【あとがき】私は何も知らなかった
Tales上で、「創作大賞2025」の「お仕事小説部門」に応募しました。作品名は、『私は何も知らなかった』です。
あとがきを書こうか迷いましたが、思うままに書いていこうと思います。
『私は何も知らなかった』には、ひとつのメッセージを込めています。お世話になった方に、「小説は作者のものではなく、読者のもの」と教わりました。つまるところ、私が伝えたい事柄があったとしても、読者の方に伝わらなかった場合、読者の方の視点が正しいと思っています。
そんな中、noterの方々から幾つか感想を頂きました。noterの方々の中には、メッセージに気付かれている方もいらっしゃいました。「読者に想いが伝わった!」と思い、非常に嬉しかったです。
小説は読者のもの。私から「メッセージは◯◯です!」と語ってはならないように思いました。そのため、作品の中で最も伝えたかったメッセージについては、触れずに、あとがきを書きます。
※他の作品について頂いた感想文と共に、『私は何も知らなかった』に寄せられた感想文は、宝物として保管させて頂いております。
本作の読者対象者は、通勤電車の中で疲れた表情をしながらも勤務先に向かう社会人を想定していました。
上司が嫌いな人物であっても、笑顔で従わなければならない。明らかに誤った行いでも指示通りに動かざるを得ない。理不尽な上司や客の相手をしなければならない。上司や部下の尻拭いをしなければならない。社会人の生活は、綺麗な面ばかりではない、と思っています。
転職が活発な時代に突入しましたが、転職そのものは、簡単ではありません。勤めている会社にかじり付かなければならない時もあるでしょう。
生活費が必要だから、家族がいるから、住宅ローンがあるから、子供の養育費が必要だから。全て、立派な理由です。
白い世界と黒い世界の狭間でもがき苦しむ社会人を描きたいと思いました。同時に、主人公だけは、理不尽な世の中にも立ち向かう人物となり、社会人が言いたいことや行いたいことを、代表として、やり尽くさせよう、と思いました。お陰で、主人公は大暴走しました😇
お仕事小説部門としては、その職業だからこその良さを描いたほっこりとした小説のほうが、好まれるのではないか、とも思いました。私も読みながら癒される小説は大好きです。
しかしながら、社会人の絶叫をお仕事小説として描いても良いではないか、それもお仕事小説ではないかと思い、本作を描きました。一応、知らなかった知識を得られると言う点では、応募要項にも、合致しているように思えたので、強行突破しました🤣
普段から、私は小説を書く時に、勝手に主題歌を付けています。作品を書いている間、繰り返し聴き続けるようにしています。
今回は、SnowMan『W』でした。『W』が主題歌となっているTVドラマ『大病院占拠』を見ていません。本来の歌詞の意味は、恐らく、TVドラマ『大病院占拠』に寄せていると思います。そのため、歌詞を聞いて、あくまで個人的に噛み砕きました。自分の中で噛み砕いた歌詞のイメージのまま、歌詞を一語一句全て覚えて、作品を書き上げました。
サビの歌詞を聞いた時、痺れたんですよね。
I'm a lover, not a fighter
だから I'm always 迷いながら
白と黒の狭間 試される選択
What is right? 答えはない?
だけど I will fight for me 戦う
生きる意味を問いながらも立ち向かっていく
個人的な見解を述べます。あくまで、私見です。
『W』を聴いて、仕事で訪れるあらゆるクライアントで働いている人々を思い出しました。自身が勤める会社の同僚たちも思い出しました。
職場は戦場とも言いますが、何かのために働いている人は、"figher"ではなく"lover"ではないか、と思いました。社会人生活の中で、選択を試されまくっているし、答えなんて、見つけた覚えはない。生きる意味を考えられなくなりながら、働いている人だって、存在する。
サビ以外の歌詞も頭に叩き込んで、書いていました。
もうひとつ、常に意識していた曲は、中島みゆき『地上の星』です。もはや説明は必要ありませんよね。歴史に名前が残らない社会人たちを描こうとすると、聞かざるを得ない曲です。
最後に、6/28(土)時点で、PV数が13,000を突破しています。読んで下さった方々がいなければ、当然、PV数はゼロです。
素敵な作品が数多ある中、本作を読んで下さった皆様、誠にありがとうございました!
