A12_残業を消して、時間が増える働き方──高校教員が実践した“思考アルゴリズム×スキル”の4年
締め切り前の夜。
誰もいない職員室で、一人だけパソコンに向かっていた時期がありました。
授業準備、成績処理。終わる気がせず、家族の顔を見ない日もある。
「この働き方、いつまで続くんだろう」
そんな不安を抱えたまま、毎日を消耗していました。
けれど、途中で気づきました。
時間を増やすには、スキルより先に“考え方のOS”を入れ替える必要がある。
ここから、私の「思考アルゴリズム×スキル」の実践が始まりました。
ショートカット、Excel、自動化、iPad整理術。
思考法・哲学・行動経済学・マネジメント……。
4年間積み上げたものが掛け算になり、気づけば残業は激減。
家族時間も、学びの時間も、毎日のように確保できるようになりました。
この記事では、そのプロセスをまとめて公開します。
忙しさに追われる高校教員でも、“時間の土台” はつくり直せます。
そのヒントを、ここに置いていきます。
1. 業務効率化に取り組んだ理由
仕事を早く終わらせたい、質を高めたい。
残業を減らし、家族との時間を増やしたい。
学びと実践に使える時間を増やしたい。
これらを同時にかなえようと試行錯誤する中で気づきました。
単にPCスキルやiPadスキルを身につけるだけでは足りない。
「そもそも、どんな思考で仕事とプライベートに向き合うのか」を決める
“思考アルゴリズム” が何より重要だと実感したのです。
2. スキル習得のプロセス
(1) 基礎習得期(1~2年)
ワード・エクセルのショートカット
YouTubeなどを活用し、操作を目と耳で学びながら実践。
頻繁に使う操作をショートカットに集約したことで、書類作成や表計算にかかる時間が大幅に短縮しました。
エクセル関数とピボットテーブルの活用
仕事用データを作成・管理するときには関数を多用し、ピボットテーブルを使って効率的に集計・分析。
表計算ソフトの真価を引き出せるように集中して練習しました。
iPadを徹底活用
スケジュール管理や仕事用データ、アイディア出しのすべてをiPadで行う習慣を確立。
紙でデータを持つことをやめることで、「あれ、どこだっけ?」がなくなり、必要な情報へ素早くアクセスできるようになりました。
WindowsPC内のデータ整理方法の確立
「このタイプのデータは、ここに格納する」などデータ整理のルールを徹底しました。
あわせて、ファイル名・フォルダ名のルールを決めて検索スピードを上げました。
この手法を応用して、職場内のデータ整理方法を提案して職場全体での効率化を行いました。
Windowsの基本操作をショートカットでサクサク
システム操作やファイル管理など、Windows全般をショートカットで軽快に扱えるようにトレーニング。
必要に応じてコマンドプロンプトも使えるようになり、トラブル対応などでも大いに役立ちました。
パワポでシンプルかつ伝わる資料作成
パワポのレイアウトやアニメーションを使いこなし、見やすさ・わかりやすさを追求した資料作りを実践。
聴衆が必要な情報を一目で理解できるスライドを目指すことで、プレゼンや説明の質が向上しました。
とにかく“使う・慣れる”
覚えた操作やテクニックは日常業務に即反映し、体に染み込ませるように意識。
1~2年で基本操作やショートカットが定着し、周囲からも「作業が早いね」と言われるようになりました。
(2) 応用習得期(2年)
パワークエリ・パワーBI
エクセルのデータ整理にパワークエリを使うことで、定型処理を自動化。
さらにパワーBIでビジュアル分析に挑戦し、成績処理やアンケート結果処理など大量のデータをすばやくわかりやすく整理・分析できるように。
VBAマクロ
よく行う処理をVBAマクロで自動化。
複数ファイルからデータを取得し集計するなど、これまで手作業だった部分をプログラムに任せることで、ミスを減らし作業を大幅にスピードアップ。
同僚へのツール配布
作成した自動化ツールを同僚にも提供することで、チーム全体の生産性が向上。
ツールやノウハウを共有し合う文化を浸透させたいと思っています。
(3) 自動化推進期
パワーオートメート
エクセルやワードを連携させたフローを作り、日々のルーティンをさらに自動化。
ChatGPT
当初は、VBAマクロやパワーオートメートの習得を優先しつつ、
生成AIには少しずつ触れている程度でした。
ところが24年8月、
「先に生成AIを徹底的に使い倒したほうが、全体の伸びが早い」と感じて方針転換。
ChatGPT×〇〇〇で、業務もプライベートも一気に広がると実感したからです。
それ以来、8月から現在までは、
生成AIを軸に学びと実践をほぼ全力で続けています。

3. 思考アルゴリズムの強化
スキルの習得と並行して取り組んだのが、「思考習慣」を変えることでした。
ここ数年、私は「思考の幅を広げること」をテーマに学び続けてきました。
経済や行動経済学から哲学まで、ものの見方を磨く学び。
文章力や伝え方、投資や経営戦略、起業家の思考法など、判断力を鍛える学び。
分野は違っても、全部が“仕事と人生の決断を良くする一本の線”につながってきました。
これらの学びを通じて、以下のような点を意識的に改善・実践するようになりました。
日常の行動習慣の見直し
何気なく続けていた習慣や「クセ」を自覚し、より効果的なやり方へ変える。
「いいな」と思ったことは、すぐ試してみる。
考え方のアップデート
問題の捉え方や意思決定の仕方、情報を整理する際のフレームワークを再構築し、“なぜそうするのか”を常に明確化。
成功者のすぐれたOSに乗り換えていく。
目標・目的志向での行動
「どのゴールに向かって、何をするか」を常に考え続け、優先順位をはっきりさせる。
センターピンを考え続ける。
他者の行動に気を散らさずに、自分の人生RPGへ集中する。
こうした多方面からの学びと実践を積み重ねることで、単に「スキルを活かす」だけでなく、「仕事に対する向き合い方」という思考部分も洗練されていきました。
結果として、スキルによる業務効率の向上だけでなく、仕事や家族との時間に対する意識の持ち方も大きく変わり、時間を有効活用できる基盤が整いました。
4. 実践による成果
作業スピードの向上
ショートカットや自動化フローのおかげで、書類作成やデータ処理の時間が大幅に短縮。
業務の質の向上
手作業によるミスやムラが減り、正確かつ安定した成果物が得られるように。
残業時間の削減
以前は遅くまで学校に残ることが多かったです。
仕事に対する考え方の変革と、スキルによる業務効率化の結果、ほぼ定時で帰宅するように。
家族や学びの時間を確保
仕事を早く終わらせられるようになり、その分を読書やスキルアップに投資。
家族と過ごす時間も増え、心身ともに充実した生活を送れるようになりました。
チーム全体の効率化
自作ツールを同僚に配布するなど情報共有を積極的に行い、組織全体のムダを削減。学校全体の働き方改革の一助となりました。
ChatGPT×〇〇〇で効率化
思考プロセスが早くなる、文章作成が早くなる、相談したり、調べごとをしたり。
毎日どんどん使用することで活用アイディアが浮かんだり、使い方が上手になってきました。
これまでに学んだ〇〇と組み合わせれば強力になるな、など実践中。
思考の余裕とアウトプット力の向上
思考アルゴリズムが変わり、スキルが向上したことで心に余裕が生まれ、休日やオフタイムをより有効に使える場面が増えました。
同僚に業務アドバイスを求められた際も、瞬時に的確な助言ができるようになり、アウトプット習慣が身についたおかげで趣味の創作活動でもアイデアがどんどん浮かぶように。
プロトタイプをすぐに作って小さく実験し、学んだことをすぐ試す
このサイクルを回すことで、自動化して空いた時間をクリエイティブな思考に使うことが可能になりました。
こうして人生を楽しみながら、自分のやるべきことに集中できるようになったのです。
まとめ & メッセージ
「スキルさえあればOK」というわけでもなく、「思考習慣だけ磨けばいい」というわけでもありません。“思考アルゴリズム×スキル”の掛け算によって、はじめて大きな効果が生まれます。
特に、思考アルゴリズムが重要です。スキル向上は劇的な変化を生むのに時間がかかるうえ、倍率はせいぜい2~3倍です。一方で、思考アルゴリズムによる変化は、数倍、数十倍という掛け算になる可能性があります。
・まずは現状を把握して、何に時間がかかっているのか整理する。
・取り組むべきスキルと、手放してよい作業を見極める。
・自分の思考習慣を、うまくいっている人のOSに少しずつ入れ替える。
・実際の業務でツールを試し、小さな成功体験を積み重ねる。
このサイクルを回し続けることで、いつの間にか残業が減り、自分の本当に大切にしたいことへ時間を使えるようになります。
忙しさに追われる毎日から、一歩だけ踏み出してみませんか。
小さな行動から始めれば、必ず変化を実感できるはずです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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