欲と焦りで、予定調和かと疑うくらい失敗する世界
シオです。
私は、フリーランスの機械設計士です。
理系ですが、高校は仏教学校出身。
実は、般若心経を唱えられる。
色即是空、空即是色、受想行識 、亦復如是
好きなくだりである🐭
仏教に、3年間浸かったこともあり
その思想について、少し興味はある。
中でも、
親鸞の「悪人正機」は、私の中で印象に残っている。
*
悪人正機。
「自力で悟りを開けない煩悩にまみれた者(悪人)こそが、阿弥陀仏の救いの第一の目当て(正機)である」
この背景を紐解くと
歎異抄(たんにしょう)に記された
「善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」
という言葉に巡り合う。
善人でさえ、救われる。
ならば、悪人こそ救いの対象だ。
無論、ここでいう悪人とは
単なる犯罪者ではない。
どうせ、自分だけでは悟りの境地につけない。
そんな、自身の罪深さや弱さを自覚している者。
自分の限界、欲深い煩悩。
結局、自分はそんなダメな奴で、自分だけではどうにも、できないもんだよなと、自覚している人を指す。
*
会社員時代、苦痛で仕方なかったことがある。
明るく、元気に、前向きに。
当事者意識で、即断、即決、即行動。
PDCAを早く回す。
上昇思考。
諦めない精神。
焦り、驕りは禁物。
お客様第一。
評価は自分が決めるのではない。
お客様が決めるのである。
全てが、苦痛だった。
とはいえ、この資本主義社会。
上記を、もれなく意識しながら行動したほうが
比較的、自分にとって良い結果が出るようだ。
そして、オール満点に近い者が
善い者とされ、その考えが流行っている。
別に間違ってはいないと思う。
特に、今の時代においては。
だから、今の時代を生きるしかない私は
仕方ないが、その考えを選択するようにしている。
自営業の私にとっては、不必要なものでもない。
しかし、それでうまくいく保証はないし
ぶっちゃけ、しんどい。
何がしんどいかというと。
どうせ人は、罪深く、弱いくせに去勢を張らせようとする、善人の押し付けがましさだ。
そんな押し付けがましい善人が救われているのなら
そんな弱さを隠さず、それでも威風堂々と生きる悪人。そういう悪人のほうが信用できる。
中でも、独創的な人は、とても魅力的である。
*
誰でも、自分を疑いたくなるくらい、欲に駆られ、劣る自分に焦り、結果的に過ちを冒す経験は、多かれ少なかれあるだろう。
私も、自分で信じられないことをやってしまった経験はある。
20代から30代にかけて、モータースポーツに全てを注ぎ、結局プロにもなれず、気づけばただ現を抜かしたような状態だけが残っていた。
同世代の連中と比べ、何も築けていない自分に見劣りを感じ、焦る。
30代前半で、なんとか、結婚、マイホームまでこぎつけた。
しかし、まだ何か足りないんじゃないかと錯覚する。
その時、昔観た「アナザースカイ」という番組で、出演ゲストから出た言葉が、浮かぶ。
「金持ちを転写する」
そして、血迷ったかのように
ステータス上げに躍起なる。
そして、金持ちのように振る舞う。
大丈夫、私は、将来これくらい稼ぐ男だ。
上場企業に属し、20代で役職にも就いたんだ。
これだけお金を使っても問題ない。
将来、掴むものを、先行しているだけだ。
本物を知らなければ、本物になれない。
この時の、この方向性は間違いではなかったのか。
よく分からないが、うまく事が運んでいた。
そのままいけば、巷でよく目にする
「会社員で、1,000万プレイヤー」の連中になれるところまで来ていた。
そんな矢先、客先で自己スキルの低さを
痛感する出来事に遭遇する。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
