【ホロライブとにじさんじの決算①】───苦しむホロライブ運営
来週頃にホロライブ(カバー)の上半期決算があります。
■2025年初めに互角だった両社
今年初めのホロライブ(カバー)の株価は2497円で、時価総額が1638億円。にじさんじ(ENYCOLOR)の株価は2671円で、時価総額が1632億円。
市場の価値がほぼ同じで、まさにVtuber業界の圧倒的ツートップと言える存在でした。
ホロライブは売上・利益に対して株価が高騰しすぎだという声も多かったですが、それだけ先が期待されていたということでもあります。
そこからホロライブの株価はさらに上昇し、2月のピーク時には株価3390円で時価総額は約2225億円。にじさんじを超える企業価値にまで発展していました。
しかし、そこから状況が変わり始めます。
▼大量卒業で会社の方針を変更
ホロライブでは去年末の大量卒業騒動により、これ以上のメンバーの卒業を防ぐため、経営の方針自体を見直す必要が出てきました。
具体的に言うと、利益や伸びしろの大きいライブなど音楽分野の重視をやめて、配信にも力を入れていく方針に変更されます。

そこで、利益率の高いグッズ販売に力を入れて利益を上げようとしますが・・・


あまりにも露骨なランダム商法に、ファンだけではなくメンバーからも苦言を呈され、この売り方も中止することになってしまいます。

配信の利益が小さいことはホロライブの決算でもハッキリと説明されていて、ライブも増やせない、グッズの売り方も変えられないとなると、あとはライセンス収入ぐらいしかないですが、これは取引先次第なので簡単に増やせるようなものではありません。
以上のことから、ホロライブ運営はどうやって利益を増やしていくか苦悩しているという状況なわけです。
▼株価の明暗
実際に株価の推移を見るとホロライブ運営の苦悩がわかりやすいと思います。

ピーク時には時価総額2225億円だったのが、現在は半分近い数字にまで落ち込んでいます。
序盤で述べたように、市場での期待が過剰すぎたことが一番の要因ではありますが、なかなか打開策を見いだせない状況が続いています。
一方、にじさんじはどうなっているかというと、

にじさんじの場合、2024年はやや低調な推移でしたが、2025年からは増加した女性客の購買力をうまく捉えたような形で好調な業績が続いており、現在の時価総額は約3786億円。ホロライブとの時価総額の差を大きく広げる結果になっています。
▽上場企業に求められる「成長」
もちろん、ホロライブも利益自体は十分出ていて、経営が苦しいとかそういうレベルの話ではないです。一般企業ならこのまま”維持”でも問題無いですが、上場企業は株主から”成長”を求められるものなので、運営的にもこのままというわけにはいかず、これからも様々な施策を行っていく必要があります(カバーは配当金を出してないので尚更)。
メンバーに辞められると本末転倒なので、基本的にはメンバーの気持ち重視で、負担が増えるようなことはあまりしないと思います。ただ、”新人”は別かもしれませんが。

