【ホロライブ下部組織はモーニング娘方式】──期間限定の成長コンテンツ?
1月にカバーが発表していた「ホロライブの下部組織」の始動が告知されました。
■カバー新プロジェクト「メクパーク」
プロジェクトの名称は「mekPark(メクパーク)」。

企画内容は以前説明されていたとおり、オーディションに合格した人達で「デビューを目指す」という形で、
・練習生3名+ディレクター1名でユニットを組んで活動。
・ユニット単位で一定以上の成果を出せばデビュー。
審査基準は、
①ガイドライン遵守や活動姿勢、スキル向上を評価する「信頼(運営審査)」
②視聴数や同時接続数、二次創作(UGC)の盛り上がりを参照する「熱量(活動データ)」
③アンケート結果を反映する「意思(ファン支持)」
・審査は③の比重が最も重い。
・活動期間は最長2年。
「ユニット単位で活動して結果を出せたらデビュー」ということで、昔懐かしのモーニング娘を彷彿とさせる企画です。
□初期モーニング娘システム
モーニング娘はもともと、「ソロ歌手オーディションで不合格だった人達」を対象に、「ユニットを組んで期間内に一定以上の結果を出したらデビューさせてあげる」という条件で活動させたのが始まりでした。
番組内の一つの企画として活動に密着し、「ソロ歌手としてデビューしたい人達が、やりたくもないアイドルユニットを組まされる」という状況で、「不仲を隠しきれないギスギスした空気の中、協力して頑張っていく」といったリアルな姿を放送。
その中でメンバー達が売上などの結果に一喜一憂するという光景の面白さが一般層から高く評価され、爆発的に売れていったのが初期モーニング娘です。
カバー社も今回の企画について次のような説明をしていて、
「Side by Side, Step by Step」をキャッチフレーズに、完成されたステージではなく、迷い、悩みながらも一歩ずつ進む「成長の過程」を視聴者と共有する場となります。
『限られた時間』を全力で駆け抜ける、今この瞬間にしか見られない輝きを刻み込んでください。
やはり初期モーニング娘のように「仲間と協力して必死に頑張るリアルな姿」という”成長コンテンツ”をエンタメにしようとしていることがわかります。
しかし、この「結果を出せたらデビュー」という方式は、モーニング娘以降に様々なところで使われるようになりましたが、上手くいった例はあまり多くありません。
□Vtuberの「成長コンテンツ」とは?
30年前に歌手を目指してた人達とは違って、現代のVtuberで「努力や成長の過程」を見せるというのはなかなか想像しにくいところがあると思います。
配信はそれ自体が楽しくてやってる人が大半ですし、毎日の長時間配信やゲームの耐久配信ぐらいならそこら中でいくらでも見られる業界です。
普通に活動しているだけでも「トーク技術」や「空気を読む力」などVtuberとして成長はしますから、一般的な範囲の活動を”成長コンテンツ”というふうには見られないでしょう。
Vtuber黎明期ならともかく、今や膨大な数のVtuberがあらゆる企画をやり尽くした中、カバー社の言う「全力で駆け抜ける、今この瞬間にしか見られない輝き」というのがいったいどんな活動のことを指しているのか気になります。
メクパークのシルエットを見る限り、メンバーはほとんど女性のようなので、定番の配信活動でもホロライブの新人推しファンがそれなりに応援してくれそうですし、審査結果に明確な目標が無く「ファンのアンケート結果」が重視されるのなら、よっぽど何かやらかさない限りは普通に活動しているだけでもデビュー出来るんじゃないかと思います。
しかしわざわざこういった新プロジェクトを用意したからには活動の方向性に”新しい何か”を考えているのか、それとも活動期間を限定することで”特別感”を出しているだけなのか。
「ホロライブとは別物」という形をとっている以上、かなり攻めた企画内容も出来るはずなので、今後の展開が注目されています。
