第60回理学療法士国家試験 直前予想問題(2)
今年も理学療法士の国家試験が近づいてきました。国試では前年の問題に次年の問題のヒントが出されている場合があります。今回は前年59回の問題から60回に出るかもしれないと思ったものを元に予想問題を作成しました。
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【予想問題(1)】特発性間質性肺炎で陽性となるものはどれか。2つ選べ。
1.KL-6
2.D-ダイマー
3.FDP
4.HbA1c
5.SP-D
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答え:1と5
SP-Dについては59回午前2で項目だけ初出しています。これは、次回だすので勉強しておけよというサインかもしれません。KL-6は間質性肺炎で線維化の程度の指標として、臨床的には良く用いられます。SP-Dはsurfactant protein Dの略で、これも肺の線維化により血中に逸脱し、間質性肺炎の病勢に応じて血清濃度が増加します。
(覚え方)蜘蛛はスパイダーといいます(例:スパイダーマン)。間質性肺炎では肺の中に蜘蛛の巣が張るとイメージしましょう(スパイダー: SuPai-Dar)からSP-Dです。バッチリですね。
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【予想問題(2)】膝痛を主訴に受診した患者のMRI像を示す(実際は矢印はない)。この患者で陽性となる検査はどれか?

1. Apleyテスト
2. Lachmanテスト
3. N-test
4. Adsonテスト
5. Thomasテスト
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答え:1
骨関節障害の膝領域からの読影問題です。膝関節の読影については、過去に前十字靱帯損傷や後十字靱帯損傷が出題されていますが、そろそろ半月板損傷についても出題されてもおかしくはないと予想しています。問題の黒い部分が半月版ですが、矢印の部分で半月版が断裂しています(スリットが入っています)。予想問題は半月板損傷をわかった上で、さらにその検査法を知っているか問う問題としています。
59回午前4より予想しました。59回午前4では半月板損傷で行うべき画像検査としてMRIを問う問題がでました。今回はその逆で、MRIから半月板損傷がわかるかという問題としています。また59回午前4ではMcMurryテストが問題文に出ていましたが、この問題ではもう一つのApleyテストを知っているかを問う問題としています。
以下のように半月板損傷の検査法にはMcMurryテストとApleyテストがあります。頻出なので、必ず覚えるようにしてください。

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【予想問題(3)-1】COPD 患者でリハビリ中に息こらえをした後、右胸痛と呼吸苦を訴えた。SpO2 は 85%に低下。胸部レントゲンと CT を示す。考えられるのはどれか。

1. 心筋梗塞
2. 肺血栓塞栓症
3.自然気胸
4.肺炎
5.大動脈解離
【予想問題(3)-2】この患者がしばらくすると血圧が 70/30mmHg に低下し、ショック状態になった。このようなショックを何というか。
1.心原性ショック
2.循環血液減少性ショック
3.血液分布異常性ショック
4.神経原性ショック
5.心外閉塞・拘束性ショック
【予想問題(3)-3】の状況で身体所見としてみられる可能性の低いものはどれか。
1.右胸郭の膨隆
2.頚静脈の虚脱
3.打診で右鼓音
4.右呼吸音低下
5.チアノーゼ
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気胸については59回午前19の選択肢に出てきていますので、60回で気胸の問題が出る事はかなりあると予想しています。
予想問題(3)-1の答え:3 自然気胸です。

予想問題(3)-2の答え:5
緊張性気胸は国試未出です(出題されても全然おかしくない)。気胸がひどくなると、縦隔が健側に偏位して、上大静脈や下大静脈が折れ曲がって、静脈血が心臓に戻ってこれなくなって、血圧が下がりショック状態となります。静脈が折れ曲がる=心臓の外で血管が閉塞するので「心外閉塞・拘束性ショック」と呼ばれます。

予想問題(3)-3の答え:2
上記のように緊張性気胸では上大静脈と下大静脈が折れて閉塞します。
その結果、以下のような変化となります。
心拍出量---------------------減少
脈拍--------------------------減弱
脈拍数------------------------頻脈
頚静脈------------------------怒張
皮膚の温度--------------------冷たい
皮膚の色----------------------蒼白
皮膚の汗は?------------------発汗
打診---------------------------鼓音
緊張性気胸では、上大静脈や下大静脈の流れが閉塞します。川の流れがせき止められれば、閉塞部位より手前の水位は上昇しますよね。したがって、頸静脈は血管が張った状態となります。このような状態を怒張といいます。逆に出血性ショックなどの場合は川(静脈)の水位が低下するので、頸静脈は虚脱します。意味がわかれば簡単ですよね?あと鼓音というのは、肺の外、胸腔に空気が充満するので、まるで太鼓の音のようにポンポンと音が響きます。
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【予想問題(4)】アナフィラキシーショックは以下のどのショックに該当するか。
1.心原性ショック
2.循環血液量減少性ショック
3.血液分布異常性ショック
4.心外閉塞・拘束性ショック
5.脊髄ショック
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答え:3
59回午前76で以下の問題が出題されました。
(59回午前76)末梢血管抵抗が低下するショックをきたす病態はどれか。2つ選べ。
1.アナフィラキシー
2.消化管出血
3.心筋梗塞
4.心タンポナーデ
5.敗血症
【答え】1・5
今後もショック関連の問題が出題される可能性があります。アナフィラキシーや敗血症では末梢血管が拡張するのがショックの原因です。このようなタイプのショックは血液分布異常性ショックといいます。また、心タンポナーデ・肺血栓塞栓症・緊張性気胸の3つは心外閉塞・拘束性ショックと呼びます。
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【予想問題(5)-1】MRC (Medical Research Council) sum scoreにより集中治療室獲得性筋力低下 (ICU-AW)を評価する筋はどれか。2つ選べ。
1.肩関節屈筋
2.肘関節屈筋
3.手関節屈筋群
4.膝関節伸展筋
5.足関節屈曲筋(背屈筋)
【予想問題(5)-2】集中治療室獲得性筋力低下(ICU-AW)で誤っているのはどれか
1.左右対称性の筋力低下をきたす
2.呼吸筋も障害される
3.男性はリスク因子である
4.高血糖はリスク因子である
5.院内死亡率を増加させる
【予想問題(5)-3】集中治療室獲得性筋力低下(ICU-AW)で正しいのはどれか。
1.筋力低下は左右対称である
2.呼吸筋は障害されない
3.男性はリスク因子である
4.痙性の筋力低下をきたす
5.院内死亡率の増加には関連しない****************************************************
ICU-AWは最近トピックのようなのでしっかり勉強しておきましょう。


予想問題(5)-1 答え 2と4
1.肩関節屈筋 ×肩関節外転筋(三角筋)
2.肘関節屈筋 ○肘関節屈筋(上腕二頭筋)
3.手関節屈筋群 ×手関節伸展筋
4.膝関節伸展筋 ○膝関節伸展筋(大腿四頭筋)
5.足関節屈曲筋(背屈筋)×足関節伸展筋
予想問題(5)-2 答え 3
1.左右対称性の筋力低下をきたす
2.呼吸筋も障害される
3.男性はリスク因子である ×女性はリスク因子である
4.高血糖はリスク因子である
5.院内死亡率を増加させる
予想問題(5)-2 答え 1
1.筋力低下は左右対称である
2.呼吸筋は障害されない ×呼吸筋も障害される
3.男性はリスク因子である ×女性はリスク因子
4.痙性の筋力低下をきたす ×弛緩性の筋力低下をきたす
5.院内死亡率の増加には関連しない ×院内死亡率を上げる
