詩『室温二十度』
『室温二十度』
ガラス一枚 隔てた向こうは
四十度超えの 灼熱地獄
クーラー強めで 寒がるわたしは
真夏に呟く「今年もようこそ」
嘘を一枚 隔ててあなたは
いつでも強がり 炎天下をゆく
オフィスビルから 覗いてるみたいに
見守るこの愛は 心臓をつぶす
ともに傷つき 命も削って
それをしあわせと 思っていたけど
快適な部屋で ラー麺と棒アイス
それも有りかなって 高校野球をみる
孤独を一枚 被せた心は
熱中症となり 渇きは限界に
室温二十度 突然、号泣
あなたが足らなくて 破れる恋の薄皮
