見出し画像

久しぶりの出社って何か変かもしれない

地下鉄の7番出口を出ると、いつもの様に見慣れた風景が並んでいる。高速道路の高架橋下には、色とりどりの車が、ずらりと信号待ちをしており、小刻みに前に進む順番を待っている。ふと視線を上げると、高いビルに切り取られた細い空が、こちらをじっと覗いている。


会社へ続く歩道には、マスクをした会社員がカバンを脇に抱え黙々と歩いている。以前と同じくらいの人並みだ。今は2019年か、と錯覚してしまう程です。


あれっ、会社入り口の守衛さんが見慣れない顔になっている。なるほど、今日は3ヶ月ぶりの出社。今更ながら、4月の人事異動を実感してしまいました。


検温と手の消毒、コロナ前では考えられない。
会社へ立ち入るだけで完璧な感染症予防が必要になっている。


オフィスのレイアウトは様変わりしている。個人の机は全て撤去され、誰でも使えるオープンスペースになっている。本来は多くの人が自由に使うスペースとして設計されているはずですが、出社制限があり殆ど社員は見当たりません。がらーんとしていて、まるで休日かと思うくらい寂しい。


「お疲れーっす!」


同僚が待っていましたとばかりに歩み寄ってきた。
「なんか寂しいっすね。これだけ誰もいないとオフィスの意味ないっすね。今日はマジで自分らだけっすよ。」
他の部署も責任者の一部しか出社していない。


あれだけ予約が難しかった会議室も、今日は何処からも予約が入っていない。目の前のビルにも幾つも会議室を契約してるのですが、最近はどの部署からも予約が入っていない。自宅からのリモート会議が主流になり、役目を果たせずにいるようだ。この先どうなってしまうのだろうか。


スクリーンショット 2021-03-07 15.16.18


「10時からの打ち合わせですが、会議室どうしますか? 誰もいませんのでここでZOOMやっちゃいましょうか?」と同僚が笑う。


目の前のアクリル板越しに同僚が座りリモート会議を始める。
僕ら以外の参加者は自宅の部屋から参加している。つまり、札幌、栃木、埼玉、東京、京都、広島、熊本の参加者が全員パソコンの中にいる。便利さを実感し、なんだか奇妙な感覚に取り憑かれてしまいます。反面、オフィスとしての機能を失いつつあるのを実感します。


画像2


アクリル板の向こうに居る同僚も黙って何かを考えている。きっと僕と同じ気持ちになのだろう。


結局、午後から自宅へ戻り、いつもの様にリモートワークを再開した。
出社ってなんだろう。数年前まで本社勤務を希望していた自分が懐かしい。果たして、これから本社希望を出す社員は居るのだろうか。


出社ってなんだろう。
同僚たちとコミュニケーションを図りたくても図れない。
同僚たちと飲ミュ二ケーションすら図れない。


じゃぁ、出社ってなんだろう。


最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
早く活気ある生活に戻れると良いですね。🌱


🔍サイトマップ


🍵 僕の居場所


🛩 プロフィール




いいなと思ったら応援しよう!