「バカだな〜」と笑うパワハラ上司たち。それを見て、もう限界と悟った日。
「アイツらほんとにバカだな〜」
「ですね〜」
ニヤニヤと笑い合うB部長とその仲間たち。
まるで、教室の後ろでたむろしてる不良連中のノリだ。
B部長を中心に、
事務所にあるモニターを眺めながら、人をバカにするように笑っていた。
これは、私が40代、品質保証部で働いていたころの話だ。
◇あざ笑う上司たち
この会社は、食品の製造工場。
現場事務所のモニターには、工場の映像がリアルタイムで映し出されていた。
ある日、工場の機械が大トラブルを起こしていた。
生産ラインはストップし、復旧のメドがたたない状況に。
顧客からも、「いつ治るのか?」「納期に間に合うのか?」と問い合わせの嵐だった。
モニターには、故障した機械の前で、必死に修理をしている20代〜30代の若手たちの姿があった。
機械のなかにもぐり込んだり、工具や部品を取りに走りまわったり、なんとか直そうとする彼らの姿は必死そのものだった。
B部長たちは、その光景を、まるで見物客かのように笑いながら見下していた。
「なんで直せねぇのよ!なぁ!」
「ですね、アレじゃだめっすね!」
そう言いながら、誰一人として手を貸そうとはしない。
まるっきり他人事だ!
しかも、モニターに映ってるのは、B部長の部下たちだ。
こいつら!
『なんで、そんな他人事みたいなことが言えるんだ!』
見ているだけで、心底イライラし、握りこぶしがブルブルと震えてきたのを覚えている。
◇30年前の機械
その機械は、導入から30年以上が経過していた。
若い現場の担当者たちには、扱い方はもちろん、修理方法も十分に教えられていない。
この会社にまともな教育プログラムはない。
そして、B部長こそが、その機械に最も詳しい人間だった。
彼が現場に行けば、すぐに解決する。
なのに——
「関係ない」 と言わんばかりの態度。
『お前、いい加減にしろよ!』と叫びたくなる気持ちを必死におさえ、
私は「手伝ってもらえませんか?」 と、B部長に頼んでみた。
◇まさかの切り返し⁉
B部長は、真顔でこう答えた。
「なんでよ?」
「あんくらい、奴らが直せなきゃダメなんだよ!」・・・と。
…いや、いや、いや。
あなたが行けば一発で直るでしょう?
顧客からも催促がきてるっていうのに!
あまりの冷たさと、危機感のなさに、怒りが込み上げてくる。
若い担当者たちはまだ、B部長の仲良しグループに入っていなかった。
だからなのか?
自分になついてない部下は、簡単に突き放すというのか?
心の中で『こいつ、マジで信じられない』と呆れた。
◇大きな代償
なんとか現場スタッフたちの奮闘で機械は修理できた。
だけど、B部長が動かなかったことで修理に時間がかかりすぎた。
納期も半日以上も遅れて、顧客も怒っている。
結果的に、顧客にいちばん迷惑をかけてしまった。
私の立場は品質保証。
顧客への謝罪と報告書を書くのが私の仕事だった。
◇「原因:B部長の怠慢」
報告書を書きながら、何度も思った。
この原因は、「B部長の怠慢だ」と。
でも、それを書くことは許されなかった。
対外的な報告書に、内部の問題を書くことはできない。
結局、言葉を選び、遠回しに『機械の故障による遅延』とだけ、記載するしかできなかった。
『これが現実か』
叫びたくなる気持ちを押し殺し、私は真実を伏せた報告書を書くしかできなかった。
それがB部長の責任逃れを手伝うと分かっていても。
◇環境を変える選択肢
もし、今これを読んでいて、似たような理不尽な状況に置かれているなら——
どうか、私のように 耐えつづけないでほしい。
「この職場にいれば大丈夫」
「どこも同じだろう」
そう思い込んでしまう前に、一度 自分に問いかけてみてほしい。
「このまま、ここで時間を使い続けていいのか?」
環境の影響は大きい。 どんなに努力しても、報われない場所は確かに存在する。
でも、だからこそ 「自分が本当にイキイキと働ける場所はどこか?」 を考えてみてほしい。
理不尽な環境に耐え続けるのではなく、 自分の未来を守るために行動する勇気を持とう。
「ここではない場所」 に目を向けた瞬間、人生は変わり始めるから。
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