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めんつゆ市場、酷暑対応型に“凍結めんつゆ”、米代替で麺専用に追い風

めんつゆ市場は昨年、米高騰もあり麺類の需要が増加、夏は猛暑効果もあり特にめん専用のストレートつゆが順調に推移、個包装パウチタイプはバラエティー化により2ケタ伸長した。

26年春夏のめんつゆ市場は、近年の長期化する厳しい猛暑を背景に、凍結して使用するめんつゆに3社が参入、前年の1社から4社に拡大した。夏の涼麺メニューはまぜ麺からはじまって、盛夏にはストレートつゆで食べる機会が増えてくる。今年はさらに酷暑が続くと、凍結タイプのつゆがどれだけ食卓に登場してくるかが注目されそうだ。

気象庁は東京における25年6~8月の「猛暑日」が25日に達したと発表、今年の夏も、引き続き深刻な暑さが予測されている。

味の素社が昨年夏に行った調査では、約8割が「夏のキッチンで料理をするのがつらい」、そのうち約6割が、そのように感じる頻度を「毎日」と回答した。また、夏の調理の優先事項として、「調理時間がかからない」(1位・50%)、「火を極力使わない」(2位・36%)が上位に。

酷暑による負担が調理意欲を大きく奪っている実態と調理の簡便さに対するニーズが浮き彫りになった。夏バテで食欲が落ちるなど、酷暑による食の影響は「作る」と「食べる」双方に大きな影響を及ぼしている。

日本アクセス「ぶっかけ氷つゆ」3品に拡充

こういったことを背景に昨年、いち早く日本アクセスはPB「みわび」ブランドに凍結タイプのめんつゆ「ぶっかけ氷つゆ ゆず香る昆布つゆ」を新提案。

好評だったため今年は「トマト&バジル」「ごま豆乳麻辣担々」を加え3品体制に拡充した。凍結したつゆがシャーベット状となり、そうめんを“氷締め”するから麺にコシが生まれ、冷たくおいしい。

キッコーマン食品「シャリっと冷やそうめん」シリーズ新設

キッコーマン食品は昨年までは「具麺」シリーズで「揚げなすおろしぶっかけ」「柚子鬼おろし」など“冷凍してもおいしい”フレーバーを強化してきた。

今季は専用の「シャリっと冷やそうめん」シリーズを新設し〈韓国冷麺風/お出汁香る柑橘素麺〉2品を発売した。冷凍庫で8時間凍結して使用、氷の結晶のサイズにこだわった。はじめの5分はシャリシャリ、10分でひんやり、20分以上ではさっぱりと、時間の経過とともに異なる冷たい麺が味わえる。

味の素社「氷みぞれつゆ」で新規参入

味の素社は「氷みぞれつゆ」〈かつおだし/鶏だしゆず風味〉でめんつゆ市場に新規参入。冷凍庫で24時間以上凍結させる。特許出願中の独自技術「みぞれ凍結製法」により、マイナス10℃以下の冷たさとシャリシャリ食感、力強いだしの味わいを実現した。

丸美屋食品は“つけつゆ”タイプの「つけうま!氷点下そうめんつゆ」

丸美屋食品工業は“つけつゆ”タイプの「つけうま!氷点下そうめんつゆ」〈ゆず香る和風つゆ味/焙煎ごま〉。凍結したつゆに水を加えるとシャーベット状になり、微細なジュレ状のつゆが麺に良く絡み、つゆも薄くならない。

いずれも茹で時間が短く、氷ですぐ冷たくなる麺が細いそうめんでの使用を推奨、キッコーマン食品は1袋1~2人前、日本アクセスと味の素社、丸美屋は1人前×2回分の設計。

凍結タイプめんつゆが4社から出揃い、話題性は抜群。食べ比べ企画などがテレビでの露出拡大、SNSでも拡散されそうだ。ただし、店頭での取り扱いは定番ではなく、盛夏のスポット扱いで短期決戦型になりそうだ。メーカーにも流通にも、天候や消費者への認知浸透度と反応次第では在庫を抱えてしまうリスクの大きな季節商品。

25年4~12月個包装つゆ12%増

盛夏に売れるストレートつゆにMizkanは「冷やしラーメンのつゆ ゆず香る鶏だし塩」を加え、既存「冷やし中華のつゆ」と共に売り込む。

ヤマサ醤油がワンランク上の「はまぐりの旨味を味わうそうめんつゆ」「丸鶏の旨味を味わうそうめんつゆ」、ヤマキは「お塩ひかえめストレートそばつゆ」を加え、昨年発売し好評だった「お塩ひかえめストレートそうめんつゆ」と共に訴求する。

個包装タイプはMizkanが昨季発売したスープまで飲み干す「SOUPでそうめん」がヒット、今年はさらに売り込みを強化する。

キッコーマン食品「具麺」には〈ぶっかけとろろ〉など2品、にんべんは「黒酢たまねぎ/梅しそかつお めんつゆ」2品、エバラ食品は「プチッと」に〈たらこクリームうどん〉などを加える。

25年4~12月の麺つゆ市場は金額ベースで99%と微減、売上構成比で88%を占める濃縮タイプが99%と前年を下回った。濃縮のうち構成比で約65%の大容量が98%、中容量は100%と前年をキープした。

ストレートタイプは100%、そばつゆは夏だけでなく12月にも年越しそば用として売れている。

小分け・個食対応のパウチ入りは112%と2ケタ伸長したが、構成比は5%超とまだ小さいのが実態。エバラ食品「プチッと」、Mizkan「SOUPでそうめん」「まぜつゆ」、キッコーマン食品「具麺」などいずれも好調だった。

100億円を超えた白だし市場は104%と好調、大容量が105%、中容量は104%。

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