日高屋のニラレバを週5で食べた。オレはもう戻れない

はじめに
先週、オレは日高屋のニラレバ炒め定食を週5で食べた。
月曜。
ニラレバ。
火曜。
ニラレバ。
水曜。
ニラレバ。
木曜。
ニラレバ。
金曜。
またニラレバ。
ここまで来ると、もはや定食ではない。
生活だ。
冷静に考えると、ちょっとおかしい。
しかも、最初のきっかけは「20円引き」だった。
たった20円。
20円で人生は変わらない。
……普通は。
でも、
「20円引きか」
と思った。
そして日高屋に行った。
人間なんて、意外とこういう小さな誘惑に弱い。
「今日はやめておこう」
と思っていたのに、20円引きの文字を見ると足が勝手に動く。
財布より先に、足が決済している。
ただ、さすがに20円だけでは週5にならない。
何度食べても、
「また食べたい」
と思う。
ここが、日高屋のニラレバの怖いところだ。
第1章 「人生最高」じゃない。でも、また食べたくなる

日高屋のニラレバを食べて、
「うおおおお!」
とはならない。
人生が変わるほどの衝撃もない。
ミシュランの星が飛んでくるわけでもない。
でも、
うまい。
レバーの旨味。
ニラの香り。
もやしのシャキシャキ感。
そして、全部をまとめる絶妙な味付け。
濃すぎない。
薄すぎない。
ご飯に合う。
だから食べ終わると、
「うまかったな」
「今日も幸せだな」
となる。
そして数日後。
また、
「ニラレバ食いたいな」
となる。
ここが強い。
人生には、
「一度食べたら忘れられないもの」
と、
「何度でも食べたくなるもの」
がある。
日高屋のニラレバは、完全に後者だ。
高級料理は、たまに食べればいい。
毎日フルコースなんて、胃袋が先にFIREする。
でもニラレバは違う。
「今日もこれでいい」
が、
いつの間にか、
「今日もこれがいい」
になる。
この差はデカい。
第2章 結局、主役はレバーだった

オレはレバーが好きだ。
かなり好きだ。
肉なら何でもいいわけじゃない。
たまにある。
無性に、
「今日はレバーが食いたい」
という日が。
そういう日は日高屋に行く。
そして、
「ニラレバ炒め定食」
を注文する。
これがいい。
ニラも必要だ。
もやしも必要だ。
ご飯も必要だ。
でも、最後に残るのはやっぱりレバーだ。
箸でレバーをつまむ。
口に入れる。
噛む。
そして、
「ああ、レバーだ」
となる。
この瞬間がいい。
例えるなら、バンドのメンバー全員が重要なのに、ライブが終わるとボーカルの顔しか覚えていない。
そんな感じだ。
ニラもいい。
もやしもいい。
ご飯もいい。
でも、
センターはレバー。
オレが日高屋のニラレバにハマった理由を一つだけ挙げろと言われたら、
レバーの旨味。
結局、ここに戻ってくる。
第3章 隣のおじさんが、オレのニラレバ人生を変えた

そして、オレの日高屋ニラレバ人生を変えた出来事がある。
ある日、いつものようにニラレバを食べていた。
隣にも、おじさんがいた。
おじさんもニラレバ。
「同志か」
と思った。
ところがだ。
食事の後半。
おじさんが突然、残ったニラレバを汁ごとご飯の上に乗せ始めた。
「……なるほど」
オレもやってみた。
これが、
うまい。
ニラレバの味が、ご飯に染みる。
レバーを食べる。
味の染みたご飯を食べる。
またレバー。
またご飯。
止まらない。
完全に別競技になった。
前半はニラレバ定食。
後半は、
ニラレバ丼。
一食で二度おいしい。
しかも、追加注文なし。
必要なのは、
ちょっと食べ方を変える勇気だけ。
人生も、たまにこういうことがある。
新しいものを買わなくてもいい。
新しい場所に行かなくてもいい。
ただ、
見方を変えるだけで、今までと違う景色が見える。
……まあ、オレの場合は景色じゃなくて、ニラレバ丼だったけど。
それ以来、オレは必ず最後にニラレバ丼を作る。
おじさん。
ありがとう。
あの日、隣に座ってくれて本当によかった。
第4章 ラー油は「二周目」で使え
ニラレバを何度も食べていると、味変したくなる。
そんなときはラー油。
少しだけかける。
これだけで、いつものニラレバがちょっと変わる。
ただし、
最初からラー油はかけない。
オレはそうしている。
まず、そのまま食べる。

レバーの旨味。
ニラの香り。
もやしの食感。
絶妙な味付け。
まずは、これを味わう。
そのあと、
「今日はラー油いってみるか」
となったら、かける。
これがいい。
いきなり味変すると、元の味が分からなくなる。
料理でも人生でも、
まず土台。
その上で遊ぶ。
これが一番楽しい。
第5章 結局、ニラレバは「ちょうどいい」

じゃあ、日高屋のニラレバの何がそんなにいいのか。
考えてみた。
たぶん、
ちょうどいい。
うますぎない。
まずすぎない。
濃すぎない。
薄すぎない。
高級すぎない。
でも、ちゃんとうまい。
そして、
また食べたくなる。
これが最強なんじゃないかと思う。
人生最高の料理なんて、毎日食べなくてもいい。
むしろ毎日食べたら、
「今日は違うものにしてくれ」
となる。
でも、
「今日も食べていい」
と思えるものは強い。
昨日食べたのに、今日も食べられる。
今日食べたのに、明日も食べられる。
これは料理界のマラソン選手だ。
派手さはない。
でも、
ずっと走れる。
だからオレは週5で食べた。
20円引きだったから。
もちろん、それもある。
でも、本当の理由は違う。
結局、
食べたかったから食べた。
それだけだ。
おわりに ニラレバ好きなら、一度だけ試してほしい
ここまで読んで、
「そこまで言うなら食ってみるか」
と思った人。
ぜひ一度やってみてほしい。
日高屋に行く。

ニラレバ炒め定食を頼む。
最初は何も足さない。
レバーを食べる。
ニラを食べる。
もやしを食べる。
白いご飯を食べる。
まずは、そのまま味わってほしい。
そして後半。
ニラレバを少し残す。
ご飯も少し残す。
最後に、
汁ごとご飯に乗せる。
これで、
ニラレバ丼。
完成だ。
余裕があれば、最後にラー油。
これでいい。
いや。
これがいい。
オレはたぶん、また食べる。
先週、週5で食べたばかりなのに、もう食べたくなっている。
20円引きじゃなくても行くと思う。
日高屋に入る。
席に座る。
タッチパネルで注文する。
タッチパネルの右側にランキングがある。
ニラレバ炒め定食は上位に食い込んでいる。
ここから注文が一番早い。
最初は何も足さない。
レバーを食べる。
ご飯を食べる。
ニラを食べる。
もやしを食べる。
そして最後は、
ニラレバ丼。
それでいい。
それがいい。
人生には、こういうものでいい。
毎日を変えるような大事件なんて、そうそう起きない。
でも、
「今日、これ食いたいな」
と思えるものがある。
それだけで、結構幸せだ。
先週、オレは日高屋のニラレバを週5で食べた。
そして今週も、
たぶん食べる。
オレはもう戻れない。

