第61回理学療法士国家試験直前予想問題:脳動静脈奇形
ここでは3点問題対策として、脳動静脈奇形について提示したいと思います。
昨年60回午後15でもやもや病が出題されましたね。脳の血管系の異常として、もう一つ、脳動静脈奇形があります。国試未出題ですが、いつ出題されてもおかしくないので、押さえておきましょう。
脳動静脈奇形とは脳内で動脈と静脈が毛細血管を介さずに直接つながり、異常な血管の塊(ナイダス)を形成している先天性の血管の病気で、壁が薄く破れやすいため、脳出血やくも膜下出血を引き起こすことがあります。出血しなくても頭痛やてんかんなどの症状が出たり、無症状で偶然発見されることもあり、若年者の脳出血の原因としても知られています。

https://neurosur.kuhp.kyoto-u.ac.jp/patient/disease/dis04/
異常な血管の周囲の脳細胞は正常に機能しないため、これらが引き金となっててんかん発作を引き起こすことがあります。
この血管はもろく、動脈から静脈へ抜けていくため過剰な圧力がかかり、血管が破綻して出血を起こすこともあります。
症状の頻度
1.出血 (50%以上)
2.てんかん発作 (25%)→脳波異常出ますね。
3.進行する片麻痺
腫瘍がだんだん大きくなってきて
片麻痺を生じてくる
やや男性に多く、10〜30台の発症が多い。
練習問題を以下に示します。
(1)30歳の女性。発作性に起こる頭痛と右下肢のしびれ感とを主訴に来院した。神経学的には異常を認めない。頭部単純MRIのT1強調像(A)と左頸動脈造影写真側面像(B)とを別に示す。診断はどれか。
(医師国試103D38を改変)

1.もやもや病
2. 静脈洞血栓症
3. 脳動静脈奇形
4. くも膜下出血
5. 脳梗塞
【答え】3
(2)脳血管造影写真側面像を別に示す。この疾患の初発症状として多くみられるのはどれか。2つ選べ。(医師国試105I37を改変)

1. 複視
2. 振戦
3. 片麻痺
4. 結膜充血
5. けいれん
【答え】3,5
(3)6歳の女児。1週前から頭痛と嘔吐とが出現し、歩行時ふらつくようになってきたため来院した。右上下肢に運動失調を認める。頭部単純MRIのT1強調像(A)と右椎骨動脈造影側画像(B)とを別に示す。診断はどれか。
(医師国試100回A46)

1.髄芽腫
2.星細胞腫
3.脳動脈瘤
4.もやもや病
5.脳動静脈奇形
【答え】5
補足:治療は以下の3つがあげられますが、国家試験で問われる事はないでしょう。

