「褒める」より先にすること!
「人間って教えられた事はなかなか出来なくても、されたことは簡単にしてしまうんだよな」そう語ってくれたのは、学生時代の僕の恩師。
僕は教育者ではありませんが、この教訓のお陰で随分助けられて来ました。人材育成という観点では、勿論運も良かったのでしょう、いつも素敵な人材に囲まれています。
子供だって社会人だって、中年や高齢者も、誰だって共通して思う事がある。「認めてもらいたい」と言う承認欲求です。偏屈な爺さんでさえも、恐らく承認欲求はあるはずです。
皆んな分かっているけど、何故か満たされていません。
何でだろう。
きっと頭では分かっていても、どの様に接したら良いのか分からないのでしょう。「教える」と言う概念自体を変えてみてはどうだろうか。
公園を散歩していると、時々子供を叱りつけるお母さんを見かけます
「○○ちゃん、どうしてそんなことするの」
「なんで悪口なんて言っちゃったの」
「どうして何度言っても分からないの」
『何で何で攻撃』です。
これは上司が部下に指示を出す時も同じです。
「この企画書の論点は何でこうなるの」
「どうしてこんなに業績が悪いのか考えて」などです。
全部ネガティブな印象ですよね。
こんなしつけや指導をしていると間違いなく壁が出来てしまいます。
「ママの意地悪! 大っ嫌い!」
「ったくうぜーんだよ、うちの上司は!」
と言う結果になってしまうのがオチです。
就業後の居酒屋で酒の肴として取り上げられたり、うざい上司コンテストにノミネートされるのが関の山です。

「どうして」ではなく『どうやって』に変えて仕舞えば良いのです。
「どうして」は常にネガティブな印象で、言われた本人にとっては違和感が残ります。一方『どうやって』と問われればポジティブに聞こえます。
「○○ちゃん、どうやったら悪口を言わなくできるかな」
「どうやったらできる様になるのかな」
「この企画書を実現するためにはどうする」
「業績を上げるためにはどうする」
「どうやって」に変えるだけで随分と印象が変わります。ポジティブです。
ちゃんと自分をみてくれている、理解してくれていると変化するわけです。
つまり『応援』の環境に変えてしまうのです。人は自分を応援してくれると奮い立ちます。いくら偏屈ジジイでも、人間ですからきっと奮い立つでしょう。

カウンセリングのプロにお話を伺うと、決まって同じことを仰ります。
カウンセリングは「傾聴」であって「共感」ではない。
話を聞くことはとても重要なのですが、必要以上に「共感」してはならない。そんな決まりがある様です。
特に社会人の育成に関しては、この「傾聴」はとても重要です。
専門用語でアクティブリスニングと呼ぶそうですが、相手の話を積極的に聞くことです。言葉は勿論、表情や仕草、相手の話を理解して受け止める。
「傾聴」は「共感」とイコールではないので、ここだけは理解を深めておく必要があります。共感しすぎては人は伸びません。
残念なことに「褒める」ことの苦手な上司が多い。
「褒めてやらねば人は動かじ」有名な言葉ですが、褒めまっくているだけでは先程の「共感」と同じです。そうでは無く、褒める前に必要な事があります。
『認める』です。
そう、誰しも持っている承認欲求を満たしてあげるのです。
でもほんの少しコツが要ります。事実を認めるのです。たったそれだけ。
「さすが、こんな優秀な人はみた事ないよ」
「結果は確認しました、残念でしたね、次は頑張ってください」
これではダメです。事実を認めてないですから。
では具体的に例をお示ししてみます。
「そうなんですね、売り上げを1.5倍に出来たのですね」
「結果は残念だったけど、この結果を出すまでに大変なプロセスを踏んだんだね」
事実を「認める」ことは本当に重要なんです。
具体的に、細かく認めてあげたらビックリするくらい変わりますよ。
最後にもう一つ大事なコツを紹介します。
自己評価の基準を変えることです。
「競争」から「協力」へ。
ここまで読み進めて頂ければ理解できると思います。
チームビルディングってやつですね。個人の負担を減らすだけでなく、チームワークが醸成することで周りが認め出します。これは強いです。
教育や人材育成に関しての軸をほんの少しだけ変えてみる。
たったこれだけで子供や社会人、中年だって高齢者だって変わります。
教えるのではなく、人間はされたことをしてしまう生き物。
そうであれば、この正の連鎖は引き継がれて行きます。
伝統ってこの様に受け継がれ育まれて行くのでしょう。
魔法の4原則
✅ 「どうして」ではなく「どうやって」
✅ 「傾聴」と「共感」は別物
✅ 「褒める」前に「認める」
✅ 「競争」から「協力」へ
最後まで読み進めて頂きありがとうございました。
素敵な未来を皆で築きましょう!🌱
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