負の遺産から生まれた名著:「失敗の本質」の超入門
要約
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
鈴木博毅 著「超入門「失敗の本質」」 ”大きく考える”ことで最終目的の道筋をつくり上げよう。
ゲームのルールはいつか変わる。
変化に対応するか、変化させるか?
戦術は現場からのフィードバックがあってこそ成り立つ。
本質はどれも同じ。結論に固執してはいけない。
初めまして!siro_masaruです。
知ることで、人生はもっと楽しくなる!
今回は鈴木博毅 著「超入門「失敗の本質」」2013年発行をつまみ食いします。まさに超、超、要約。
おもしろいので興味があれば読んでみましょう。
原典:「失敗の本質~日本軍の組織論的研究~」は図書館などで読むことができます。
読むのが当時の時代背景や知識を必要とするため、こちらを紹介します。
筆者:鈴木博毅
1972年生まれ。マーケティングコンサルタント。
慶應義塾大学総合政策学部卒。貿易商社にてカナダ・オーストラリアの資源輸入業務に従事。その後国内コンサルティング会社に勤務し、2001年に独立。
超入門「失敗の本質」その①:戦略を間違える。
①戦略は戦術で補えない。
⇒ 目標達成につながる勝利に注力せよ。
ここでの定義
〇戦略:長期的な目線から目標を達成するための行動・方法
●戦術:戦略で決めた目標を達成するための具体的な手段や行動
☆目的:最終的に成し遂げようとする事柄や目指すべき到達点
◆目標:目的を達成するための指標
例
◆目標:小金持ち山の到達(資産:5千万円)
〇戦略:5つの力を強くしていく。
●戦術:まずは固定費から見直す。
小金持ち山の到達することは本当の目的ではない。
仮に「1億円の貯金ができた」=「明日死んでもいい」ではないはず。
参考
目的は”想像するだけで心地良いこと”=最終的な勝利
戦略は大きな戦術と、とらえることはできる。
◆目標:”想像するだけで心地良いことをする”
〇戦略:小金持ち山の到達(資産:5千万円)
●戦術:5つの力をさらに強くしていく。
しかし、逆はできない。
山に登った後で装備を整えることはできない。

⇒ 戦略のミスは戦術でカバーできない。
戦術で勝利しても、戦略が間違っているなら最終的な勝利に結びつかない。
まず、登る山が正しくなければ、装備がいくら良くても意味がない。
目当てじゃなかった山や谷に到着するだけである。
しかし、☆目的が変わっても、正しい戦略なら補える。
登った山の順番が違っても、方向があっていれば目的地につける。
だから、戦略を間違えると失敗する。
②成功、失敗体験から戦略を間違える。
1.成功体験から戦略を間違える。
⇒ 一時的に勝利しても、成功要因を把握できないと敗北する。
例
急激にブログの閲覧者が増えて、広告収入が入った。
閲覧された記事は1つなのか?全体的なのか?
SNSか何かで宣伝したものがバズったのか?
誰かに紹介されたのか?サイト上位に表示されたのか?
結局、よくわからなかったのか?
正しい関係性が見えなければ、効果的な手法と判断できない。
「要因」に目を向ける。
中国古代の兵法書:『呉子』の言葉
『戦いて勝つは易く、勝ちを守るは難し』
解釈:戦って一度勝利を収めるのは容易だが、その勝利を維持し続けることは非常に難しいという教え。
勝ち続けるためには、成功体験を分析しないといけない。
同じ手が通じるほど、人間や物事は単純ではない。だから面白くなる。
2.失敗体験から戦略を間違える。
⇒ 一時的に失敗しても、失敗要因を把握できないと、ひどく敗北する。
「極寒の地で全裸で凍えながら、なぜつらいのか分かっていない。」
「山登りでお腹が痛いのに、何を食べたのか分かっていない。」
わからなければ、なぜわからなかったのか?に目を向けなければならない。
サマリーやアナリティクスを入れていなかった?入れてもわからなかった?
入れ方を知らなかった?
「なぜ?」を繰り返せば自分なりの原因が見えてくる。
答えが見えれば、次に打つべき手段(戦術)が見えてくる。
副業で0→1達成できたら、その要因を見つめなおそう。
何か失敗したら、その要因を見つめなおそう。
超入門「失敗の本質」その②:考え方を間違える。
①私たちは「転換点」に弱い。
⇒ ゲームのルールを変えた者だけが勝つ
ルールに勝つための1つのアイデアを洗練させていくだけでは、閉塞感(行き詰まり)を招く。
ゲームのルールを変えるような劇的な変化を起こす必要がある。
例
車は運転するモノ:免許制や安全装置の拡充により使用者を補助する。
↓
車は移動手段の1つ:無人運転、自動運転。より安価で高速、安全、大量輸送ができれば車はいらない。
↓
移動するのは需要と供給のため
↓
狭いエリアの中で人間すべての需要を満たせれば移動すら縮小化できる。
荒唐無稽かもしれないが、100年前ではスマホや新幹線、人類が宇宙に行くこともなかった。
もし、通貨を必要としなくなったら、お金持ちもいなくなる。
それができれば苦労しないはここでは問わない。
noteだって、10年前にはなかった。
「転換点」は悪いことばかりではない。
②達人も創造的破壊には勝てない。
創造的破壊の要素
1.ヒト(偉人、優秀な人材)
2.技術(最新のツール開発)
3.運用(技術の使い方)
これらの組み合わせであるという。
⇒ 既存の枠組みを超えると、「達人の努力を無効」にされる。
AIはその可能性があるように感じます。個人的に。
③改善だけではいずれ限界が来る。

⇒ 努力や手法の改善は環境の変化で効果が出なくなる。
商品が売れないのは手法や努力が足りないからは危険である。
商品そのものが顧客の需要を本当に満たしているかも、考えなければならない。
安易な結論は危険。
チーズは必ず同じ場所にあるとは限らない。
定義
●戦術:戦略で決めた目標を達成するための具体的な手段や行動
直面している問題の全体像を正しく把握していないことが原因になるかもしれない。
しかし、あまり結論を決めれないのも問題である。
ではどうすればよいのか?
対処法:ダブルループ学習で問題解決

現場からのフィードバックがあってこそ、改善と基本構造の再考ができる。
山登りがうまくいかない。時間がかかるのは何か?
登り方を頑張るのではなく、靴が滑るなら靴を変えなければいけない。
だけでなく、杖や歩き方、地面の状況も視野に入れなければならない。
そうでなければ、対処法を間違えてしまう。
超入門「失敗の本質」その③:あやまちを認めない。
⓪あやまちを妨げる4つの要素
1.サンク・コスト(コンコルド効果)
2.合意後の議論を避ける
3.外部の意見を入れない
4.幻想で行動する(過去の成功に縛られる)

⇒ 不都合な情報を無視しても、問題は消えない。
⇒ 結果、あやまちを認めて、方向転換することができなくなる。
①サンク・コスト(コンコルド効果)
⇒ すでに費やした時間やコストを無駄にしたくないという心理が働く。
たとえ成果が期待できなくても、過去の投資に引っ張られてしまい、計画を撤回することが難しくなる。
特に組織では、これが原因で当初の目標がずれたり、かえって損失を膨らませたりする結果になりやすい。
具体的な例 ①英仏共同で開発された旅客機 コンコルド

開発費用が大幅に超過することや販売見込みも怪しかった。
しかし、投下した費用を回収するためにプロジェクトの中止を決定できなかった。
そこから転じて、コンコルド効果とも呼ばれる。
応用した商品 ②ディアゴスティーニ

毎月の購読購入を途中でやめると、数か月分の費用が無駄になると感じる。
結果、やめることに対して心理的負荷がかかるのでやめられない。
■対処法 目的を明確にして戦略を決める
個人の投資でも、本来の目的を忘れてしまうと、狼狽売りをしてしまう。
あなたが買った株式は「お金を増やすこと」が◆目標だろう。
でも、☆目的は別。老後や家族の為か個人のやり遂げたいことのため。
そして、◆目標の”時間”が明確でなければ狼狽する。
5年後に必要なのか?明日必要なのか?それとも20年後に必要なのか?
時間が決まっていなければ、毎日株式を見るし、チョットしたことで気分を害することになる。
そもそも明日必要なら、株式に投資する必要がないはず。
損切りは、投資において損失を最小限に抑えるテクニック(●戦術)とされていますが、☆目的が短期だからこそ行う行為です。
長期で考えている場合は、そもそも銘柄選定に力を入れて、ドルコスト平均法といったテクニック(●戦術)を使っています。
〇戦略を間違えたり、勘違いしてはいけません。
☆目的:”想像するだけで心地良いこと”
◆目標:"20年後"に小金持ち山の到達(資産:5千万円)
〇戦略:5つの力を強くしていく。
●戦術:「増やす力」のために株式を保有する。
このような形のはずです。
②合意後の議論を避ける
⇒ 合意が得られた後は、議論や意見交換が減少し、計画の見直しが疎かになる。
たとえ合意に達した後でも状況に応じて再評価を行い、誤りや改善点があれば率直に議論できる環境を整えないといけない。
既存の目的や前提そのものを疑い、それらも含めて軌道修正を行うこと。
■ダブル・ループ学習の例
任天堂の文化「ちゃぶ台返し」
(ちゃぶ台返し:ゲームの開発がどれほど進んでいても、おもしろくないと思えば大幅に変更させる。)
引用補足:社長が訊く 任天堂の社長が岩田さんだった時代のコンテンツ
任天堂と日本経済新聞社で共同のDSソフトを作成した際の会話
児玉 不安といえば、やっぱりアレですね。任天堂さん伝統の“ちゃぶ台返し”が、いつくるんだろうと。
(~中略~)
岩田 任天堂は終盤に粘るクセがあります(笑)。
長尾 そこはわりと共通してますよね。我々も、締切がピシッと決まっていて。
岩田 でも、新聞の場合、絶対的な締切ですよね。そうじゃないと輪転機が回りませんから。
長尾 でも、輪転機が回る、もうダメだというギリギリの瞬間まで粘るんです。ここは「が」がいいか、「は」がいいかと、そういう細かいことも含めて。とにかく最後の最後まで、少しでもよくなるんだったらやろうよと。そういう粘りの文化は本当に共通してるなと実感しました。
仕事をする現場はたまったものではないと思いますが。😅
そのために、なるべく同じ方向性を持った社員を入れたいわけですね。🤔
"良いものを作るためなら仕方ない"と。
③外部の意見を入れない
⇒ 内部の人間だけで物事を決定すると、視野が狭くなり、盲点を見逃しやすくなる。
私も含めて、人間という個人である以上。
今までに積み重ねた経験や知識は異なる。
考え方や行動には、その積み重ね。
それが個性である。
そのため、必ずクセや偏りがあるはず。
上手くかみ合えば強いですが、ダメなところは大谷翔平だって勝てない。
だから別の社長さんや友人、仲間、ブレーンと意見交流を行う。

それぞれが得意な分野があり、苦手な分野もある。
勝てる相手と負ける相手が違い、誰が一番を決めるのは難しい。
長所と短所は表裏一体でプラスにもマイナスにもなる。
■対策法
「人に会う」「人の話を聞く」「本を読む」「noteで探す」
人に聞く、アドバイスを受ける。相談するのはここを解消するため。
現代で手っ取り早いのはAIに聞くのも良いでしょう。
何世代も一族が繁栄するなら、外部の血や思想を入れることが存続の秘訣かもしれません。
仮に、目的が1世代(自分の代だけ)で考えてもこれは同じです。
目的を果たす前に途絶えることは十分にあり得るのですから。
蛇足ですが、「第三者委員会」は経営者の責任において選任するなら、第三者じゃないかも😅
費用は自分から出ているので仕方ないのかな…。🤔
④幻想で行動する(過去の成功に縛られる)
⇒ 過去の成功体験に固執し、それを今後も同じように繰り返せばうまくいくと考えてしまう
高給食パン屋、タピオカドリンク、から揚げ専門店、ラーメン屋等。
飲食だけにとどまりませんが、同じ手や作戦がいつまでも通じるわけではありません。
利益を回収出来たら即撤退して、次のビジネスを始める人もいるわけです。
■対処法
合意後の議論を行う。外部の意見を入れる。都合の良い情報だけを信じない。
つまりはこう言うことです。

⇒ 思ったことはすぐに言え!
結果が変わらなかったとしても!
戦国から江戸へと変わっていく激動の時代、自らの道を貫いて確固たる自己を生きた宮本武蔵のように「柔軟な戦略」や固定観念にとらわれないことも重要です。
トップだけでなく、現場にも、これは当てはまります。
まとめ

”大きく考える”ことで、最終目的の道筋をつくり上げよう。
勝利を積み上げたからといって、本当の勝利とは限らない。
どれだけ負けたからといって、本当に勝利できないとは言えない。
でも、戦略を間違えているなら勝てるものも勝てない。
ゲームのルールはいつか変わる。
変化に対応するか、変化させるか?
戦術は現場からのフィードバックがあってこそ成り立つ。
本質はどれも同じ。結論に固執してはいけない。
もっといい方法があるならすぐに変えちゃいましょう。
(無理なものがあるのは、もちろんあります。)
現場に出れば嫌というほどあります。😅
固定観念にとらわれず、あらゆる策を講じてできることを発揮できれば、一瞬でも相手に勝(まさ)ることができる。
でも、勝(まさ)り続けるのは別の問題。😅
自分や組織の判断に、疑問を持つ姿勢を大切にすることで、あやまちを避けることができ、長期的な成功につながるでしょう。
もちろん、言い方や態度は重要です。😅
知識や見聞は、いずれ力になってくれると教えてくれます。
是非、皆様のより良い人生の選択肢が増えますように!
見ていただきありがとうございました!

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