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詩『晩夏』

『晩夏』


 溜まった涙が 溢れ出す
 夜道の指は 君の風

 異国転生 するように 
 季節を渡って 生きていく

 灼熱地獄を やり過ごし
 スイカもそうめんも 食べてない

 お盆も台風も 懐かしい
 心の傷も 同じかな?

 挫折はかさぶた 作らずに
 生々しいほど 血を流す

 恋も人生も 停電だ
 それでも誰かが 復旧させる

 晩夏が蛾なら 死んでゆく
 さまようぼくの 死骸も混ぜて

 秋が口づけ する頃は
 見知らぬ自分で 暮らすだろう

 もしも涙が 蚊になれば
 君にはこの血を 吸わせるだろう






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