり、次のピースが空中でくるくる回るまま着地点を探している状態。
そんなときにこの「4観点」で見直してみると、どこが着地点かが見えてきて、また少し先に進めるようになります。
💡 面談から得られた「芽」
「使う」より「仕組みにワクワクする」タイプ
自分なりの工夫をしたい
“使いこなす側”になりたい
将来は、誰かの役に立つアプリやサービスを作りたいという気持ちが芽生えている
「自分で考えて、自分の手で未来をつくりたい」という主体的な志向が垣間見える
🎯 ChatGPTが引き出した、次のステップ
✅ 情報収集アクション
興味のある大学(例:電通大、北大、金沢大など)の学部HPを見て「学び内容」「卒業後の進路」をメモする
学部ごとの違いや入試方式(一般・推薦)について比較検討してみる
✅ 自己理解ワーク
小学生~今まで夢中になったこと5つを書き出し、共通点を見つけてみる
得意な教科・苦手なこと・好きな時間の過ごし方なども棚卸し
✅ 表現力アップ
今日の対話内容を「きっかけ→気づき→未来への想い」でメモにまとめ、次回の面談で見返す
書いたメモを家族や友人と共有して、感想を聞いてみる
✅ 進路先の視野拡大
UX/UIデザイナー、AIエンジニアなどの職種に興味。特に「使いやすさをデザインする」ことにワクワクを感じている
自分の「好きなこと」を仕事にできるルートがあるか、調べてみる
🎨 UX/UIデザイナーの世界
💡 どんな仕事?
UX/UIデザイナーは、アプリやWebサイトなどを**「使いやすく」「見やすく」「気持ちよく操作できる」**ようにするプロです。
たとえば、スマホでアプリを開いたときに迷わず操作できた
ネットショッピングがサクサク進められた
ゲームでアイコンやボタンの配置が自然だった
…そんな「快適な体験」を裏でデザインしているのが、UX/UIデザイナー。
🌍 なぜ社会に必要?
AIやデジタルが進化しても、人が操作する限り「わかりやすさ」は必須です。
もし使いにくかったら…高齢者が行政手続きをスマホでできない
子どもが学習アプリを使いこなせない
誰も使わない“もったいないアプリ”が増える
それを防ぎ、「誰でも・楽しく・簡単に」使えるようにするのがこの仕事。
まさに「技術と人をつなぐ橋渡し」の役割なんです。
🚀 自分にもできるかも?と思えるきっかけ「見た目」や「動き」にワクワクするタイプなら向いてる
美術が得意じゃなくてもOK! 論理的に考えられれば十分
「もっとこうしたら使いやすいのに…」と感じるクセがあれば、デザイナーの資質あり!
🎓 学べる場所・スキル情報系大学やデザイン系学科(工学・芸術どちらでも可)
HTML/CSS、Figma、Photoshop、JavaScriptなどが武器に
人の行動を観察・分析する力もとても大切(心理学の知識も役立つ!)
💼 将来の活躍場所IT企業(アプリ・Webサービス開発)
教育・医療・行政などの公共サービス
フリーランスや海外のプロジェクトに関わる道もあり!
✨結論:「問いのデザイン」で、生徒の未来は動き出す
生徒に寄り添ってきた教員の“生きた経験”と、ChatGPTがもたらす“多角的な視点”。
この2つが合わさることで、従来の面談では見えなかった可能性が、目の前に立ち上がってきます。
面談の目的は、正解をポンっと出すことではありません。
教員は“問いの灯台”、GPTはその光を増幅するプリズム。だからこそ、生徒が自分の航路を見つけやすくなるんです。
生徒が自分のペースで、行きたい未来に向かうための光――そのきっかけを一緒に探す時間こそが、面談の本質ではないでしょうか?。
今年も、私はChatGPTとともに、生徒たちと本気で向き合っていきます。
未来は、“表面的な理解”ではなく、自分の“気づき”から始まる――。
だからこそ、その気づきの瞬間を一緒に紡げる時間を、これからも大切にしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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