誰も知らない、知られちゃいけない。その日の僕の秘密。
noteって、不思議だ。
どこまでが文章で、どこからが身体なんだろうって思うときがある。
書こうと思ったわけじゃない。
思い出してしまっただけ。
その朝の手の感触とか、濡れていた場所の温度とか。
あれはたぶん、
“出してしまった僕”が、最後に残した青春の証だった。
その日は初夏に似つかわしくないくらい
高い空が見下ろしていた。
僕といえば、noteを開いて、
書いた有料記事を読み返していた。
“どうして読まれないんだろう”
文章は整っていた。
文脈も、論理も、つながってた。
気持ちだけが、少し遅れて、後から来ていた。
「けれど」「それでも」
接続詞の並びを考えていたら、
ふと、体の反応があった。
予兆のようなものだった。
まだ続けられると思った。
noteの文章と並行して、
“そっち”も処理できると信じてた。
あっ
違った。
考えるより先に、
“なにか”が終わっていた。
誰にも見られてないのに、
誰かに気づかれてる気がした。
コンビニの廊下。
個室の鍵の音。
僕の靴の音はやけに大きかった。
文章なんて考えていられなかった。
いや、考えていた。
むしろその最中だった。
でも、
僕の気持ちは正直だった。
「間に合わなかった」と書けば軽いけど、
あれは、
「許されなかった僕の原罪」に近い気がする。
バイクに乗って、家に戻った。
ただ戻ったんじゃない。
僕は僕の時間をやり直すため。
けれど、ドアの先には「現実」がいた。
彼女は何も言わずに僕を迎えた。
鼻ですべてを理解してたんだと思う。
言葉じゃなく
洗剤と
シャワーと
手で
僕は僕でいることを“説明”した。
こんな時、AIは無力だ。
こすって
洗って
流して
そのとき不意に
おばあちゃんの家を思い出した。
畑の近くの野菜の栄養
あの時代の匂いは、
どこか、許しに近かった。
あれは、手洗いじゃなくて、
“匂いを時間に置き去りにする”
僕だけの儀式だったんだ。
noteの続きを書こうと思ったけど、
何を書いてたか、思い出せなかった。
人として、何かミスってしまった。
あの時のことが繰り返し僕の頭の中でリピート再生された。
誰にも見られたくないと願いながら、
でも、誰かに「わかる」と言ってほしい。
その気持ちが、一番強かった。
夜、家に帰ったら、
台所の空気は静かで、
イカの煮付けの匂いが、
まだほんのり残っていた。
「今日は何もなかったよ」って顔で、
お風呂に入った。
でも、手のひらにはまだ、
何かが残っていた気がした。
noteに言葉を載せながら、
僕はあの時、
言葉にならなかった“後処理”の感覚を
どこかに置いてきてしまった。
noteって、不思議だ。
どこまでが文章で、どこからが匂いなのか、誰にもわからない。
あの日の空、あの時の感触、匂いを僕はずっと忘れない、忘れたくない。
こともない。
「ちょっと漏れた」だけで、世界が終わるわけじゃない。
だから、気が向いたら、コメント欄に一滴落としていってください。
フォローしてくれたら、しっかり拾いに行きます。
