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"ニセモノ"であるか否かはヒトによって異なる【創作大賞感想】

 Talesにて、「創作大賞2025」に応募しています。

 Talesで投稿を始めてから、幾つか作品を拝読し、勉強させて頂きました。推薦レビューも幾つか書かせて頂きましたが、よく考えてみると、Tales上の推薦レビューは、著者の方の作品に辿り着けないと、読んで頂けないと気付きました。
 そのため、推薦レビューとほぼ同じ簡潔な内容になりますが、note上でも、感想を書かせて頂ければと思います。
 なお、気ままに読ませて頂いているため、非定期・ランダムに作品の感想を綴らせて頂きます。

 今回は、三條凛花様の「ニセモノドリア」を拝読しました。

 主人公が懐かしの店で懐かしのドリアを食べていると、ふとある女性を思い出す。友人に女性の現状を聞いてみると、心霊スポットである首刈峠で彼女は亡くなったと聞く。吸い寄せられるように、首刈峠を中心に物語が動き始める。

 人外の存在が出てくるホラー小説だと思っていました。最終話を目前に控えて、全てが丸く収まったと思いました。ところが、最終話を読んで、衝撃を受けました。人外の存在に惑わされるホラー小説ではなく、血の通った人間によるホラー小説だった、と突き付けられました。
"ニセモノ"という単語は、日常単語だと思います。その日常単語を深く読み取った作品のように思いました。

"ニセモノ"であるか否かは、人によって異なる。
 ある人物にとっては、対象者が"ニセモノ"に見える行動をしていたとしても、ある人物にとっては、"ホンモノ"の行動になる。
 対象者に向ける視線は、人によって異なる。それ故に、対象者に対する態度や行動は、人によって異なる。
 人間の本質を突いた行動が描かれており、"ニセモノ"という単語が含む重さを知らしめられます。

 タイトルに含まれているドリアは随所に登場します。最終話でタイトルが意味する"ニセモノ"ドリアの意味を掴めたように思いました。
 ホラー小説ではありますが、最後に救いの手が差し伸べられているように感じました。"ニセモノ"に惑わされながら、あらゆるドリアを味わってみては、いかがでしょうか?

#創作大賞感想
#ホラー小説部門
#Tales

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