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【推し活ELECTRA】さよならは別れの言葉じゃなくて、再び逢うまでの遠い約束

カミくんこと、上福元直人選手が湘南ベルマーレへ完全移籍した。

朝、Twitter通じて聞いた情報より嘘だと思いたかった。
フロンターレのGKでは2番手だった。ソンリョンに何かあった時、一番最初に呼ばれるポジションでもあった。
だからとはいえ、ソンリョンと正GK争いに負けたわけではない。ソンリョンにはソンリョンの、カミくんにはカミくんのよさがあって、それがいい形での相乗効果になってるのが練習や試合を通じて感じていた。

麻生での公開練習があると見に行くが、そのたびにGK陣の練習風景が視界に入る。ソンリョンにはソンリョン、カミくんにはカミくん、ハヤくんやあんちゃんといった四兄弟(ちなみに年齢の順でいうと、上からソンリョン→カミ→あんちゃん→ハヤくんである)で取り組み、いい形で競い合っている。声や息遣いまで聞こえそうな距離だから、いい刺激になり、「今日もGK練習が見られてよかった」といえるくらい素敵な時間にもなる。

私はカミくんもご贔屓だ。背丈はGKにしてはあまり高くはないが、それを感じさせないところが好きだった。そして、試合後にはカスカスになるくらいの声――某福山さんの歌を歌っちゃうほどのイケボだ。パーツ萌えの人間にはうってつけのタイプでもある(本命の推しにも言えるけど)カミくんが試合に出てくれたら、ソンリョンにはない試合展開になるだろうと思っていた。

だから、残りの試合もソンリョンに何かあったら、カミくんが出てくれると思っていた。

それがもう現実には叶わない。

「自身のキャリアで、日本のトップである川崎フロンターレというクラブに携われる日が来るとは想像もしていませんでした。
(中略)
そして心からリスペクトできる選手たちと1年半の間、最高の時間を共有しました。一人ひとりから本当に多くのことを学びました。感謝してもしきれないほどに先輩、後輩関係なく、みんなに支えてもらいました。そんな多くの皆さまにこの場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そんな幸せな環境であるフロンターレを、このタイミングで離れることになりました。自分の不甲斐無さと責任を感じます。それでも前を向き、ここで得た経験を糧とし、力強く進んでいきます。短い間でしたが1年半、ありがとうございました」

フロンターレ公式「上福元直人選手 移籍のお知らせ」より

カミくんが長い言葉で公式にコメントしていた。
その言葉を読むのに、相当勇気が必要だった。
『自分の不甲斐なさと責任を感じます』
その言葉が出てきた時に、泣きそうになったからだ。
カミくんのせいじゃないよ――そんな言葉が浮かんだ。フロンターレを去るという事実を認めたくないがために。

認めたくない大きな理由は、先方にはいい選手がいるということだ。
そのチームのサポさんの言葉を借りると、「いい選手なんだけど失点が多いんだよね」「コミュニケーションかな…?」というものだった。
それで移籍?!やだ、認めたくない!
こんな感情が先行していた。それで移籍について否定的な感情があったのだ。

時間がたって、カミくんの言葉も読めるようになって――なんとか受け入れることが出来た。
カミくんだって34歳で、いつまで現役でいられるかわからない。人によっては引退している年齢だ。サッカー選手としてオファーされてる限り、行ければ行くのが当然かも知れない。

そして、プレー面だけじゃなくて、人格的なところも評価されたと思うようにしている。以前、控えGKについての記事を読んだことがあったが、常に準備し、余程のことがない限り出られないことが多いのでどんなふうに振る舞うのか求められているとあった。
多分、カミくんもその部分も評価されたのかもしれない。試合でのGKの座はソンリョンになっても、控えとしてどう振る舞い、それをチームのために影響をもたらしたか――23年の天皇杯決勝などを見てわかるかもしれない*

だから、この移籍がサヨナラとは思いたくない。カミくんとまたいつか、どこかで出会えると信じているのだから。

右から2番めがカミくん。24年3月のMind-1の募金より。


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